2019.05.01(水)大会

【織田記念】ダイヤモンドアスリート修了生の北口選手が女子やり投で優勝

第53回織田記念陸上は4月27~28日、カタール・ドーハ世界選手権の日本代表選考会を兼ねて、広島広域公園陸上競技場(エディオンスタジアム広島)において行われました。この大会は、日本グランプリシリーズでグランプリプレミア「広島大会」と位置づけられ、会期も昨年から2日にわたっての開催となっています。グランプリ種目として男子7種目(100m、5000m、110mH、棒高跳、走幅跳、三段跳、やり投)、女子5種目(100m、5000m、100mH、棒高跳、やり投)が行われたほか、チャレンジ種目、パラ陸上競技種目、ジュニア種目、広島県内種目が実施。また、学生競技者にとっては、7月にナポリ(イタリア)で開催されるユニバーシアードの代表選考会にもなりました。

この大会は、スプリント種目をはじめとして好記録がアナウンスされることで知られており、例年多くのトップ競技者が出場しますが、今回は、ドーハで行われたアジア選手権直後の会期ということもあり、帰国直後に出場を見合わせる選手も多く出てしまいました。また、両日ともに気温が上がらず、肌寒さを覚えるコンディションに。パラ種目(女子100m)で日本新記録、チャレンジ種目(男子2000mSC)でU20日本新記録が誕生しましたが、グランプリ種目においては、新記録のアナウンスはありませんでした。



■ダイヤモンドアスリート修了生の北口選手が女子やり投で優勝

女子やり投では、ダイヤモンドアスリート修了生の北口榛花選手(日本大)が2回目に59m75をマークして、アジア選手権代表の宮下梨沙選手(MPE、56m66・2位)、斉藤真理菜選手(スズキ浜松AC、54m93・5位)らを押さえて優勝しました。

北口選手は、2015年U18世界選手権の金メダリストで、日本大1年時の2016年には日本歴代2位(=学生記録、いずれも当時)となる61m38まで記録を伸ばしていましたが、肘の故障の影響もあり、その後は記録を更新できずにいました。この冬は、自チームの混成ブロックに加わってサーキット等で下半身の動きを高めるトレーニングに取り組んだほか、自らアプローチして2月初めから3月10日まで単身でチェコのグラブチームでトレーニングを実施。基礎体力面を鍛え直すとともに、助走歩数を6歩から8歩へ増やしたり予備動作でのやりの構えを見直したりするなど技術の改良にも取り組みました。また、今季はややスタートを早め、4月上旬の日大東海大対校で初戦(57m87)を終え、この織田記念は2戦目としての出場でした。

競技後は、「あの(やりの)飛び方で59(m)行くなら、もっときれいに投げられたら60(m)オーバーは確実にできたし、(自己記録の)61(m台)とかでなく、もっと大きい記録を目指せたかな」と、やや悔しさをにじませましたが、「シーズン前半で思うように競技できなかった去年や一昨年からすると、今年は平均的に投げられている」と及第点といった様子。今季の目標としているユニバーシアードでのメダル獲得と、65m台という東京オリンピックの参加標準記録(64m00)をも上回る記録の達成に向けて、まずまずのスタートを切っている様子をうかがわせました。今後は、5月6日の木南記念と、出場がかなえば5月19日のゴールデングランプリで記録を狙っていきたいと、意欲を見せました。

■女子100mHはピアソンがV。男子2000mSCではU20日本最高記録が誕生

女子100mHには、この種目で世界歴代5位(12秒28)の自己記録を持ち、2012年五輪優勝、2011年・2017年世界選手権優勝の実績を誇るサリー・ピアソン選手(オーストラリア)が出場。予選を13秒14(+0.5)で難なく通過すると、決勝では唯一12秒台に乗せる12秒99(+0.6)でフィニッシュし、ワールドクラスの力を見せつけました。アジア選手権金・銅の成績を収めた木村文子選手(エディオン)と青木益未選手(七十七銀行)が欠場した日本勢は、田中佑美選手(立命館大)が13秒38の自己新記録をマークして、ピアソン選手に続き2位に食い込んでいます。また、この種目には、ダイヤモンドアスリートの小林歩未選手が(筑波大)が出場。0.03秒差でA決勝進出はなりませんでしたが、B決勝に臨み、13秒59(+1.3)・1着でフィニッシュしています。

初日に行われた女子棒高跳では、強い風が回る難しいコンディションのなか、1週前の兵庫リレーカーニバルの一般・高校女子の部の棒高跳を4m20で制していた那須眞由選手(RUN JOURNEY)が4m10を3回目に成功したあと、4m20をパスして日本歴代6位(室内記録含む)となる4m25に挑戦して、見事1回でクリア。大会新記録となる4m37の成功はなりませんでしたが、優勝を果たしています。那須選手は園田学園女子大4年時の昨年に日本選手権2位、日本インカレ優勝の成績を残しましたが、昨年までの自己ベストは4m00。大きく記録を伸ばしてきている今季は、4m40の日本記録(我孫子智美、2012年)更新も視野に入れており、今後、どこまで記録を伸ばしていくかも楽しみになってきました。

また、今回、チャレンジ種目の1つとして、オリンピックをはじめとする一般的な競技会では実施されない男女300mと男女2000mSCが実施。男子2000mSCでは、高校3年生の三浦龍司選手(洛南高)がU20日本新記録となる5分39秒27で先着し、2位・打越雄允選手(大塚製薬、5分40秒64)、3位・矢ノ倉弘選手(NDソフト、5分41秒11)ら社会人を押さえて優勝を果たしました。三浦選手は、昨年、3000mSCで高校校歴代3位の8分46秒56(=U18日本記録)をマークしている選手。実現すれば30年ぶりとなる8分44秒77(櫛部静二、1989年)の高校記録更新が、十分に期待できる滑りだしとなりました。


文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真提供:フォート・キシモト

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