2026.06.14(日)
【第110回日本選手権】女子1500m 優勝<アジア大会内定> 田中希実(豊田自動織機・兵 庫)コメント

【女子1500m】
田中 希実(豊田自動織機・兵 庫)
優勝
4:11.80 ※アジア大会内定
今日は、純粋に“かけっこを楽しみたい”という気持ちで臨んでいた。初日の5000mはラストで負けた(2位)ので、かけっこを楽しむために、「どこから仕掛けようか」とか、いろいろコーチとも話し合ったりして(展開を)決めて臨んでいたが、今日は最後まで(先頭で)駆け抜けることができたので、そこはよかったと思う。
レースについては、単に“相手選手とのかけっこ”という部分だけでなく、自分自身との勝負もあると思っていた。また、“相手選手自体も自分自身なんだ”という気持ちで、恐れるのではなく、並ばれること自体も楽しめる自分でいたいと思っていた。まだ、“自分に勝てた”とは言えないけれど、そんな自分と、肩を並べて、向き合いながら走ったというようなレースになったと思う。
実は、1500mでは、ずっと勝てない自分がいた。名古屋での日本選手権は、自分が初めて日本選手権に出たときの開催地(2016年、1500m2位)で、さらに、中学2年のときに初めての全国大会として出場した全中(全日本中学校選手権)も、この瑞穂が会場だった(2013年、1500m4位)。そういう「1500mでの初めての全国舞台」がどちらもここで、でも、どちらも勝つことができなくて、全国一番になれなかったころの自分に、「“全国一番の景色”を見せてあげたい」という気持ちがあった。
今日の優勝は、7連覇というよりは、そういう気持ちのほうが強くあった一方で、(5連覇を逃した)5000mでは連覇ということにこだわれない自分がいて、むしろ勝ち続けることから逃げたい自分がいたのだが、今回負けたことで、自分にそういう気持ちがあったことに気づくことができて、「じゃあ、自分は、1500(m)に対してはどうなのか?」と、何が大事なのかを考えるきっかけとなった。1500mは中学時代から大事にしてきた種目。そういうところに価値を感じて、(結果として)連覇にこだわることができたのではないかと思う。
アジア大会は、1500mを含めて、おそらく3種目(5000m、10000m)で出られる可能性が高いかなと思っている。アジア大会も出たことがないので、もし出場したら、「初めてのアジア大会」が、また、この場所ということになる。自分自身、その“初めて”を楽しむとともに、観戦にいらしてくださる方には、私が楽しんでいる姿をお見せすることができたら、と思う。3種目出場となれば、毎日のように走っていくことになるはず。“勝つとか負ける”とかタイムとかじゃない部分で、レースに向き合い続ける姿を見ていただけたらな、と思う。
2026/6/14 JAAFメディアチーム
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