2026.09.25(金)
【愛知・名古屋2026アジア競技大会】選手コメント/DAY2(9/24)イブニングセッション/田中希実が女子10000mで銀メダル獲得! ほか

男子円盤投・決勝

堤雄司(ALSOK群馬)
4位 59m82非常に残念。もともとファウルが多い選手なので、ファウルすること自体は気にしていないのだが、1投目を大失敗して、割といいかなと思っていた2投目も、ビデオで確認したら身体が開いていて、その分だけ(円盤が)右に飛んでしまってファウル。この段階では3投ファウルも(頭に)ちらついていたが、「ここでビビッていたら話にならない」という気持ちで、コーチをしてくれていた国士舘(大学)の岡田(雅次)監督に、「(記録は)置きにいかない。3投ファウルしたら許してください」と話していた。3投目の59m82は、そのときに監督から言われた通り左のファウルラインを狙って投げたら、(円盤が)真ん中に飛んでくれた記録。そういう意味で、岡田監督は、いつも僕に、僕が欲しい言葉をくださる。それが本当に嬉しかったし、監督にだけでなく、今日は本当にいろいろな方が応援に来てくださっていたので、もっと期待に応えたいと思っていたので、メダルに届かなかったことはすごく残念に思っている。
<59m82は、これまで出てきたアジアの大会で最も良い成績だが、の問いに>
確かに、これまで出てきた大会のなかではそうだが、でも、欲しかったものが取れていないので…。僕は、62m59の自己ベストを出したところ(2020年)で、記録に興味がなくなって、以降は順位だけ、「試合に勝ちたい」という思いで競技をやってきた。その気持ちは、この大会でも同じで、ただ、1位というのは現実的に厳しそうだったので、「とにかくメダルが欲しい」という気持ちで臨んでいた。日本代表としては、このくらいはやらなきゃいけないという思いもあったし、それ以上にメダルを取れなかったことが悔しくて仕方がない、という気持ちが強い。

湯上剛輝(トヨタ自動車)
6位 58m53「メダルを取りたい」という気持ちが大きくあったので、悔しい気持ちはもちろんあるが、愛知は(所属先のトヨタ自動車の拠点であり)僕にとっては2つめの地元みたいな場所。そんな愛知県の皆さんの前で、そして家族みんなの前で競技ができたことは本当に幸せだった。また、本当にたくさんの声援をいただいて、とても幸せな時間だったと思う。
試技については、自分の意識しているところはけっこう再現できていたと思っていて、悪くはなかったと感じているのだが、思ったより距離が伸びなかった。ちょっと腕で投げすぎていたというか、もう少し脚を使って投げるべきところを、気持ちがはやって、(腕で)ぐっと持っていってしまったのかなという気がしている。(トップエイトに入ってからの)4投目以降の試技では、何かを修正するというよりは、意識しているところをもう少し強調することを心がけて投げた。
<国際舞台で力を発揮するという部分で、自身の成長を感じることはできたか? の問いに>
自分のなかでは、やりたいことはやれていたし、大会に向けてもメダルを取るための準備をすることができていた。しかし、試合になると、なかなかそううまくはいかないなということを改めて感じる結果となった。この状態を成長できたと言えるのかどうかはわからないが、少なくとも、これまでにいろいろな大会を経験させていただいて、そして、このアジア大会を経験させていただいて、精神的にはちょっとは成長できているのかなと思っている。
女子10000m・決勝

田中希実(豊田自動織機)
2位 32分41秒54スローで入ることは予想していて、1周目が80秒以上かかることも予想はしていたが、中盤でそれよりも落ち込むとは思っていなかった。ビルドアップのように上がっていくか、どこかで急に上がるかと思いながら走ったが、結局、ペースが上がったのは最後の数周だけということになった。そういう予想はできていたものの、思っていたよりたくさん選手が(先頭争いに)ぶら下がっていたので、「ラストで、4~5人でのメダル争いとなったら…」とプレッシャーも感じていた。しかし、ヤヴィ選手(バーレーン、女子3000m障害物2023年ブダペスト世界選手権・2024年パリオリンピック金メダリスト)も10000mは今回が初めてと聞いていたし、私も10000mでの代表は初めて。自分を見失わずに、この機会を大事にしたいと思って走った。
国際レースを数多く見ていれば、こういう展開はよくあることとわかるけれど、日本人の観客の方には、「どう応援していいかわからない」というレースになっているなと申し訳ない気持ちがあり、特にテレビで観戦している方の「なんだよ」という声が聞こえてきそうで、走っていてちょっと怖く思っていた。でも、ここで負けてしまったら本当に、自分でも「なんだよ」と自分自身に腹が立ってしまう。そこは最後にメダルを確保することができたのでよかったと思う一方で、やっぱりヤヴィ選手の“世界のラストスパート”に全く歯が立たなかったところは一番悔しく感じたことだった。
<ヤヴィ選手に先行されたあとも、脚は残っていたような印象を持ったが…の問いに>
ラストでさらに後ろが来るかもしれないし、ここでもっと離されてしまっては、「ヤヴィ選手と戦うんだ」という言葉も、気持ちだけのものになってしまうので、ぶら下がる姿勢だけでも貫くぞという気持ちで最後まで走った。ヤヴィ選手とは、このあと5000mでもたぶん一緒に走ることになる。その前に嫌なイメージを残さず、最後まで背中を追いかけることはできたかなと思う。
<続く1500mと5000mに向けては? の問いに>
今日はメダルを取ることはできたが、ここまで来たら「やっぱり勝ちたい」という気持ちがある。せっかく3種目(10000m、1500m、5000m)に出るので、「ちゃんと駆け抜けたな」と思えるように頑張りたいし、それこそ次の1500m(9月26日)は、もしスローになったとしても、今日のように間延びすることなく、もっとバチバチしたレースになってくるはず。まずは、そこで自分をピリッとさせて、(9月28日に行われる)5000mに向かいたい。
女子三段跳・決勝

船田茜理(ニコニコのり)
6位 13m42(+0.3)今、一番の感想は、「最高だった。楽しかった」ということ。こんなに応援をしてもらえるのはすごく幸せなことだな、という思い。本当に「ありがとうございます」という気持ちでいる。
試技については、ジャンプの接地がいつもより手前に着いていたので、それを欲張って伸ばすようにしたら最後に記録を伸ばすことができたという内容だった。(13m42は)正直、納得したらダメな記録だと思っているが、最後の最後で記録を伸ばせるなんて、今までの私には本当になかなかできなかったこと。最初の試技をファウルせずに踏めたこと、そこから(13m)20台が続きはしたものの最後の最後で記録を伸ばすことができ、順位もちょっと上げられたことは、今シーズン集大成としては、自分のなかでは上出来だったと思っている。
記録に対して悔しい気持ちはもちろんあるけれど、この日を迎えるまでに、すごくいろいろなことがあって、2年分くらいあるんじゃないかと思うくらい濃い1年を過ごしてきた。自信も全然なくて、「もう無理や」という気持ちのほうが強かったなか、無事にこの舞台に立つことができ、そして、みんなの「頑張れ」というすごい応援のおかけで、今出せる全力を出すことできた。下から見た景色(跳躍ピットから見上げた競技場の様子)は一生忘れない宝物のような感じ。自分の競技人生において、すごくいい経験をさせてもらったし、大きな一歩を踏むことができたようにも感じている。今は、悔しい気持ちよりも、前に向いている気持ちのほうが強い。こんなにいい経験をさせてもらったのだから、もっと強くならなければいけないと思っているし、もっと強くなれるという気もしている。
混合4×400mリレー・決勝

◎日本(白畑健太郎、森山静穂、佐藤風雅、中尾柚希)
4位 3分15秒52
1走:白畑健太郎(東洋大学)
後半が、予選ほど伸びなかった。また、もっと前半をうまく走れたのではないかなと思う。予選は(8レーンだったために)外側に誰もいなかったので、自分の走りに集中することができたのだが、決勝は4レーンで、(アウトの)ほかのチームを見ながら走ることになった。そのために、前半で自分の走りをすることができていなかったのかなと感じている。あと一歩のところでメダルを逃してしまったが、まだこのあと男子マイル、女子マイルと続く。チーム全体で気持ちを切り替えて頑張りたい。
2走:森山静穂(いちご)
予選(4走)と決勝(2走)の2本を走らせていただいて、予選で感じた後半の課題を、決勝では少し修正できた点はよかったと思う。しかし、メダル獲得を目標にしていたので、そこが達成できなかったことがとても悔しい。観客が多く入ったなかで行われたイブニングセッションは、会場に入った瞬間から歓声が大きかった。そんななかでレースを経験するのは初めてだったし、こんなに応援されながら走るレースもなかなか経験できないことなので、とても楽しかった。
このあとは女子4×400mリレーがある。今回、久々に国際大会出場となるので、自分たちがどんなレベルにいるのかわからないところもあるが、予選・決勝と絶対に2本走って、日本記録(3分28秒91、2015年)を更新できるように頑張りたい。
3走:佐藤風雅(ミズノ)
予選を温存して決勝から走ることになったので、自分の仕事は、1番で(バトンを)持ってくること。海外のアンカーは、国際試合に個人種目で出るような(競技力を持つ)選手が多かったので、自分のところでリードをつけた状態でバトンを渡すことが仕事だったのだが、逆に3番手となり、最後にはベトナムの選手にも差されてしまった。4走の選手に負担を強いるような走りをしてしまったので、内容的にも自分の役割が果たせなかったレースとなった。ただ、前半で接触があった際に、去年の東京世陸(東京世界選手権)では、後ろに回ってしまって悔しい結果になってしまっていたが、そこを今回は譲ることなく、ポジション争いすることができた点は、去年から成長できたところなのかなと感じている。
前半の流れというところでは、自分らしさが戻ってきたなというようなレースだった。このあと、男子マイルの予選と決勝がある。今回は、サブメンバーを含めて、いい選手が揃っているので、(男子4×400mリレーでも)使ってもらえるように、今日のレースの反省点をしっかり修正していきたい。
4走:中尾柚希(園田学園大学)
メダルを持って帰れなかったことは本当に悔しいのだが、初めての日本代表で、決勝で4着というのは、今までにない素晴らしい経験だった。この後の女子のマイル(4×400mリレー)も、この先の競技人生にも生かせるようにしていきたい。初の日本代表で、いきなり決勝からアンカーを務めることになり、最初はめちゃめちゃ緊張していたが、「ここまで来たら、もう走るしかない」という気持ちになった。予選を走ってくれたみんなにもメダルを届けたかったので、「頑張ろう!」という思いでレースに臨んだ。
バトンパスのところでゴタゴタすることは聞いていたが、(実際に)どこかの国がバトンを落としているのが見えて、「うわっ!」と思ったが、すぐに「行かないと!」と思い、そこからは落ち着いて走れたと思う。今日のラップタイムがまだわからないのだが、(女子4×400mリレーでは)もっともっと女子のマイルを強くしていけるような走りをしていきたい。
男子100m・予選

小池祐貴(住友電工)
2組2着 10秒33(-0.7) =準決勝進出スタートの区間だけを、しっかりチェックしたいと思って臨んでいたのだが、思っていた以上に真ん中くらいのところで伸び悩んでしまった。身体の調子は(決勝の行われる)明日に合わせてはいるけれど、「もうちょっとスピードが上がってもよかったよな」という感触だった。
タイムについては、これくらい真ん中のところで(スピードが)上がらないと、顔を上げてから(の中間疾走局面)も「無理やりに(スピードは)上げられないよな」という感じだったので、「無理せずに行こう」と考えた。ただ、(先着された)2つ隣(のレーンの選手)は見えていなかったというのはある。
今季はシーズンが長かったので、この大会までは鍛錬期を長めに入れて、この大会1本に合わせるという形で調整してきた。その手応えはいいと思う。明日は、準決勝を(決勝のための)刺激になるように使い、身体の調子を(決勝に向けて)一気に上げていくイメージで臨みたい。

多田修平(住友電工)
6組3着 10秒41(-0.9) =準決勝進出10秒4台かかってしまって、あまり良くないタイムだった。スタートはたぶんうまく出ていたと思うのだが、中盤から後半で抜かれてしまう部分が多かったので、準決勝までに絶対にそこは修正して、もっとタイムを上げるようにしたい。
日本選手権が終わったあと、疲労がすごくて、そこからなかなか(調子の)上がらない時期が続いていたので、正直なところ多少の不安はあった。しかし、これが今季最後の大会になるので、しっかり楽しんで追われたらいいなという気持ちで臨んでいた。
(走りとしては)スタートのところはうまく行っているのだが、まだそれを後半の部分につなぎきれていないので、明日は、そこをどうにかしてうまくつなぎ合わせるように頑張りたい。
女子100m・予選

御家瀬緑(住友電工)
2組2着 11秒59(-0.2) =準決勝進出今日は予選1本だけだったが、軽くしっかり通過することができて、ひと安心。身体はすごく動いているので、明日はもう一回ギアを上げて、切れを出していけたらタイムは上がってくると思っている。後半は、着順に余裕があったので、しっかりついていく形で走った。形としてはいい感覚だったので、そこにしっかりパワーが加われば、もっと力強いスタートになると思う。
ここまで順調に来ていて、自己ベストを出せる準備はできている。これまでの国際大会のなかで一番自分の走りに自信を持つことができているので、しっかり自分の走りに集中して頑張りたい。

井戸アビゲイル風果(東邦銀行)
4組2着 11秒59(+0.2) =準決勝進出「もうちょっと自分の持ち味を発揮することができたんじゃないかな」という思いがある。後半でもう少しぐっと伸びていくイメージを持っていたのだが、なかなかそこが見えてこなかった。ただ、予選という意味で、自分の状態が確認できたので、ここからしっかり修正していきたい。
この大会は、レースの本数が多くなるので、しっかり決勝に合わせていくことを目指していて、(予選レースから)1本1本修正しながら(状態を)上げていくというイメージで臨んでいる。
大会の開会式では、(甲南大時代の恩師である)伊東浩司先生(男子100m元日本記録保持者)が聖火ランナーを務められたが、その際に、先生から「先に走っておきました」と連絡をいただいた。伊東先生のアジア大会でのご活躍(1998年バンコク大会で、当時のアジア新記録・日本新記録となる10秒00で優勝)はよく知っていて、自分はそれもあって甲南大学に進学を決めたほど。この大会では、その後をしっかり追うような活躍をしたいと思っている。
女子七種競技1日目(途中経過)

梶⽊菜々⾹(ノジマT&FC)
前半2位 3360点ハードルでいいスタート(注:大幅な自己新記録となる13秒17)を切れて、そこからもっといい流れに乗りたかったなという思いはあるが、走高跳もシーズンベストだし、砲丸投もほぼベストくらいで投げることができたので、まあまあかなあという感じ。200mは、スタート前に気になって脚が、コーナーを抜けるあたりでつってしまうアクシデントに見舞われたが、でも、それでこのタイム(24秒84)なら、まあまあだと思っている。
最初はけっこう緊張していたが、日本の方がいっぱい来てくださっていて、本当に声援がすごかった。特に、走高跳は混成競技のみが行われていたこともあり、1つ1つの試技に対して反応があり、すごく楽しかった。
明日はとにかくもう、1種目1種目で自己ベストを狙っていくことが目標となる。そして、狙った先に、自分のトータルの自己ベストや順位がついてくればいいなと思っている。まずは1つ1つ落ち着いて、楽しんで頑張りたい。

⽥中友梨(スズキ)
前半5位 3282点調子は良さそうではあったのだが、全体的にそれにハマるような、納得のいくような結果は各種目で出なかったので、そこを悔しく感じている。得意の砲丸投もけっこう(記録を)落としてしまった。2日目は、自分の持ち味となる種目が続くので、そこでしっかりやっていきたい。
前回の試合(日本選手権混成)で日本記録(6050点)を出して、この大会では自己ベストに近い記録…6000点台を目指して臨んでいるが、前半の3282点については、割と取りこぼしているところがあったと感じている。明日は、1種目1種目を丁寧に、しっかりとやっていきたい。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真提供:©AINAGOC、アフロスポーツ、フォート・キシモト
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愛知・名古屋2026アジア競技大会(第20回アジア競技大会)
開催日:2026年9月23日(水)~29日(火)会場:愛知・名古屋市瑞穂公園陸上競技場
特設サイト:https://www.jaaf.or.jp/asian-games/2026/
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