バーチャルミュージアムオープン! 詳細はこちら2015年、国連総会で採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」には、17の目標が掲げられています。
日本陸連は、「JAAF REFORM-中長期計画-」の中で、SDGsの達成に向けて“陸上の力”を活用しながら貢献していくことを明確に示しています。
その取り組みの一環として、2022年7月より、陸上を通じてSDGsをはじめとする社会課題について考え、行動するプロジェクトをスタートしました。このプロジェクトを「#LETSTHINK_(レッツシンク)」と名付け、陸上界で生まれた気づきや取り組みを集めて互いに共有・活用し合いながら、それぞれの“ライフステージ”や“未来の社会”をより良くしていくことを目指しています。
ここでは、SDGsの達成に向けて陸上の力を活用しながら進めてきた取り組みと、今後目指す姿についてご紹介しましょう。


日本陸連は、2022年に発表した「JAAF REFORM-中長期計画-」の中で、陸上の力を活かして社会や地球が抱える課題に取り組み、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献していく方針を掲げました。
その想いを具現化するため、同年7月より「#LETSTHINK_(レッツシンク)」プロジェクトをスタートしました。本プロジェクトは、陸上をきっかけに社会課題について“みんなで考え、行動する”ことを目的とした取り組みです。
全国に広がるアスレティックスファミリーとともに、陸上界で生まれたアイデアや活動事例を共有し、学び合いながら、それぞれのライフステージ、そして未来の社会を少しずつより良いものにしていく。「#LETSTHINK_」には、そんな想いが込められています。
また、応募いただいた団体の中から特に優れた取り組みは、毎年12月に開催されるアスレティックス・アワードにて「BEST THINK賞」として表彰しています。これまでに2022年・2023年・2024年の3回にわたり審査・表彰を行い、計5団体が「BEST THINK賞」を受賞しています。


その年の日本一を決める日本最高峰の競技会「日本陸上競技選手権大会」では、サステナビリティ、特に環境への配慮や資源循環を意識したさまざまな取り組みを行ってきました。



国内唯一の国際競技会として開催される「ゴールデングランプリ陸上」では、海外トップ選手と小学生が交流できる場を設け、これまで積極的に実施してきました。
ティアン・ウェルプトン選手(ニュージーランド)、マーキス・デンディー選手(アメリカ)、ミシェル・ハリソン選手(カナダ)の小学校訪問
子どもたちは、それぞれの国について学んだり、質問したり、実際に一緒に走ったりする中で、世界で活躍するアスリートのすごさを肌で感じていました。
今回の海外トップアスリートによる小学校訪問は、SDGsの実現に不可欠な多文化共生の取り組みとして行われ、国際的な舞台で活躍する選手との異文化交流を通じて、子どもたちが世界に目を向けるきっかけを提供するとともに、陸上やスポーツ全般への興味・関心を深めることを目指しています。

オリンピックや世界陸上競技選手権大会の選手村や事前合宿地で使用し、不要となった調理器具を、認定NPO法人全国こども食堂支援センターを通じて、関東圏でこども食堂を運営する団体へ抽選で寄贈しました。NPO法人への寄贈は日本陸連として初めての試みでしたが、寄贈先の子ども食堂の皆様に大変喜んでいただくことができました。
また、海外遠征時の機材購入については、配送費やレンタル費よりも購入の方がコスト削減につながる場合があります。購入前の十分な検討は必要ですが、一度購入した機材を有効活用する観点から、本活動は今後も継続して取り組んでいきます。

健やかな心身の育成を目的として、日本陸連のキッズ向けプログラム「キッズデカスロンチャレンジ(通称デカチャレ)」を、主催競技会では開催し、各地では開催支援を行っています。子どもたちだけでなく、誰もが楽しく走・跳・投に触れられる機会を提供し、スポーツを身近に体験できる場を創出しています。

パートナー企業との協働により、主催競技会のブースでは、サステナビリティ備品を活用した「エコボッチャ」や、頭と体を使って楽しめる「カラダかるた」を体験できるコーナーを展開しました。


競技会では、主催者が用意した弁当が業務の都合で食べられず廃棄されることが課題となっていました。そこで、一部の競技会では弁当配布を取りやめ、昼食代を支給する方式に変更。スタッフが必要な分だけ食事を購入できるようになり、食品ロスの削減につながっています。
日本陸連では、WAが示す6つの方向性に賛同し、アスレティクスファミリーが目指すべき姿を明確に示すことを検討しています。目指す未来は「6本の柱」を中心に据え、全国に広げていくことを想定しています。ここでは、その内容について少しご紹介しましょう。
陸上は、ライフスタイルをよりアクティブにする力を有しています。アスレティクスファミリーの発展は、日本のスポーツの基盤を支えるとともに、人々の人間性を豊かにするものと信じています。これまでの100年に感謝し、新たな未来へとつなげていくために、RIKUJOの力で社会とスポーツ界をともに変えていきましょう。