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2025.09.13(土)

【東京2025世界陸上】女子マラソン日本代表取材 安藤・小林・佐藤が本番への抱負



東京世界選手権日本代表選手団は9月12日午後、大会2日目の9月14日に行われる女子マラソンに出場する日本代表選手の記者取材を、オンラインで行いました。
取材には、安藤友香選手(しまむら)、小林香菜選手(大塚製薬)、佐藤早也伽選手(積水化学)の3名が出席。ここまでのトレーニング状況や現在の体調、本番に向けた戦略や抱負を話しました。女子マラソンは、9月14日、午前7時30分にスタート。予想される酷暑を鑑みて、当初のタイムテーブルからスタート時刻を30分繰り上げて実施されます。


【記者取材出席選手コメント(要旨)】

◎安藤友香(しまむら)



マラソン練習の準備期間中も含めて、ここまで大きなケガとか体調不良もなく、今を迎えられている。レースでは、最低限入賞を目指している。自分のやれることをやるだけだと思っているので、後悔なくやりきれることが目標である。
ここまでの練習は、6月から菅平でけっこう長期間の合宿をして、そのあたりから脚づくりに入った。7月にいったんホクレンディスタンスチャレンジでトラックレースを2戦走ったほか、海外でハーフマラソンと10kmのレースを走って、7月27日からアメリカのアルバカーキで最終の高地トレーニングに1カ月ほど取り組んだ。帰国してからは千歳(北海道)で1週間ほど練習し、こちらに入ってきた。
競技開始時間が繰り上がったが、正直、(スタートが)早くなることも想定には入れていたし、早くなったらなったで、それに対応するだけなので、あまり動揺はない。暑熱対策については、暑いなかを走ったり、陸連さんが用意してくださったヒートルームを使ったりして、日本の気象条件のなかでしっかり走れるようにすることに取り組んできた。また、深部体温を冷やすコアクーラーを手に持って走るなど、なるべく自分の深部体温を上げないこともやってきた。
今回、日本での開催なので、気象条件はなかなか厳しいものになると思うし、予想されるのはサバイバルレースというか、後半、どれだけ生き残れるかということ。いかに前半の走りで無駄な労力を使わず、後半の勝負所でしっかり戦えるような形にもっていけるかが鍵になってくると考えている。
もともと自分は暑さが得意ではないのだが、今回は夏のレースということで、暑さのなかでしっかり走ることに重点を置いて取り組んできた。後半でしっかり勝負をするために、前半でうまく(流れに)乗って走るかということを頭に置いて、練習もやってきている。手応えとして、「これをやったから(自信がある)」というものがあるわけでないが、やるべきことはやってきたので、あとは、やってきた自分を信じてスタートラインに立って走るだけかなと思っている。


◎小林香菜(大塚製薬)



現在のコンディションは、「良くもなく悪くもなく」というのが正直なところである。ただ、暑さが厳しいと思われるが、そのサバイバルレースのなかでしっかり戦える状態ではあると思う。こちらに入ってからは、周り(にいる錚々たる日本代表の)の方々を見て、とても緊張している状態だが、(本番では)ここに向けて練習してきた成果を出しきって、笑顔でゴールできることを目標にしている。順位とか、タイムとか、具体的な目標を挙げることができないのだが、世界陸上という舞台を通して自分自身が成長して、次につなげられるようなレースにしたいと思っている。

<この大会に向けて、一番きつかった練習は? その手応えは? の問いに>
今回は、(好記録をマークした)大阪国際女子マラソン前と、ほぼ同じ内容の練習に取り組んでいて、そのときもそうだったのだが、30kmの変化走が一番苦しかった。夏の練習ということで、(前回のトレーニングにおいて)アルバカーキで取り組んだときよりも出来はあまり良くなかったというのが正直なところ。しかし、それは、(河野匡)監督いわく、暑さもあるので、それは当然のことらしいのだが、自分としては「状態が悪いのかな」と気にしてしまうときもあった。でも、無事に乗り越えることはできたので、それを自信につなげていきたいと捉えている。

<初めて走る日本代表のレースで楽しみにしていることなど、どんな思いがあるか? の問いに>
正直、楽しみはあまり持つことができていない。怖いというか、どちらかというと「早く終わってほしい」という気持ちでいる(笑)。

<暑熱対策として、どんなことに取り組んできたか? の問いに>
ヒートルームでトレッドミルを走るトレーニングを何度か行った。回数を重ねるうちに、少しずつきつさはやわらいでいくように感じたが、練習自体を高地で合宿していたので、こちらに降りてくると、「暑いな」と感じている。なので、「本番、どうなるかな」とちょっと不安に思いつつ、「もう、やるしかない」と考えている。


◎佐藤早也伽(積水化学)



現在は、ケガもなく、体調もいいので、コンディションはいいと思っている。レースについては、タイムはあまり考えていないが、自分が目標としている入賞を目指して頑張りたい。

<前回のブタペスト大会のときと比較して、心境や取り組みに違いはあるか? の問いに>
違いは特にない。ただ、ブダペストのときは、初めての大きな大会で、ペースメーカーもいないレースだったこともあり、雰囲気に呑まれてしまった部分が大きかったので、今回は、いろいろな状況を判断しながら走れたらいいなと思っている。

<暑熱対策にはどう取り組んできたか? 不安はないか? の問いに>
今回のマラソン練習は、ずっと北海道でやってきた。けっこう暑いなかで練習をしてきたので、そういった部分で、前回のブダペストのときよりは暑さに対する不安は少ない。時間変更についても、特に気にしていない。

<名古屋ウィメンズマラソンで自己ベストを更新して、自信になったことはあるか。また、トレーニングでテーマにしてきたことは? の問いに>
名古屋では、いつも後半でペースダウンしてしまうという課題を克服して、ラストまでペースを落とさずに押し切れたことがすごく自信になった。そこは普段の走り込みだったり、補強で身体を鍛えたりしたことが大きかったと思うので、今回は、しっかり脚をつくるなど、身体をつくることを一番に取り組んできた。その手応えについては、実際に走ってみないとわからないが、今回の練習がレースにしっかりつながったらいいなと思う。

<こういうレースをしたい、というものはあるか? の問いに>
あまり具体的なレース戦略は考えていないのだが、自分にとっても良い経験になると思うので、先頭集団を目標に走りたいなと思っている。

※コメントは、記者取材における各競技者の発言をまとめました。より明確に伝えることを目的として、一部、修正・編集・補足説明を施しています。

文:児玉育美(JAAFメディアチーム)


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◆期日:
2025年9月13日(土)~21日(日)
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