2024.08.05(月)
【パリオリンピック】男子400mハードル予選コメント:豊田・小川・筒江 初の大舞台への挑戦、それぞれの課題や収穫を語る
Day5:8月5日(金)
5日目を迎えたパリオリンピック陸上競技は、8月5日のモーニングセッションが行われ、日本勢は、最初のトラック種目として実施された男子400mハードル予選に出場しました。予選は全5組で行われ、ここで準決勝進出を確定できるのは、各組上位3着までと4着以降の上位3選手まで。残る6選手は、翌日実施される敗者復活ラウンドで決まります(3組上位2着まで)。今回フルエントリーなった日本は、1組に小川大輝選手(東洋大学)が、3組に筒江海斗選手(ST-WAKO)が、5組に豊田兼選手(慶應義塾大学)が入ってのレースに。小川選手は6着、筒江選手は7着でフィニッシュ。左脚に不安のあった豊田選手もレース中に再び痛める状況となったなか6着でレースを終えました。これにより、3選手とも8月6日に行われる敗者復活ラウンドへ回ることになりましたが、豊田選手の出場は、脚の状態を見ての判断となりそうです。
各選手のコメントは、以下の通りです。
男子400mハードル 予選
豊田兼(慶應義塾大学)
5組6着 53秒62 =敗者復活ラウンドへフランスに来てからの練習で、痛めていたところを再発してしまった。(最初に痛めた日本選手権以降)本当に厳しい1カ月間だった。(万全ではなかったが)初めてのオリンピックで、つらい挫折のような経験を、今後、自分が成長していくうえで前を向いていけるような大会にしたいと思った。コーチたちとして相談して、出場することにした。ここまでの集大成を見せたかったので、走りきることを目標に臨んだ。
(満員のスタジアムのなかでのオリンピック)本当に初めての体験。また新しいスタートラインがこれで切れたかなと思う。
小川大輝(東洋大学)
1組6着 50秒21 =敗者復活ラウンドへ一番に楽しむことを目標として、走ることができた。(他選手に先行される)こういうレース展開になることはわかっていたが、それに対応できず、しかも朝一番のレースということで、身体が思うように動かなかった。タイムにつながらなくて残念に思う。
明日の敗者復活戦のレースでは、今日よりもいいタイムを出して、来年の東京世界陸上の標準(参加標準記録48秒50)のタイムも意識しつつ、準決勝に進めるよう頑張りたい。
筒江海斗(ST-WAKO)
3組7着 50秒50 =敗者復活ラウンドへ観客も多くて、素晴しいスタジアムのなかで走れたことを、本当に光栄に思う。いろいろな方々のおかげで、しっかり最後まで(力を)絞りきって走れたと思うので、そういう方々に対して、本当に感謝の気持ちでいっぱいである。
(この結果は)今まで世界に向けてやってきた取り組みが、全く足りなかったということ。もう1回反省し直して、次に向けて、次は必ず笑えるように、またゼロからやっていきたい。明日の敗者復活ラウンドでは、今よりももう一段階上げられるように準備して、次の1本をしっかり走りたい。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:アフロスポーツ