【男子三段跳】
山下航平(ANA・東 京)
優勝
16m67(+0.4)
6年ぶりの優勝ということを、先ほどNHKさんの取材で聞き、「そんなに勝っていなかったのか」と思いつつ、記録が自分の目指していたものだったので、よかったなというのが今の率直な思いである。
この大会では、世界選手権開催国枠エントリー設定記録が出せればと思って臨んでいた。その記録にぴったり同じ16m67。9年前、2016年(のリオデジャネイロオリンピックに出場したときのこと)を思い出して、「自分らしいなあ」と、結果を受け止めている。
(なかなか勝てない時期もあったが)自分が三段跳を始めたのは、「父親の記録(山下訓史さん、17m15=日本記録、1986年)を自分が抜くんだ」という思いがあったから。それができないうちは、やめられないぞという思いもあるし、自分の技術や体力的なものを考えても、やれないことはないだろうなという思いを持ちながら、ここまでやってきた。
一方で、父の記録を見すぎるあまりに空回りして自ら沈んでいった(笑)というのが、ここ数年だったと思うので、あまり先のことは考えずに、とにかく三段跳という競技を、どうやったら遠くに跳べるんだろうかという根本的なところを考えながら取り組むようになっている。引き続き、ぼちぼちやっていこうと思っている。
<世界選手権に向けての思いは? の問いに>
もちろん、今後は出場するつもりで過ごしていきたいと思っている。ただし、開催国枠というのは、自力ではどうにもならない部分もあって、まだ選考期間も続くし、結果はその期間が過ぎないとわからない。あとは、(代表になれることを)信じて、願うしかないなと思っている。
父が、1991年にこの国立競技場で開催された世界選手権の代表になって、しかも決勝に進んでいることは知っていて、そういう意味で、自分にとっては特
別な思いがある大会。しかし、先ほども言った通り、どうなるかはわからない状況(笑)なので、出られるつもりで、またここ(国立競技場)に戻ってこられることを願って、トレーニングを積んでいきたい。
2025/7/5 JAAFメディアチーム
#ナンバーワンの頂上決戦