【男子100m】
桐生祥秀（日本生命・東 京）
優勝
10.23（+0.4）
やっぱ、優勝は嬉しい。今回、久々…2020年の日本選手権以来5年ぶり。あのときから、入賞はするけれど、メダルに食い込めなかったり、なんか悔しいなと思ったりすることが続いていたので、それだけにまた一段と今日、「（陸上を）やっていたよかったな」と思う。
今大会では、しっかりと予選を走れて、準決勝はちょっとミスしたが、それが決勝ではうまく修正することができた。日本選手権は、どんなに速くても、予選や準決勝でミスしたら勝負ができない。そこを今回はしっかりと踏めたことが勝因かなと思う。
＜この喜びを誰に一番伝えたいか？ の問いに＞
それは「家族」と言いたいところ（笑）だが、大学生のころから見てもらっている小島（茂之）コーチと後藤（勤）トレーナーには、つらいときもずっと「桐生なら行ける」という言葉をかけてもらってきていたので、今日はコーチとトレーナー（に感謝を伝えるため）の日かな、と。明日、ちょっと僕が喜びを噛みしめられればいいかなと思っている。
＜レース後、涙する場面もあったが、の投げかけに＞
泣くつもりはなかったのだが、トレーナーとかの涙を見て、うるっと（笑）きてしまった部分もあるが、僕は、中学校から陸上をやっていて、いつも、カメラの前では悔し涙しか流せていなかった。いろいろな大会でも…東京オリンピックにしても、いろいろな大会で泣いて、「次、頑張ります」と言ってきた。もちろん今日はゴールではないが、でも、嬉しくて泣いたことは、自分のなかで、一つでもよかったなと思う機会となった。
世界陸上に向けては、まだ（ワールドランキングの）ポイントも、タイム（参加標準記録10秒00）も切っていないので、ここからはどちらも狙っていって、しっかりと代表になれるようにしていきたい。
2025/7/5 JAAFメディアチーム
#ナンバーワンの頂上決戦
