日本グランプリシリーズ第5戦静岡大会となる「第40回静岡国際陸上」が5月3日、WA(ワールドアスレティックス)コンチネンタルツアーブロンズ大会を兼ねて、静岡県袋井市の小笠山総合運動公園静岡スタジアム(エコパスタジアム)において開催されました。
今年は、全部で16のグランプリ種目(男子8、女子8)が実施され、男子200mにおいて、鵜澤飛羽選手(JAL)が東京世界選手権の参加標準記録を突破。また、女子400mでフロレス・アリエ選手(日本体育大学)が日本記録を上回る51秒71の学生新記録をマークするなど、複数種目でレベルの高い記録が出ています。
鵜澤、男子200m予選で参加標準記録を突破!
決勝は、追い風参考ながら20秒05の快走

昨年、東京世界選手権参加標準記録(20秒16)を突破している水久保漱至選手(20秒14、宮崎県スポーツ協会)は欠場したものの、パリオリンピック代表の鵜澤翔羽(JAL)、飯塚翔太(ミズノ)、上山紘輝(住友電工)の3選手が顔を揃えて行われた男子200mでは、3組2着+2の決勝進出条件で行われた予選から好記録が飛びだしました。予選1組に登場した鵜澤選手が、前半のコーナーからリードを奪って、そのままフィニッシュ。参加標準記録を突破し、日本歴代4位タイへと浮上する20秒13(+0.8)をマークしたのです。
決勝でも、2位の飯塚選手がレース後「前半で勝負がついてしまった」と振り返ったように、鵜澤選手は第4コーナーで大きくリードを奪ってホームストレートへ飛び出すと、後続に大差をつけて先着。フィニッシュタイマーを20秒06で止め、会場を大きくどよめかせました。少しおいて表示された正式記録は20秒05。末續慎吾選手(当時ミズノ、現EAGLERUN)が2003年に樹立した20秒03の日本記録に0.02秒まで迫る好タイムでしたが、追い風2.1mと惜しくも参考記録の扱いに。しかし、3時間弱の短いインターバルで叩きだした高水準のパフォーマンス2連発で、昨シーズンからの確かな成長ぶりを強く印象づける結果となりました。
ところが当の鵜澤選手は、この好パフォーマンスに対して、満足できる部分が全くなかった様子。「最低限のタイムが出せたので、予選の走りという意味では及第点かなと思う」という予選についても、「走り自体は良くなかった」と振り返り、「19秒台を狙っ」て臨んだ決勝に関しては、「追い風で19秒台が出せないようじゃ全然ダメ。後半は全然脚が回らなかった。実力不足」「これでは世界と戦えない」「今日はマイナスの言葉しか出てこない」と、自身の結果を厳しく評価する言葉ばかりが口をつきました。5月は今後、代表に選出されている世界リレーを経て、セイコーゴールデングランプリ、アジア選手権と重要大会を連戦するスケジュール。世界選手権本番を見据えて、「7月までは冬期練習のつもり」で取り組んでいると言いますが、そのなかで、「(世界選手権の)決勝で戦うために、何が必要で、何が足りなくて、どうすればいいか」を模索し、さらなるステップアップを図っていくことになります(鵜澤選手のコメントは、別記ご参照ください)。
鵜澤選手に続いた飯塚選手は、向かい風0.2mのなかマークした予選の20秒73(シーズンベスト)を、追い風参考ながら20秒49まで引き上げました。レース後には、「今日のベストは尽くせたかな、と思う」とコメント。この日は、「予選は通過するくらいの省エネで行き、決勝で勝負すること」をテーマに臨んでいたそうですが、その決勝について「前半、左右にガタガタする走りになって、スピードに乗りきれなかった」と振り返り、「ずっと課題にしているが、やはり前半が課題。後半は悪くなかった。前半のスピード練習をもうちょっとやらないと」と反省しました。同時に「鵜澤選手、速かったですね。刺激になりました。負けないように頑張りたいです」と鵜澤選手を称え、実現すれば34歳で迎えることになる6回目の世界選手権に向けての強い意欲も見せていました。
20秒57で3位に食い込んだのは、昨年、男子4×400mリレーで世界リレー日本代表として好走した西裕大選手(MINT TOKYO)でした。鵜澤選手と同じ1組を走った予選では、20秒41(+0.8)の自己新記録をマーク。社会人2年目となった今季、さらなる躍進が期待できそうです。
女子400mでフロレスが、自身も驚く51秒71!
2位・松本は52秒14と好走

3組タイムレース決勝で実施された女子400mでは、3組目に登場した静岡県出身の2選手が快走、高水準の記録をマークしました。レースは、8レーンに入った松本奈菜子選手(東邦銀行)が、序盤から速いペースで進めたことで全体に速い入りとなります。もともと後半を得意とする松本選手がそのまま逃げきるかと思われましたが、松本選手を追うように前半から飛ばしていた6レーンのフロレス・アリエ選手(日本体育大)が最終コーナーを抜けるあたりで追いつき、残り60~70m付近で逆転して先着。フィニッシュタイマーを「51.70」で止めたのです。しばらく経って、改めて示された正式表示は51秒71。2008年のこの大会で樹立されて以来、長らく更新されていない日本記録51秒75(丹野麻美)を上回る好タイムです。フロレス選手の自己記録は昨年マークした53秒03。52秒台を飛び越しての51秒台突入に、誰より驚いていたのは当の本人だったようで、フィニッシュ直後に記録を確認した瞬間、「信じられない」と言わんばかりに両手を口元に当て、目を大きく見開いていた様子が印象的でした。
父がペルーと日本に、母はペルーとイタリアにルーツを持つフロレス選手は、静岡県で生まれ育ち、浜松舞阪中から東海大附静岡翔洋高を経て、現在、日本体育大の3年生。全日中やインターハイにも出場しており、高校2年時には55秒41というタイムもマークしていますが、急成長を見せたのは日体大2年の昨年でした。400mで前述の53秒03を記録するとともに、100m・200mでも11秒62・23秒73まで自己記録を更新。日本インカレでは200m・400mで2冠を達成するとともに両リレーでも活躍し、母校総合優勝の立役者となっています。
この大会に向けては、「2週間前に、左ふくらはぎを肉離れしていたので不安があった」と言いますが、そんななか「地元に帰ったからには、少しでも成長した姿を見せたいと思って走った」そう。「普段は、後半頑張る」というレースパターンを、「今回は1本だけなので、前半から行ってみようと変えてみたら、思ったより走りやすかった。それがいいタイムにつながったかなと思う」と振り返りました。しかし、タイムはやはり想像を大きく超えるものだった様子。「運が良かったら、52秒後半と思っていたので、“51”と(表示が)出た瞬間、“自分(の記録)じゃないよね? (機器が)バグってるのかな”と思った」と笑顔で話しました。
現在、日本国籍を取得中のため、残念ながら今回の51秒71は日本記録になりません。ただし、学生記録としては認められるため、日本記録を上回る学生記録が誕生することになりました。フロレス選手の日本国籍は、日本選手権までには取得できる見込み。東京世界選手権参加標準記録(50秒75)には、まだ少し開きがありますが、今後、少しずつ迫っていくことが期待できそうです。「目標は、日本選手権優勝と、世界選手権の男女混合4×400mリレーでの世界選手権出場。出られるのなら、個人種目(400m)での出場を狙いたい」と瞳を輝かせました。
52秒14で2位となった松本選手も自己新記録。昨年秋の全日本実業団でマークしていた52秒29を塗り替えました。3月にはショートトラック(室内)でも53秒15の日本新記録を樹立しており、この大会が屋外初戦。昨年からの好調を、さらに飛躍に結びつけられる状態で、世界選手権イヤーに臨めています。
レースを振り返って、「コンディションは良かったので、自己ベストは出せるかなと思っていた。(レースは)前半から落ち着いて展開することができたが、最後の100mくらいからタイミングが合わなくなってきた感じがしたので、そこがちょっと失速ポイントだったかなと思う」と述べた松本選手は、「初戦にして52秒1台で、自己ベストも達成できたのはよかったけれど、フロレスちゃんが51秒71で走ったので、正直悔しい気持ちはある」と打ち明けつつも、「3年ぶりに出場させていただいたが、周りは本当にずっと私が小さい頃からお世話になっている先生方ばかりで、どこに行っても声をかけていただけるという、すごくありがたい、そして温かい試合だった。負けてはしまったけれど、今の自分の精いっぱいをお見せすることはできたと思うし、静岡出身のフロレスちゃんと2人で大会を盛り上げられたのかなと思うと、それも嬉しいことだと思う」と穏やかな表情で話してくれました。このレースでは、53秒20をマークして3着(総合3位)でフィニッシュした岩田優奈選手(スズキ)も、中央大3年時の2018年にマークした53秒37を実に7年ぶりに更新する自己新記録の好走を見せています。今季は、女子ロングスプリントでも、大きな躍進が期待できる1年になりそうです。
豊田、男子400mハードル初戦は48秒62

男子400mハードルには、慶應義塾大4年の昨年、日本歴代3位の47秒99をマークした豊田兼選手(トヨタ自動車)が出場しました。社会人1年目となる今季は、すでに出雲陸上300m(3位)でシーズン初戦を迎え、4月26日にはWAダイヤモンドリーグ第1戦の厦門大会(中国)の男子300mハードルに参戦。34秒22の日本新記録を樹立して3位で“DLデビュー”を飾ったばかりですが、400mハードルでは今季初戦。しかも、ケガのために無念のレースとなったパリオリンピック以来のレースであったことで、その走りに注目が集まりました。
3組タイムレース決勝で行われたなか3組目に出場した豊田選手は、「5月は連戦になることがわかっていたし、400mハードルの初戦なので、あまり攻めすぎず、前半ちょっと抑えていくつもりで走った」というレースを展開しつつも、後続に大きな差をつけ、唯一の48秒台となる48秒62で優勝を果たしました。
しかし、レース内容には不満が大きかった様子。「今日は、標準(世界選手権参加標準記録48秒50)突破を目標にしていた、結果としてはすごい悔しい気持ちでいっぱい」と述べ、昨年のオリンピック以来となった400mハードルレースとなったこともあり、「後半、8台目以降の動きが甘かったと思う」と終盤の走りを課題に挙げました。今後、セイコーゴールデングランプリ、アジア選手権と主要大会が続いていきますが、今後については「まずは、5月中に標準を切りたい。高い数字ではあるけれど、昨年、自分はその数字を超えている。まずは、そこを超えたところからがスタートラインだと思っている」と、その視線は早くも次戦に向いていました。
男子と同じく3組タイムレース決勝で行われた女子400mハードルは、3組目を57秒18で先着した梅原紗月選手(住友電工)が優勝。また、現役選手のなかでトップタイムとなる56秒06の自己記録を持ち、5月末のアジア選手権代表にも選ばれている山本亜美選手(富士通)は、今大会では400mに出場し、56秒51(1組7着)でレースを終えました。この冬は、長く苦しんでいたアキレス腱の痛みを完治させるために、リハビリを最優先。このため「走りだしたのも2週間前くらい」と言います。その成果あって「やっと痛みなく、走れるようになった」とのこと。そんななかでの56秒51というタイムに、「目標は58秒とかだったので、“よかったー”という感じ」と安堵の表情を見せていました。次戦は5月11日の木南記念。「明日、アキレス腱の痛みが出るかどうかにもよるけれど、問題がなければ出たい」と400mハードルの今季初戦を予定しています。
男子400mを制したのは急成長の平川
46秒33から、一気に45秒28へ

3組タイムレース決勝で行われた男子400mでは、1組目に登場した平川慧選手(東洋大)が、いきなり今季日本最高となる45秒28の好タイムでフィニッシュ。2組目、3組目ともに、この記録を上回ることができず、初めてのグランプリ優勝を果たすこととなりました。平川選手は、1週間前に行われた日本学生個人選手権で、同種目を46秒63で優勝したばかり。この大会の準決勝で、46秒33の自己記録をマークしていましたが、それを大きく塗り替えての勝利となりました。
レース後、感想を求められると、「自分がこんな(良い)タイムだったので、(3組目では)日本記録の更新もあるかなと思って見ていた。まさか自分が優勝するとは…と本当にびっくりしている」と振り返った平川選手。レース自体は、「本当に出しきった感じ。最初から全力で行き、後半もきついけれど、ぎりぎり耐えきることができた」そうですが、「45秒台は出せる力はあると思っていたが、まさか(45秒台)前半に乗ってしまうとは思っていなかった」と振り返り、「まずは45秒台を安定して行くことが大事かなと思う」と言います。コザ高(沖縄)3年の2023年インターハイ400mチャンピオンで、同年の特別国体では少年A男子300mも制した実績を持っているものの、45秒28といえば日本選手権の結果次第では世界選手権の4×400mリレー代表入りも見えてくるタイム。目覚ましい進境ぶりといえるでしょう。中島佑気ジョセフ選手(現富士通)や吉津拓歩選手(現ミキハウス)といった選手を輩出している東洋大から、また、ロングスプリントの注目選手が育ってきています。
優勝候補の筆頭であった佐藤風雅選手(ミズノ)は3組目を走って45秒50で1着。総合2位という結果になりました。実は、前日練習の流しで「腰が入ってしまって、違和感が出てしまった」というアクシデントに見舞われ、「今朝は痛みもなくなっていたが、全力を出すことには不安があった」なかでのレースでした。幸い大事はなかった様子。「そんな状態でも、昨年は出すことに苦労していた45秒中盤で走れている。痛みがなくなれば、しっかり走れると思う」と前を向いていました。また、総合3位には、2組目を1着でフィニッシュした大学3年生の林申雅選手(筑波大)が食い込みました。林選手も、2023年に出した自己記録(46秒23)を大幅に更新し、初の45秒台突入となる45秒65の好記録をマークしています。
男女800mは落合・久保が好タイムで連覇達成
男子100mは、桐生が3年ぶりにグランプリV

男女800mは、昨年、高校生ながらこの大会を制し、その後、日本記録保持者となった2選手が、再びの快走を見せて連覇を達成しました。まず、グランプリ種目最初の決勝として、3組タイムレース決勝で行われた男子800mで、駒澤大1年となった日本記録(1分44秒80)保持者の落合晃選手が3組目に出場。1週間前の日本学生個人選手権男子800mを1分45秒88で制しての連戦となったなか、パフォーマンス日本歴代2位となるセカンドベストの1分45秒16でフィニッシュし、早くも学生記録保持者に名を連ねることになりました。
続いて行われた女子も、やはり3組タイムレース結集で行われましたが、その3組目に日本記録(1分59秒93)保持者の久保凜選手(東大阪大敬愛高3年)が出場すると、セカンドベストで、パフォーマンス日本歴代2位となる2分00秒28をマーク。2度目の1分台突入にはわずかに届かなかったものの圧倒的な強さを見せつけました。
2人の優勝記録は日本陸連が定める東京世界選手権の開催国枠エントリー設定記録(男子1分45秒88、女子2分00秒99)を上回るタイムですが、両者ともに参加標準記録(男子1分44秒50、女子1分59秒00)を突破しての世界選手権出場を目標に掲げていることもあり、レース後は、どちらも悔しさのほうが先に立った様子。しかし、着実な成長と足どりを感じさせる好走でした。落合選手の次戦は5月末のアジア選手権、久保選手は5月11日に地元で開催される木南記念を経てアジア選手権に挑みます。シニアとして初の日本代表となるアジア選手権での快走が楽しみになってきました。

この大会では久しぶりの実施となった男子100mは、今季、連戦に挑んでいる桐生祥秀選手(日本生命)が向かい風1.1mのなか10秒29で先着。2022年出雲陸上で男子100mを制して以来、3年ぶりに日本グランプリシリーズで勝利しました。追い風1.8mのなか行われた女子200mは、優勝したミア・グロス選手(オーストラリア)の22秒73をはじめ、海外勢上位2選手が22秒台をマーク。3位には鶴田玲美選手(南九州ファミリーマート)23秒21で続きました。
大会唯一の中長距離種目として行われた女子3000m障害物は、序盤からフロントランを続けた齋藤みう選手(パナソニック)を、残り1周で逆転したシュ・シュワンシュワン選手(中国)が9分39秒63で優勝。2位には最終の水濠を越えた直後で齋藤選手をかわした西山未奈美選手(三井住友海上)が9分40秒85で続き、齋藤選手が3位(9分43秒07)でフィニッシュしました。
男子走高跳は真野・衛藤が2m27をクリア
奥村は、男子砲丸投でGP2連勝

フィールド種目では、男子走高跳で真野友博選手(九電工)が2回目に、衛藤昂選手(KDL)が3回目に、今季日本最高となる2m27を成功。どちらも2m30のクリアは叶わず、真野選手の優勝となりましたが、ともにシーズンベストを更新し、きっちりと調子を上げてきていることを印象づけました。髙橋渚選手(センコー)が直前でエントリーを見送った女子走高跳は、津田シェリアイ選手(築地銀だこ)が、エリン・ショー選手(オーストラリア)とのジャンプオフを制して1m79で勝利。

このほか、男子砲丸投では、日本記録保持者の奥村仁志選手(センコー)が18m65の大会新記録で、織田記念に続き日本GPシリーズ2連勝。チアン・チンユアン選手(チャイニーズタイペイ)が17m83で制した女子砲丸投は、大迫晴香選手(染めQ)が15m48(3位)で日本人トップとなりました。男子ハンマー投は、福田翔大選手(住友電工)が71m86で、前回に続く連覇を達成。女子ハンマー投は、小舘充華選手(染めQ)が4回目に63m44をマークしてトップに立つと、最終投てきで64m64へと記録を伸ばして優勝しています。
【世界選手権参加標準記録突破者コメント】
男子200m鵜澤飛羽(JAL)
優勝 20秒05(+2.1)
※予選1組1着 20秒13(+0.8)=世界選手権参加標準記録突破

予選は、冬期(練習で)やってきた流れを確認するために走った。風がよかったので、ある程度のタイムを出すつもりで走って、最低限のタイムを出せたので、予選の走りという意味では及第点かなと思う。
(予選も)走り自体は良くはなかったが、刺激入れのために走った予選で(20秒)13が出たので、決勝は19秒台を出そうと思って臨んでいた。しかし、追い風参考で、しかもカーブも追っていて、たぶんずっと追い風だったはず。その状態で走って、19秒台が出せないようでは全然ダメ。あれでは世界で戦っていけない。決勝は、自分の弱い部分が、あからさまに出たレースになってしまった。
昨年までの「前半はゆっくり走って、後半行く」というのを、前半から努力度を上げて前半も頑張るというふうにしたのだが、後半で(スピードに)うまく乗れなかったし、120mくらいから脚が回らなくなってしまった。途中で身体が浮いてしまってから(動きが)はまらなくなり、ラストは脚が全然回せなかった。全体のスプリントは上がってきてはいるけれど、そこはもうフィジカルの問題。まだまだ練習不足だと思う
今年は、19秒台を出して、世界選手権の決勝で戦うことしか考えていない。自分のなかでは7月までは冬期練習のつもりでいる。今日は、その段階でのレースで、これからの試合(世界リレー、ゴールデングランプリ、アジア選手権)にも臨んでいくことになる。今回、ある程度、自分の実力が定まってきた気はするので、これから(世界選手権の)決勝で戦うために、何が必要で、何が足りなくて、どうすればいいかを、もう一度、考えるといい機会になった。こんなスピードで走ったのは、人生初。もう3~4本くらい挑戦して、あれくらい(のタイム)はコンスタントに出せるようにしたい。
世界リレーは、(東京世界選手権の男子4×100mリレー)出場権獲得のために大事なので、しっかり走ってきたいと思っている。アジア選手権は、今回(の走り)と、世界リレーのもろもろを含めて、まとまってくれたらいいなという感じ。疲労感的にもけっこうきついので、そのなかでうまく走れるかどうかになると思う。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:アフロスポーツ
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2025年5月11日(日)9時15分 競技開始予定
■【木南記念】大会ページ
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https://www.jaaf.or.jp/files/competition/document/1943-4.pdf
■【木南記念】競技日程
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■【木南記念】大会公式HP
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■【木南記念】チケット情報
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