Day7:8月7日(水)
パリオリンピック陸上競技は7日目の8月7日、モーニングセッションでトラック競技最初の種目となったのは、女子100mハードル予選です。日本からは、福部真子(日本建設工業)・田中佑美(富士通)の2選手が、1・2組に出場。無条件で準決勝に進める全5組上位3着+3での予選突破に挑みました。
福部選手は、五輪日本人最高記録となる12秒85(-0.1)をマークし、4着でフィニッシュ。着順での進出は逃したものの4着以降の3番目の記録で予選をクリアしました。5着でレースを終えた田中選手は、敗者復活ラウンドに回ることになりましたが12秒台をマーク。翌8日の午前セッションで、準決勝進出に再挑戦します。
両選手のコメントは、以下の通りです。
女子100mハードル 予選
福部真子(日本建設工業)
1組4着 12秒85(-0.1)=準決勝進出(1組目で走ったあと、プラスでの通過が確定するまでの全5組終了まで)ディズニーランドの待ち時間かと思うくらい長く感じた。(通過して)本当に良かった。
予選は、ちょっと硬くなってしまって、前半のノリがあまりよくなかったので、準決勝では、しっかり自分のいいところを出せるように、猪突猛進でやっていきたい。
もちろん日本記録(12秒69=自己記録)更新というところは視野に入れているが、12秒5台というところは狙っていける(予選の)走りだったと思う。準決勝まで中1日空くので、気持ちも身体も切り替えてしっかり準備して、12秒5だけを狙ってやっていきたい。
田中佑美(富士通)
2組5着 12秒90(±0)=敗者復活ラウンドへ初めての世界大会出場だった前回の(ブダペスト)世界選手権では、スタートで出遅れて歯が立たないレースをしたので、今回はしっかりと最初から出て、攻めに攻めに攻めようと思って走った。
(12秒台をマークしたが)間で激しくハードルをぶつけてしまって、それさえなければ3着に入っていたかもしれないと思うと、(12秒)90というタイムも悔しいものにはなる。しかし、ハードルにぶつかるほど挑めたということで、世界大会で自分の力を出すというチャレンジは一つクリアしたといえる。ネガティブに考えすぎずに、明日の敗者復活戦も頑張りたい。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:アフロスポーツ