【男子100m】
坂井隆一郎(大阪ガス・大 阪)
優勝
10.13(-0.2)
参加標準記録(10秒00)を突破できなかったことや、ワールドランキング(での出場)が正直どうなるかわからないところはあるけれど、やはり優勝、そして連覇できたことを本当に嬉しく感じている。
今大会では、予選と準決勝を走って、調子がいいことはわかっていたので、「自分の走りをしたら、結果もタイムもついてくる」と思っていた。決勝には、そういうことを意識しながら向かったわけだが、みんなやはり決勝になると状態が上がってきて、自分の走りを簡単にさせてくれるような相手ではなかった(笑)。そこはまだ、自分の弱さかなと思った。
決勝のレースは、スタート自体はうまく行ったが、後半の部分で力んでしまった。もっと伸びやかに走りたかったのだが、70~80m付近で周りが迫ってきたのを感じて、そこで硬くなってしまった。正直、フィニッシュしたときには、自分が勝ったかどうかはわからなかった。
優勝がわかった瞬間は、本当に嬉しかった。4月の段階では1カ月のケガがあり、(回復が)どうなるかわからない状況だったが、「やっとここまで戻ってこられてよかったな」と、ホッとした思いがある。
ワールドランキングの結果待ちという状況ではあるが、もし、パリオリンピックに出場することができたら、一番の目標はパリで100mの決勝を狙うこと。ただ、そこに達するためには9秒台は必須だし、それもコンスタントに出すことが求められる。あと1カ月ちょいしかないが、そこで今よりもう一段階くらいはギアを上げていかなければいけないなというのが、この日本選手権を通じて感じたことである。4×100mリレーも、金メダルを狙っていく。頼もしいメンバーがたくさんいるので、みんなでそこを狙っていきたい。
2024/6/30 JAAFメディアチーム
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#運命をかけた決戦