【U20女子砲丸投】
村瀬にこ(九州共立大・静 岡)14m41
優勝
14m41
全国規模の大会で(出場)2人でやることはなかなかないので、楽しんだ者勝ちだと思って臨みました。途中から雨が降ってきたこともあり、サークルや脚の感覚が変わってしまい、投げにつながらずに悔しいです。良い感覚を持っていたので、自己ベスト(15m09)とはいかずとも14m台後半は投げたかったです。冬期練習でウエイトトレーニングはもちろんですが、技術面では自分のできることを定着させる意識をしてきました。自分の中での感覚のアベレージを高められたことが、記録の安定につながっています。(2連覇は)素直にうれしいです。来年からは日本選手権に出場することになると思うので、ここから成長していきたいです。
【U20男子走高跳】
永瀬裕大(四国大・徳 島)
優勝
2m09
2m05を2回失敗してしまって、「やばいな」と思いました。3回目で「上の順位が決まる。ここだけは跳ばないといけない」と覚悟を決めて跳びました。2m09に関しては入賞だけじゃなくて、さらに上の順位が決まると思ったので、1本目から手拍子をお願いしました。2m13を跳べなかったことも悔しいし、まだまだ甘い部分があると感じました。日本一のタイトルについてはあまり気にはしていませんでした。次につながる何かが得られればいいと考えていました。3月の中旬に左足の踵を痛めてしまって、跳躍練習を再開したのは6月の初旬。ここまであまり良い結果が出なかったので、この大会を弾みにしていきたいです。
【U20女子走幅跳】
橋本詩音(静岡雙葉高・静 岡)
優勝
6m29(+0.5)=自己新
今回の目標が6m30だったので、少し届かなくて悔しい部分はあります。まずは全国大会で自分の跳躍ができたことが、自分としては大きな収穫です。今までの全国大会では自分らしい跳躍ができなくて悔しい思いをしてきましたが、今回は1本目から自分の跳躍ができました。今シーズンはうまくまとまらなかった跳躍で、ようやく手応えが得られました。ここからインターハイに向けて仕上げられたら、もっと良い跳躍になります。一つタイトルを取れたことは、自信につながるので本当に取れて良かったです。助走の中盤で力んでしまっていた部分を改善できました。満足のいく跳躍ではなかったので、もっともっと記録を狙っていきたいです。
【U20男子砲丸投】
木幡駿平(東海大・青 森)
優勝
17m32 =自己新
先週まで(一般規格の)7kgを投げていたので、切り替えて調整するのが難しかったです。雨でどうなるかと思っていたのですが、なんとか自己ベストを投げられて、初めての全国タイトルでもあるので素直にうれしいです。雨の中でもしっかりとファーストターンを決めて、回ることができたことがベストの投げにつながったと思います。大学に進学してウエイトトレーニングの数値がかなり上がって、投げも変わってきています。特にやりを使ったドリルを教えてもらって、身体の軸を確認してから投げに入るようにしています。体重も10kgくらい増えました。7kgで16mを目標にして、(9月の)日本インカレで入賞を狙いたいです。
【U20女子400mH】
平木陽(大阪成蹊大・学 連)
優勝
58.02 =大会新・自己新
調子が良かったので、しっかりとタイムを狙っていきたいと思っていたので、自己ベストを更新できて良かったです。1月に入って左足首を捻挫や足首の緩さからくる痛みが3、4月まで続いてしまい、冬期練習が積めませんでした。試合を積む中で少しずつですが、走力がついてきていると感じています。こうして終わってみると、ホッとしたというか勝てて良かったです。予選で全体的にハードルの技術の部分でミスが多かったので、決勝ではうまくまとめて走ることができました。前半から乗れたら良い流れにできるかなと思っていました。
【U20女子3000m】
山田未唯(名城大・学 連)
優勝
9:16.12 =自己新
あまりレースプランは考えていませんでした。思ったより前に出る余裕がなかったので、ラスト400mくらいから切り替えられればと思っていて、しっかり上げることができました。全国規模の大会で優勝することは初めてだったので、とてもうれしい気持ちです。雨の中のレースで、途中でユニフォームの重さを感じましたが、しっかり集中して走ることができました。普段は1500mと3000mを中心に走っているのですが、駅伝に向けて距離を伸ばしていけるようにしたいです。チーム内のレベルが上がっていて、駅伝メンバーに入ることは大変だということはわかっていますが、ここから調子を上げていきたいです。
【U20男子3000m】
濵口大和(佐久長聖高・長 野)
優勝
8:01.92 =大会新、自己新
最後の1周、ラストの100mまでわからない展開でしたが、意外と身体が動かなくてラスト100mで(2位の)佐々木哲(佐久長聖高・長野)がすぐ横まで来ていたので少し焦りがありました。それでも高校1年の頃からラスト100mには磨きをかけてきていたので、それが実ったと思います。(28日の)5000mの疲労も少しはありました。雨が降っていましたが、風はなかったので大会記録を狙いたいと思っていました。やっぱりチームメートの佐々木に負けたくなかったので、最後の1000mは上がりましたし、1人で走っていたら出なかった記録だと思っています。
【U20女子800m】
松尾愛利紗(京都教育大・京 都)
優勝
2:08.67
前日の予選は緊張やエントリー記録トップというプレッシャーから不安のあるレースとなっていました。今日は仲間の支えや励ましで緊張がほぐれて、しっかりと落ち着いてラストで勝ち切ることができて良かったです。予選から高校生が前に出るレースが多かったので、そこについてラストで切り替えることをずっと意識していました。今シーズンは2分9秒台止まりで、なかなか走りを戻すことが難しかったのですが、自分のやるべきことをやって優勝できて良かったです。ただ、2分7秒台に乗せて優勝したかったので、悔しい部分は残ります。大きいタイトルを取ることは初めてでうれしいです。
【U20男子800m】
吉澤登吾(桐朋高・東 京)
優勝
1:47.80 =大会新、自己新
今シーズンは最初からケガばかりで何もできなかったのですが、インターハイに向けて勝ち切れて良いタイムを出せて良かったです。今回は失敗してもいいから自分から行くということは決めていました。優勝だけではなく、大会新記録で優勝することを先生と話していました。自己記録を2秒も更新できて本当にうれしいです。今回は万全の準備ができていたので、「ここから行くぞ」という気持ちで臨めていました。(日本選手権800m予選の)落合(晃/滋賀学園高・滋賀)君の走りを見て、ただの優勝だけではいけない、行くしかないという気持ちになりました。800mでは一緒に走ったことがないので、インターハイがすごく楽しみです。
【U20女子100mH】
髙橋亜珠(筑波大・山 形)
優勝
13.36(+0.4)=大会新
スタートはうまく出ることができましたが、かなり雨が降っていたので5、6台目くらいで視界が悪くなってしまいました。そこで少し浮いてしまって焦りましたが、今回は優勝することが第一だったので達成できて良かったです。林(美希・早稲田大)さんがどんどん近くなっていることはわかっていましたし、ゴールした瞬間は負けたかもしれないと思っていました。これだけ雨が降っている中で、13秒36のタイムは良かったです。記録のアベレージが上がってきているのですが、予選であまりタイムが出せていないことが続いているので、改善の余地があると思っています。
【U20男子110mH】
髙城昊紀(宮崎西高・宮 崎)
優勝
13.52(+0.1)
優勝は予想外なので、とてもうれしいです。前半が苦手なので先行されることはわかっていました。想定通り先行されたので、後半でしっかりと立て直すことができました。6台目付近でまだ前にいたのですが、僕は後半でいつも走れるタイプなので行けると思っていました。「追い上げていくぞ」という気持ちになって。刻んでいけて良かったです。やっぱりジュニア規格のハードルに適正があると感じました。上級生や大学生と走り、先行される中で自分の走りをしっかりとする良い経験になったと思います。気持ちの作り方などインターハイに活かせる部分がありました。
【U20男子400m】
菊田響生(法政二高・神奈川)
優勝
46.52 =大会新、自己新
最後は勝ったかどうかわからなかったので、スクリーンを見て1位となっていてうれしかったです。前半から攻めて250mくらいまでは良かったのですが、最後は脚(の余力)が残っていなかったのですが、なんとか勝ち切れて良かったです。タイムはもう少し行きたかった思いはあります。ただ、4日間をとおしてうまく疲労を抜きながら走ることができました。最後のコーナーを抜けてからのリズムアップを課題にして練習していきたいです。インターハイはこの大会よりもレベルが上がると思っているので、しっかり練習して優勝を狙いたいです。
【U20女子200m】
小針陽葉(富士市立高・静 岡)
優勝
23.96(+1.2)
もちろん優勝は狙っていましたが、体力的にも練習を積めていなかったので、「あわよくば優勝できたらいい」と思っていました。23秒台も出て、すごくうれしい気持ちでいっぱいです。スタートは予選よりは出られなかったのですが、50mくらいで外側の6レーンの選手と並んで、直線に入った頃にはもう誰も見えませんでした。残り50mでもう一度ピッチを意識して、しっかりとレースができました。練習が足りていないなか、23秒9台で優勝できたことは、1ヵ月後のインターハイに向けて自信につながります。100m、200mともここで優勝できたことは大きな収穫になりました。
【U20男子100m】
西岡尚輝(東海大仰星高・大 阪)
優勝
10.22(+1.1)
今回は勝つという気持ちではなく、しっかりと自分の走りをしたいという気持ちで挑んだので、最後まで冷静に走れたと思います。近畿高校総体の前からスタートの出方が自分なりにわかってきて、それを毎日研究して、自分なりに落とし込めていることが10秒2台の結果につながっていると思います。前傾時間を長くして、後半はしっかり身体を抑え込んで減速を少なくするという2点を大切にしています。10秒2台を安定して出せているので、インターハイでは10秒1台というタイムを狙っていきたいです。今日のレース前に坂井(隆一郎・大阪ガス)さんから「がんばって」と言ってもらえて、とても励みになりました。
文:月刊陸上競技編集部
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#運命をかけた決戦