【女子5000m】
田中希実(New Balance・兵 庫)※パリオリンピック代表内定済み
優勝
15:23.72
1500mと5000mの2冠は、2年連続で取れている。まずはそこを意識して、記録よりは順位という部分とか、そのなかで自分がどういう走りをしたいかを探りながら走った。レースの内容はまだ自分ではイマイチだったと思うのだが、一番の目標である優勝は取ることができたので、そこは純粋に嬉しく思う。
<イマイチだった点とは? の問いに>
800mも兼ねていることを意識しすぎてしまった。いつもは5000mが最後(日本選手権での最終種目)だったので、「あとはどうなろうがかまわない」というレースをすることができたのだが、今日はまだ少しあとのレース(最終日にある800m決勝)を意識したようなレース運びになってしまった。とはいえ、(5000mを)流して終わるのではなく、いつ、誰が上がってくるかわからないような布陣も揃っていたので、ラストスパートで追いつかれるのではないかという恐怖とも戦いながら走ったからこそ、最後まで駆け抜けることはできたと思う。
<3種目めとなる800m決勝に向けての思いを、の問いに>
今日の予選を見ても、かなりレベルが上がってきているのではないかなと感じたので、その誰が勝ってもおかしくないなかで、「競り合うという時間」を楽しめるようにできたらと思う。自分のなかで、明日は勝ちを意識しすぎるのではなく、最後の種目だからこそ、「駆け抜ける」というところを大切にしたい。今までは、そのあとに5000m(決勝)が控えていたということで、3種目に挑んだときも800mは、なんとなく自分のなかでは負けたくないのになぜか不完全燃焼になってしまうフラストレーションがあったので、明日は負けたとしても完全燃焼ができれば…と思うし、「完全燃焼できた結果、勝てた」というのなら、とてもいい日本選手権の思い出になると思っている。
2024/6/29 JAAFメディアチーム
ーー
#運命をかけた決戦