日本陸上競技連盟は2023年9月20日、第86回理事会をオンラインにより開催しました。2024年度の主要競技会の日程や、パリ2024オリンピック競技大会の日本代表選手選考要項など、オリンピックにもつながる重要な事項などについて協議しました。主な内容についてご報告します。
この2年間の開催地は本連盟が各都道府県協会を対象に公募し、岐阜が本連盟の役員や専門委員会委員長らで構成する選考委員会を経て候補となり、本日の理事会で承認されました。岐阜は1980年代まで日本選手権・混成競技を開催していた時期があり、約40年ぶりに混成競技の日本一を決める舞台となります。
なお、2023年度の「第107回日本陸上競技選手権大会・10000m」は2023年12月10日に東京・国立競技場で開催しますので、10000mはパリ2024オリンピックの参加資格有効期間内(※1)に第107回と第108回の2度の日本選手権が開催されます。
■【トラック&フィールド種目】
>>選考要項(https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202309/21_112524.pdf)
代表選考においては、第108回日本選手権(2024年6月27~30日、会場は調整中。10000mと混成競技は上記を参照)が最も重要な競技会として位置づけられます。
ブダペスト2023世界陸上競技選手権の入賞者(8位以内)は、本連盟が定めた期間内にパリ2024オリンピックの参加標準記録を突破すれば代表に内定することは既に発表済みでしたが、さらに、2024年度の第108回日本選手権の優勝者も、参加資格有効期間内に参加標準記録を突破していれば代表内定という条件が加わりました(ブダペストで金メダルを獲得した女子やり投の北口榛花=JAL=は、パリの参加標準も突破しているため既に条件を満たして代表に内定済みです)。
内定者以外では、第108回日本選手権の優勝者が参加資格を獲得すれば最優先で代表となるなど、日本選手権の成績を重視した選考が行われます。
また、2024年7月にワールドアスレティックス(WA)から参加資格取得者が発表された後、各国で辞退者が出た場合などに追加で参加資格を付与された競技者を選考する場合の条件なども定められました。
■【競歩種目】
>>選考要項(https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202309/21_112516.pdf)
パリ2024オリンピックでは、男子・女子それぞれの20km競歩と、男女各1名の選手がチームを組み約10kmずつを交互に1人2回ずつ、計42.195km歩く男女混合競歩リレーが実施されます。
20km競歩は、第107回日本選手権20km競歩(2024年2月18日、兵庫県神戸市・六甲アイランド)で本連盟独自の派遣設定記録(男子1時間20分10秒、女子1時間29分20秒)を満たして最上位となった競技者が、まず代表に内定します。
内定者以外では、第107回日本選手権20km競歩、第48回全日本競歩能美大会(2024年3月17日、石川県能美市)を選考競技会として、その順位や記録により選考されます。
男女混合競歩リレーについては20km競歩の成績を基に選考することが承認されましたが、選考基準はWAから出場チームの決定方法など詳細が発表された後に定められます。
その結果、延べ534名(実人数500名)の方から総額503万7000円の寄付をいただき、第1目標額の300万円を大きく上回り、次の目標額とした500万円にも到達しました。これにより、シリーズの全5大会で電子ペーサーを導入でき、多くの選手が自己ベスト記録を更新するなど、レベルの高い競技環境を整えることができました。また、寄付とともにいただいた応援メッセージも、選手や大会運営者にとって大きな力となりました。
ご協力をいただきました皆様に、改めまして心より感謝申し上げます。
▼クラウドファンディング終了のご報告と御礼
https://www.jaaf.or.jp/news/article/18640/
・東京2025世界陸上=2025年に迎える世界陸上への対応と、世界陸上を機会にした事業等について検討します
・学校部活動の地域移行=公立中学校の部活動の地域移行に伴う影響について、実態や課題を把握し、本連盟や陸上界としての対応を検討します
・公認競技場・競走路・競歩路=全国各地の陸上競技場・競走路・競歩路が公認されるための要件や、検定の方法等について検討します
混成競技日本一を争う舞台は岐阜に
日本選手権・混成競技の会場決定
2024年度の第108回、および2025年度の第109回の日本陸上競技選手権大会・混成競技は、岐阜県岐阜市の岐阜メモリアルセンター長良川競技場で開催されることが決定しました。2024年度は6月22~23日に開催します。この2年間の開催地は本連盟が各都道府県協会を対象に公募し、岐阜が本連盟の役員や専門委員会委員長らで構成する選考委員会を経て候補となり、本日の理事会で承認されました。岐阜は1980年代まで日本選手権・混成競技を開催していた時期があり、約40年ぶりに混成競技の日本一を決める舞台となります。
10000mは春の夜に開催
2024年度の日本選手権・10000mの日程方針を承認
2024年度の第108回日本選手権・10000mは、4月下旬から5月上旬にかけての期間に開催することが承認されました。日本グランプリシリーズのいずれかの大会と併催する方向で日程と会場を調整しており、決定次第公表します。パリ2024オリンピックの参加資格獲得につながるレースとなるよう、夜の気温が落ち着いた時間帯に開催することを想定しています。なお、2023年度の「第107回日本陸上競技選手権大会・10000m」は2023年12月10日に東京・国立競技場で開催しますので、10000mはパリ2024オリンピックの参加資格有効期間内(※1)に第107回と第108回の2度の日本選手権が開催されます。
日本選手権の結果を重視して選考
パリ2024オリンピック日本代表選手選考要項が決定
パリ2024オリンピックの、トラック&フィールド種目と、競歩種目の日本代表選手選考要項が決定しました。詳しくは下記選考要項をご覧ください。また、参加資格有効期間や参加標準記録などはWAの公表内容(https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202302/22_174619.pdf)をご参照ください。■【トラック&フィールド種目】
>>選考要項(https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202309/21_112524.pdf)
代表選考においては、第108回日本選手権(2024年6月27~30日、会場は調整中。10000mと混成競技は上記を参照)が最も重要な競技会として位置づけられます。
ブダペスト2023世界陸上競技選手権の入賞者(8位以内)は、本連盟が定めた期間内にパリ2024オリンピックの参加標準記録を突破すれば代表に内定することは既に発表済みでしたが、さらに、2024年度の第108回日本選手権の優勝者も、参加資格有効期間内に参加標準記録を突破していれば代表内定という条件が加わりました(ブダペストで金メダルを獲得した女子やり投の北口榛花=JAL=は、パリの参加標準も突破しているため既に条件を満たして代表に内定済みです)。
内定者以外では、第108回日本選手権の優勝者が参加資格を獲得すれば最優先で代表となるなど、日本選手権の成績を重視した選考が行われます。
また、2024年7月にワールドアスレティックス(WA)から参加資格取得者が発表された後、各国で辞退者が出た場合などに追加で参加資格を付与された競技者を選考する場合の条件なども定められました。
■【競歩種目】
>>選考要項(https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202309/21_112516.pdf)
パリ2024オリンピックでは、男子・女子それぞれの20km競歩と、男女各1名の選手がチームを組み約10kmずつを交互に1人2回ずつ、計42.195km歩く男女混合競歩リレーが実施されます。
20km競歩は、第107回日本選手権20km競歩(2024年2月18日、兵庫県神戸市・六甲アイランド)で本連盟独自の派遣設定記録(男子1時間20分10秒、女子1時間29分20秒)を満たして最上位となった競技者が、まず代表に内定します。
内定者以外では、第107回日本選手権20km競歩、第48回全日本競歩能美大会(2024年3月17日、石川県能美市)を選考競技会として、その順位や記録により選考されます。
男女混合競歩リレーについては20km競歩の成績を基に選考することが承認されましたが、選考基準はWAから出場チームの決定方法など詳細が発表された後に定められます。
皆様の温かい支援で選手のパフォーマンスを後押し
クラウドファンディングで目標額達成
本連盟では、7月に北海道の5都市を巡って開催する中長距離のシリーズ競技会「ホクレン・ディスタンスチャレンジ2023」において、レースごとに設定した目標タイムに応じたペースをトラック内側にライトで表示する電子ペーサーを導入するため、クラウドファンディングを6月から7月にかけて実施しました。その結果を報告しました。その結果、延べ534名(実人数500名)の方から総額503万7000円の寄付をいただき、第1目標額の300万円を大きく上回り、次の目標額とした500万円にも到達しました。これにより、シリーズの全5大会で電子ペーサーを導入でき、多くの選手が自己ベスト記録を更新するなど、レベルの高い競技環境を整えることができました。また、寄付とともにいただいた応援メッセージも、選手や大会運営者にとって大きな力となりました。
ご協力をいただきました皆様に、改めまして心より感謝申し上げます。
▼クラウドファンディング終了のご報告と御礼
https://www.jaaf.or.jp/news/article/18640/
陸上界の課題を幅広く検討へ
3つのテーマでプロジェクトを設置
日本の陸上界を取り巻く課題はさまざまありますが、その中でも多くの要素が関係し、また地域などからも多様なご意見が寄せられている以下の3つのテーマについて、プロジェクトを立ち上げることになりました。今後、本連盟の役員や専門委員会、都道府県陸上競技協会、本連盟の協力団体などの方々でプロジェクトを構成し、幅広い観点から検討を進め、本連盟の事業や規程等に反映させていきます。・東京2025世界陸上=2025年に迎える世界陸上への対応と、世界陸上を機会にした事業等について検討します
・学校部活動の地域移行=公立中学校の部活動の地域移行に伴う影響について、実態や課題を把握し、本連盟や陸上界としての対応を検討します
・公認競技場・競走路・競歩路=全国各地の陸上競技場・競走路・競歩路が公認されるための要件や、検定の方法等について検討します
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