2023.02.24(金)大会

【JMCシリーズ男子第6戦・女子第4戦】大阪マラソン展望~JMCシリーズ上位の有力選手が出場! 東京五輪日本代表の服部はMGC出場権獲得に挑む~



8月のブダペスト世界選手権や、パリ五輪選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権獲得が懸かるジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)のシリーズⅡ第2期も、男子は3レース、女子は4レースを残すのみとなった。

2月26日に開催される「大阪マラソン2023(第11回大阪マラソン)」は、男子がJMCシリーズでもっともグレードの高い「グレード1(G1)」レースとして、女子はG2に指定される大会として、大阪城公園をフィニッシュ地点とするコースで行われる。

G1レースとなる男子は、2時間10分以内で日本人3位に入るなどの条件をクリアすればMGC出場権獲得者(ファイナリスト)となり、G2レースの女子は2時間28分以内で日本人トップか、2時間27分以内で日本人2~6位に入るなどの条件をクリアすればMGCファイナリストとなる。

今大会の招待選手ですでにMGC出場権を獲得している選手は男子4人、女子2人となっており、まだ出場権を獲得していない選手にとっては、パリ五輪へ繋がる残り少ないチャンスに懸けるレースとなる。

また、JMCシリーズのチャンピオン(第106回日本選手権者)になると、ブダペスト世界選手権の日本代表が内定することから、ランキング上位の選手にとっては、ポイントを加算して世界選手権代表の座も狙いたいところだろう。

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◆男子は定方、川内、下田、女子は川内、福良がシリーズチャンピオンに挑む

男子でJMCシリーズチャンピオンの可能性を持つ選手としては、現在ランキング6位の定方俊樹(三菱重工)や同7位の川内優輝(あいおいニッセイ同和損害保険)が挙げられる。

定方は今大会で1348ポイント以上を獲得すると、ランキングトップに浮上する。すでにMGCファイナリストの資格を持っているため、大阪では自己ベスト(2時間7分5秒)の更新を視野に入れつつ、ブダペスト世界選手権の派遣設定記録(2時間7分39秒)突破を目指したい。昨年の東京マラソンでは、2年ぶりの2時間10分切りとなる2時間8分33秒をマーク。5000mでも自己ベストを更新しており、ニューイヤー駅伝でも6区区間3位と充実ぶりがうかがえる。

3月で36歳となる川内も、昨年はハーフマラソンで1時間2分13秒と自己ベストを更新。すでにMGC出場権も獲得しており、年齢を重ねるたびに、強さを増している印象だ。現在JMCシリーズのランキング7位に入り、今大会で1343ポイント以上を獲得すればトップに躍り出る。自己ベストは21年びわ湖毎日マラソンでマークした2時間7分27秒で、川内もブダペスト世界選手権の派遣設定記録となる2時間7分39秒が目標になってくるだろう。

ほかにMGCファイナリストの権利を持つ下田裕太(GMOインターネットグループ)もシリーズチャンピオンの可能性を残す。昨年は東京マラソンで2時間8分35秒、オタワマラソンで2時間9分50秒と連続サブテン。すでに2430ポイントを保有しており、今大会で記録を残せばランキング3位に浮上、1338ポイント以上を獲得できれば、トップに立つことができる。自己ベストは20年東京マラソンでマークした2時間7分27秒で、自己ベストを更新すれば、ブダペスト世界選手権の派遣設定記録(2時間7分39秒)も突破する。

女子は、すでにMGCファイナリストの権利を持つ川内理江(大塚製薬)と福良郁美(大塚製薬)がシリーズチャンピオンを狙ってくるか。

川内は12月の防府読売マラソンで2位(2時間34分10秒)となり、記録を残したことで一時はランキングトップに浮上したが、今年1月の大阪国際女子マラソンで上杉真穂(スターツ)に逆転され、現在は136ポイント差で2位に位置する。今大会で1291ポイントを獲得できれば、再逆転でトップに立つ。

福良は昨年の名古屋ウィメンズマラソンと防府読売マラソンで2286ポイントを保有しており、今大会で記録を残せばランキング4位、1273ポイント以上を獲得できればトップに躍り出ることができる。


◆男子は2時間10分以内で3位以内、女子は2時間28分以内で優勝すればMGC進出が決定


JMCシリーズの行方とともに注目したいのが、新たなMGCファイナリストが誕生するかという点だ。ここまで男子は48名、女子は26名がファイナリストの権利を獲得しており、男子2レース、女子3レースとなったMGCチャレンジ指定大会でどれだけの選手がファイナリストの仲間入りを果たすのか。

今大会でのMGC進出条件を整理すると、男子は2時間10分以内で日本人3位以内、女子は2時間28分以内で日本人トップになることが条件の一つ。ほかに、男子は2時間9分以内で日本人4~6位、女子は2時間27分以内で日本人2~6位でもMGC出場が決まる。また、ワイルドカードの条件として、男子は2時間8分以内、女子は2時間24分以内でフィニッシュすれば、順位に関係なく1本でMGC出場を決めることができる。

今大会でMGC出場を決めたい選手の一人が、東京五輪マラソン代表の服部勇馬(トヨタ自動車)だろう。JMCシリーズⅡ期間内はプラハマラソンのみ出場しており、JMCランキング8位以内というワイルドカードでの出場権獲得は厳しい状況。したがって、今大会は2時間10分以内で日本人3位に入るか、もしくは順位に関係なく出場権獲得が決まる2時間8分以内を狙うことが必要になってくる。ニューイヤー駅伝ではアンカーで区間賞を獲得しており、1発でのMGC進出に懸ける。

JMCシリーズⅡですでに2305ポイントを保有している大六野秀畝(旭化成)もMGCファイナリストを目指す。大六野は、今大会2時間9分49秒以内の記録を残せば、JMC加盟大会の2本平均で2時間10分以内というワイルドカードの条件をクリアする。さらに今大会でJMCシリーズポイントを1373ポイント以上加算すれば、シリーズチャンピオンの座も狙える位置にいる。自己ベストは21年びわ湖毎日マラソンの2時間7分12秒。まずは2時間9分49秒を設定ラインに挑んでくるか。

2本平均で2時間10分以内というワイルドカードの条件をクリアしそうな選手としては、昨年のベルリンマラソンで2時間9分40秒をマークした土井大輔(黒崎播磨)や、東京マラソンで2時間8分31秒をマークした河合代二(トーエネック)、昨年末の防府読売マラソンで2時間9分27秒をマークした畔上和弥(トヨタ自動車)らが挙げられる。土井は2時間10分20秒、河合は2時間11分29秒、畔上は2時間10分33秒でMGC出場権獲得となる。

大阪府庁前を出発し、御堂筋、道頓堀、なにわ筋、通天閣と大阪の中心部を駆け抜けて大阪城公園に戻ってくるコース。大阪からブダペスト、パリへと羽ばたくランナーは現れるか。「大阪マラソン2023」は2月26日9時5分に車いすマラソンがスタート、9時15分にマラソンがスタートする。


~オンエア情報~

◆2月26日(日)
テレビ:総合テレビ 9:00~11:54
ラジオ:ラジオ第一 9:05~11:50
NHKプラスで同時配信

▼【JMCシリーズ】『大阪マラソン2023』直前“スペシャル対談”:折り返しが多く特徴的なコースで勝負を制するのは誰だ!?~瀬古リーダー×河野ディレクター×高岡シニアディレクター~


▼ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズ 特設サイト
https://www.jaaf.or.jp/jmc-series/

▼マラソングランドチャンピオンシップ 特設サイト
https://www.mgc42195.jp/

▼大阪マラソン2023大会ページ
https://www.jaaf.or.jp/competition/detail/1721/

▼エントリーリスト
https://www.osaka-marathon.com/2023/runner/player/invitation/

クレジット:フォート・キシモト・アフロスポーツ

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