東京オリンピックの陸上競技開幕を明日に控えた7月29日夕刻、日本オリンピック委員会(JOC)は、陸上競技選手団の選手村入村に際してのオンライン記者会見を開きました。
この会見には男子走幅跳の橋岡優輝選手(富士通)、男子10000mの相澤晃選手(旭化成)、女子やり投の北口榛花選手(JAL)の3名が出席。現在の心境や調子、選手村に入っての感想、大会に向けての抱負を、それぞれに答えました。
各選手の主なコメントは以下の通りです。
<コメント>
橋岡優輝(富士通)男子走幅跳
やっと陸上競技が始まって、僕らのオリンピックが始まるんだなと、改めて入村と同時に強く感じている。今、「すごくワクワクしている」という思いが、個人的にはあって、このオリンピックをしっかり楽しんで、いいものにできればなと思っている。(今大会の意気込みを、との問いに)以前から変わらずに思っていることが、「メダルを獲得する」ということ。もう(試合までの残り)日数も少ないけれど、そこはぶらさずにしっかりと、やれることをやっていきたい。
選手村には先ほど入村したが、日本なのに日本じゃないような感じ。外国人の方々も共同で生活している状態になっているので、すごく国際的な空間だなということを感じて、「オリンピックに来たんだな」と、身が引き締まる思いになった。
(ここまでの日本選手の活躍で印象に残っているのは)この東京オリンピックで新種目として実施することになったスケートボードのストリートのアベック優勝や、サーフィンでのメダル獲得など、新しい種目でのメダル獲得というところがすごく印象に残っている。また、柔道や競泳でも日本選手が活躍している。その活躍を自分の力に変えて、しっかりと自分も活躍していけたらなと思っている。
(目標達成のためのポイント、鍵になるのは? との問いに)自分の出場する男子走幅跳は、7月31日の夜に予選が行われ、決勝は8月2日の朝に行われる。予選をどういうふうに自分にとっていい形で終われるかが、勝負になってくると考えている。「予選から、いい形でいい流れをしっかりつくる」というところを心がけてやっていきたい。
相澤晃(旭化成)男子10000m
自分の出場する男子10000mは、陸上競技で一番最初の決勝種目(7月30日20時30分スタート)となる。いい流れで後続の選手に繋げられればいいなという心境でいる。ここまで、やれることはすべてやってきた。あとは自分を信じてベストの走りをしたい。(今大会の意気込みを、との問いに)今大会では、入賞を目標にしている。前回の東京で行われた1964年の東京オリンピックでも円谷幸吉選手(※相澤選手と同郷の福島県須賀川市の出身)が10000mで6位に入賞しているので、そこを目標に頑張っていきたいと思っている。
選手村に入って私が印象的だったのは、部屋であったり食堂であったり、すごくいろいろなものが充実していること。食べ物はもちろんたくさんの種類があってすべて美味しいし、寝具なども充実していて、いつもだとレース前は少し寝られなかったりするのだが、しっかりと寝ることができている。本当に素晴らしい環境だなと感じている。
(ここまでの日本選手の活躍で印象に残っているのは)自分の場合は、柔道競技。特に、(同じ旭化成所属の)大野将平選手(男子73kg級金メダル)や、(同日に兄妹で金メダルを獲得した)阿部一二三選手(男子66kg級)・阿部詩選手(女子52kg級)の柔道が、すごく印象に残っている。自分自身がやっている長距離の10000mは、そんなに「一瞬一瞬が勝負」とわけではない種目なのだが、柔道の1秒1秒を大切にしながら勝負を決めるという姿に、すごく心を打たれた。自分もラスト勝負になったときに、そういう1秒1秒をしっかり注意しながら走りたいと思った。
(目標達成のためのポイント、鍵になるのは? との問いに)自分よりも持ちタイムのいい選手が半数以上いる状態である、地の利というか日本特有のこの湿度は、自分のほうが慣れている。自国のプライド持って果敢に攻めて、最後までしっかり粘れば、入賞も見えてくるのではないかと思っている。
北口榛花(JAL)女子やり投
今までに、すでにほかの競技が始まっていて、それを見て自分自身が、とても楽しませていただいている。自分自身も、自分の種目でたくさんの人を楽しませることができたらいいなと思っている。調子としては、どんどん良くなっているという実感が湧いているが、まだ(試合日)までに日にちがある(※8月3日に予選、8月6日に決勝)ので、じっくりやっていきたい。(今大会の意気込みを、との問いに)私はメダル獲得を目標にずっとやってきたので、実現できるように頑張りたい。
(選手村に入っての感想を問われて)私は、日常的にスポーツを見るのが好きなのだが、こういった機会でないと見られないような他競技の選手と(選手村内で)会ったりすることがあり、とてもワクワクしている。
(ここまでの日本選手の活躍で印象に残っているのは何かと問われて)まだ(競技が)終わっていないバスケットボールやバドミントンを見ることが多いけれど、これまでに終了した競技では、ソフトボールの金メダル。自分のことではないのに、とても感動した。
(目標達成のためのポイント、鍵になるのは? との問いに)やり投(の予選)は2組に分かれて行うので、戦略といったようなものを立てることができないのだが、予選通過記録は63m00となっていて、自分自身も「63mを投げることができたら、やっと勝負できるラインかな」と考えていた。まずは、自分自身の力を発揮して、(予選で)63mを投げられるようにしたい。
※コメントは、オンラインによる共同取材における各選手の発言をまとめました。より明確に伝えることを目的として、一部、修正、編集、補足説明を施しています。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
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