男子 1500m 優勝 3分39秒18
河村一輝(トーエネック・愛知)
まだ、「日本選手権で勝った」というよりは、とりあえず「ワンレースで勝った」みたいな、あまり状況が理解できないみたいな、「これ(日本選手権)は現実なのか」という気持ちでいっぱい。(今回は、1500mの優勝候補の一角という前評判だったが)そう見られていたことはわかっていたので、そのぶん、今までと違うプレッシャーを感じていた。しかし、予選を抜けて、ちょっと気が楽になっていた。予選を走ってみて、自分が(プレッシャーで)ガチガチになりすぎていたとわかったことで、決勝はリラックスして臨むことができた。
今回は、(ラスト)150mからキレのあるスパートがしっかりできた。(スパートの際、自分の)内側に2人いて、ラストまで持つのかというのが心配ではあったのだが、その賭けに出て、ちゃんと勝つことができた。それがよかったと思う。ここまでのスパートは、今年でも見てもなかったと思う。「今年一のスパート」を日本選手権に合わせることができたので、それがすごく自信になった。
今回、日本記録保持者の荒井さん(七海、Honda)に勝つことができた。次は、(自分が)日本記録を出したい。今、(3分)37秒05が日本記録なので、更新していこうと思ったら、(3分)36秒、35秒台を目指すことになる。そうすれば、世界の舞台まで1秒ない(レベル)となってくる。次のユージーン世陸(2022年世界選手権)、パリ五輪に、日本代表として日の丸をつけて出られるように、ここから頑張っていきたい。
2021/6/25 JAAFメディアチーム
■第105回日本陸上競技選手権大会
開催日:2021年6月24日(木)~6月27日(日)会場:大阪・ヤンマースタジアム長居
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