2021.05.03(月)大会

【シレジア2021世界リレー】第2日レポート&コメント

ポーランドのシレジアで開催されている世界リレー(World Athletics Relays)」は5月2日、2日目の競技が行われました。日本は、前日の予選を通過した男子4×100mR、女子4×100mR、男子4×400mRの3種目で決勝に挑み、女子4×100mRは44秒40で4位に入賞、男子4×100mRは39秒42で3位。そして、男子4×400mRでは3分04秒45・2位でフィニッシュし、シニアの世界大会ではこの種目で初となる上位入賞を果たしました。また、3種目ともに決勝レースを無事にスタートしたことにより、東京オリンピックおよび2022年ユージーン世界選手権への出場権獲得も確定させました。




大会第2日は、すべてが決勝種目となるタイムテーブル。この日のシレジアは、昼間よりは天気は回復したものの、雨がぱらつき、冷たい風が吹きつける真冬のようなコンディションで、現地スタッフによると、主催者が発表した7℃という気温よりもずっと寒く感じられたという厳しい条件下での競技となりました。

日本勢は、まず、男子4×100mR決勝に登場。予選と同じく坂井隆一郎選手(大阪ガス)、鈴木涼太選手(城西大学)、宮本大輔選手(東洋大学、ダイヤモンドアスリート修了生)、栁田大輝選手(東京農業大学第二高校、ダイヤモンドアスリート)のオーダーで、3レーンに入り、予選を38秒4台で通過したトップ3のイタリア(38秒45、5レーン)、ブラジル(38秒45、6レーン)、南アフリカ(38秒49、4レーン)を内側から追う形となりました。
レースは、ブラジルとのアンカー勝負を制した南アフリカが38秒71で優勝。日本は、ブラジル、ガーナ、イタリアに続いて5着(39秒42)でフィニッシュしました。しかし、その後、ブラジルとガーナが失格したことで順位が繰り上がり、この結果、2015年にバハマで開催された第2回大会以来となる3位入賞を果たしました。

続いて行われたのは女子4×100mR決勝。ワールドランキングで28位ながら決勝進出を果たす快挙を果たした日本チームは、一番外側となる9レーンに入ってのレースとなりました。予選と同じく、青山華依選手(甲南大学)、兒玉芽生選手(福岡大学)、齋藤愛美選手(大阪成蹊大学)、鶴田玲美(南九州ファミリーマート)の走順でスタートラインに立った日本は、1走の青山選手が予選に続いて好走し、ほぼ横一線の状態で2走の児玉選手にバトンパス。その後、3~4位あたりでレースを進め、4位・44秒40でフィニッシュしました。上位争いは、エースであるダブネ・シッパース選手が2走を務めて先頭に立ったオランダが、最終コーナーを抜けるまで大きくリードを奪っていましたが3~4走のバトンパスを失敗する痛恨のミス。その間を縫うようにして抜けだしたイタリアが、ポーランドの追撃を許さず、43秒79で優勝しました。

日本が全体2位で予選通過を果たしていた男子4×400mRは、大会の最終種目として行われました。4レーンでのスタートとなった日本は、1走・伊東利来也選手(三菱マテリアル)に続いて、2走に予選でアンカーを走った川端魁人選手(鈴鹿市立創徳中学校教員)、3走に佐藤拳太郎選手(富士通、予選は2走)を配して、アンカーには1日目に混合4×400mRのアンカーを務めて45秒75のラップで回っていた鈴木碧斗選手(東洋大学)を加えるオーダーに変更して臨みました。
伊東選手が46秒85のラップで、4番手で川端選手にバトンパス。南アフリカ、オランダ、ボツワナに続く位置でレースを進めた川端選手は、第2走者中トップとなる45秒44のラップを刻んで終盤に3位のボツワナに追いつき、バトンを佐藤選手へつなぎました。佐藤選手はホームストレートに入るところでボツワナを抜き、南アフリカをかわして、トップのオランダに並びかける好走(ラップ45秒72)でアンカーの鈴木選手へバトンパス。鈴木選手は、いったん4位に下がったものの冷静にレースを進め、ラストの直線に出たところで、南アフリカ、ボツワナを逆転。46秒44のラップタイムで、3分03秒45で先着したオランダに続いて、2位・3分04秒45でフィニッシュ。この種目では、オリンピック・世界選手権を含めたシニアの世界大会で初となる3位内入賞を達成しました。

このほか行われた決勝種目では、混合4×400mRはイタリアが3分16秒60で優勝。女子4×400mRは、キューバが3分28秒41で制したほか、男女4×200mRは、男子はドイツが1分22秒43で、女子はポーランド1分34秒98でそれぞれ優勝を果たしています。
決勝に出場した日本チームの各選手コメントは、以下の通りです。



◎男子4×100mR 決勝 3位 39秒42

・1走:坂井隆一郎(大阪ガス)

スタートしてすぐに両脚が攣ってしまい、不甲斐ない走りになってしまった。(脚が攣った状態の)僕に合わせて鈴木がしっかり出てくれて、ほかの2人もしっかりとバトンをつないでくれた結果が5着でのフィニッシュにつながり、最終的に3位入賞を果たすことができたので、そこはすごく嬉しい。この経験を、今後、日本代表に入ったときに生かして、しっかりと自分の走りができるようにしていきたい。

・2走:鈴木涼太(城西大学)

坂井(隆一郎)さんが脚を攣っていることは知っていた。そこの部分で加速ができなかったので、(3走の宮本)大輔へのバトン(パス)がうまくいかなかったのかなと思っている。(先着した2カ国が失格になる)ハプニングはあったけれど、そういうバトンのところをしっかり対応できたから、3位という結果を得ることができたのだと思う。今後の課題としては、走力が他の国の選手に負けていると感じたので、(自分の)タイムを上げていき、次に日本代表になるときには、もっといい走りができるようにしたい。

・3走:宮本大輔(東洋大学) ※ダイヤモンドアスリート修了生

決勝は、気温が低くて小雨が降るなかというなかでのシビアなレースとなり、また、2~3走のバトンで少しミスもあった。しかし、自分の走りはしっかりできて、アンカーの栁田にいい感じでバトンを渡すことができたのでよかった。4人でしっかりとバトンをつなげた結果が、この結果(3位)につながったのかなと思う。今後は、もっともっと上の世界で戦えるよう、走力を向上させたい。

・4走:栁田大輝(東京農業大学第二高校) ※ダイヤモンドアスリート

初めての(日本代表として臨む)国際舞台で決勝を走ることができた。これまでにないような(悪い)気象条件下でのレースはとてもいい経験になったし、そのなかでも、しっかりとバトンをもらって、自分の走りができたことがすごくよかった。1走・2走・3走と(先輩たちが)バトンをつないできてくださったなかで、自分は3走の宮本(大輔)さんが「絶対に(バトンを)渡してくれる」と信じて全力で出た。3位という結果が得られたのは、そうやって全員で最後まで諦めないでバトンをつないだことが一番よかったのかなと思う。今回の経験はとても貴重だと思うので、これを糧に、また代表に選ばれるくらいの結果を出し、再び国際試合でいい走りをできるようにしたい。



◎女子4×100mR 決勝 4位 44秒40

・1走:青山華依(甲南大学)

こういう天気で(身体が)冷えてしまったが、自分のなかではいい走りができたかなと思う。まだまだ自分ができていないことが多いので、東京オリンピックに向けて、しっかりと練習でやって、頑張って目指していきたい。

・2走:兒玉芽生(福岡大学)

非常に寒いなかではあったが、4継だけでなく、マイルも含めて多くの方々にサポートをいただき走ることができた。自分の走りは冷静にできたのではないかと思う。今回2本走って自分の力不足を感じた。東京五輪に向けて、残りの期間にしっかりと課題に向き合い、最低でも日本記録を更新し、1つでもラウンドを進められるように頑張りたい。

・3走:齋藤愛美(大阪成蹊大学)

本当に寒いなかでのレースとなったが、チームジャパンの皆さんが助けてくれた。昨日の課題も修正し、試合に臨むことができたので、まとめることはできたと思う。東京オリンピックは、自分たちらしく、もう一段階個々のレベルを上げて、いいメンバーでいい形で迎えられるように頑張りたい。

・4走:鶴田玲美(南九州ファミリーマート)

(気象)条件的にはよくなかったが、チームジャパン一丸となって、みんなで出せた結果。東京オリンピックは、一人一人が課題を克服しながらしっかりと準備をして、いい形で臨めたらいいなと思う。



◎男子4×400mR 決勝 2位 3分04秒45

・1走:伊東利来也(三菱マテリアル)

1走で、いい位置で渡すというのが私の役目だったので、それを振り返ると、今日は達成できなかったなと思う。だた、チームとして2番を取れたのは大収穫。これを踏まえて東京オリンピックではメダルを、チームジャパンで取りにいけたらと思う。

・2走:川端魁人(鈴鹿市立創徳中学校教員)

2走のところで、前半の200mを1番で通過することが目標だったが、そんなにうまくはいかなかった。チームとしては準優勝で終われたので、東京(オリンピック)に向けて、いい収穫になったかなと思う。

・3走:佐藤拳太郎(富士通)

今回は、必ずメダルを取るんだという気持ちで、全員が決勝に臨むことができた。金には届かなかったが、メダルを取れたことはすごい収穫だと思っている。東京オリンピックには、今回出場しなかった強豪国も多数出場してくるので、そのなかでも決勝でしっかり戦える準備を各々がして、最大のパフォーマンスで、いい結果が出るように頑張っていきたい。

・4走:鈴木碧斗(東洋大学)

(佐藤さん)拳太郎さんからバトンを2位でもらうことができた。バックストレートでは小競り合いもあったが、タイムよりも勝負という感じで、最後に2位という順位を勝ち取ることができて本当に嬉しい。東京オリンピックには、今回出ていない国もたくさん出てくる。そのなかでも決勝に残って、そこで戦えるような実力をつけられるよう頑張っていきたい。




文:児玉育美(JAAFメディアチーム)

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