中長距離の育成・強化を目指して北海道を転戦する「ホクレン・ディスタンスチャレンジ2020」の第1戦を7 月4日、北海道の士別市営陸上競技場で開催しました。陸上競技では新型コロナウイルス感染症の影響で6月までの競技会が中止・延期となっていましたが、今大会は陸上競技活動再開の第一歩として、感染防止対策を講じた上で、当初の予定通りの日程で行いました。
ほとんどの選手にとってこれが今年最初のレースだったにもかかわらず、選手たちが蓄えてきたエネルギーが一気にあふれたかのように、いきなり好記録、好レースが相次ぎました。
女子1500mでは、田中希実(豊田自動織機TC)が4分08秒68で1着。日本記録(4分07秒86=2006年、小林祐梨子)にあと0秒82と迫る日本歴代2位の記録をマークしました。昨年の世界選手権5000mで決勝進出も果たしている田中は、「4分10秒が切れたのはうれしいが、日本記録までもう一押しだったのは惜しい。コロナの影響で海外の大会に出ていけないが、海外に出るくらいの集中力で走ったので結果が出たと思う」と話しました。
女子5000mのA組では、宮田梨奈(九電工)と東京オリンピック女子マラソン代表内定の前田穗南(天満屋)が最後の1周で抜きつ抜かれつの競り合いを繰り広げ、宮田が15分34秒22で1着になりました。前田も2着ながら15分35秒21の自己新記録を出し、「久々に緊張感がある雰囲気で走れたのは良かった。オリンピックが1年延期になったことも強化ができる期間ととらえていきたい」と前向きでした。
男子3000mでは、ダン・キプランガット(JFEスチール)が7分49秒03で1着となり、遠藤日向(住友電工)が7分49秒90で2着と迫りました。世界ではまだ競技会が再開できていない国が多い段階ではありますが、現時点での今年の世界最高を上回りました。男子5000mはA組で1着のワンブア・タイタス(埼玉医科大学グループ)が13分25秒74で全体の最高タイムを出し、7着の倉田翔平(GMOインターネットグループ)が13分43秒30で日本選手トップになりました。
今大会は、日本陸上競技連盟が策定した「陸上競技活動再開のガイダンス」に基づき、感染防止を重視して運営しました。レースごとや大会全体の出場選手数を例年より減らし、競技場内には観客を入れずチーム関係者も人数を制限。レース前の招集(コール)は行わず、選手はスタート地点に直接向かい、スタートラインに並ぶ時以外はレースの前後にできるだけ「密」を避ける――。他にも、さまざまな取り組みを導入しました。これまでの大会と違った状況が数多くありましたが、選手にも協力していただき開催することができました。無観客とした代わりにライブ配信に実況コメントを入れ、レースの状況や結果などをお伝えする初の試みも、視聴者の皆さんから好評を得ました。
今年のホクレンディスタンスチャレンジは4大会を予定しており、第2戦は7月8日(水)に深川市陸上競技場で、無観客により開催します。ライブ配信も実況コメント入りでお送りしますので、ぜひ映像越しに観戦、応援していただきますよう、お願い致します。
>>「ホクレン・ディスタンスチャレンジ 士別大会」ライブ配信はこちら
※写真提供:フォート・キシモト
ほとんどの選手にとってこれが今年最初のレースだったにもかかわらず、選手たちが蓄えてきたエネルギーが一気にあふれたかのように、いきなり好記録、好レースが相次ぎました。
女子1500mでは、田中希実(豊田自動織機TC)が4分08秒68で1着。日本記録(4分07秒86=2006年、小林祐梨子)にあと0秒82と迫る日本歴代2位の記録をマークしました。昨年の世界選手権5000mで決勝進出も果たしている田中は、「4分10秒が切れたのはうれしいが、日本記録までもう一押しだったのは惜しい。コロナの影響で海外の大会に出ていけないが、海外に出るくらいの集中力で走ったので結果が出たと思う」と話しました。
女子5000mのA組では、宮田梨奈(九電工)と東京オリンピック女子マラソン代表内定の前田穗南(天満屋)が最後の1周で抜きつ抜かれつの競り合いを繰り広げ、宮田が15分34秒22で1着になりました。前田も2着ながら15分35秒21の自己新記録を出し、「久々に緊張感がある雰囲気で走れたのは良かった。オリンピックが1年延期になったことも強化ができる期間ととらえていきたい」と前向きでした。
男子3000mでは、ダン・キプランガット(JFEスチール)が7分49秒03で1着となり、遠藤日向(住友電工)が7分49秒90で2着と迫りました。世界ではまだ競技会が再開できていない国が多い段階ではありますが、現時点での今年の世界最高を上回りました。男子5000mはA組で1着のワンブア・タイタス(埼玉医科大学グループ)が13分25秒74で全体の最高タイムを出し、7着の倉田翔平(GMOインターネットグループ)が13分43秒30で日本選手トップになりました。
今大会は、日本陸上競技連盟が策定した「陸上競技活動再開のガイダンス」に基づき、感染防止を重視して運営しました。レースごとや大会全体の出場選手数を例年より減らし、競技場内には観客を入れずチーム関係者も人数を制限。レース前の招集(コール)は行わず、選手はスタート地点に直接向かい、スタートラインに並ぶ時以外はレースの前後にできるだけ「密」を避ける――。他にも、さまざまな取り組みを導入しました。これまでの大会と違った状況が数多くありましたが、選手にも協力していただき開催することができました。無観客とした代わりにライブ配信に実況コメントを入れ、レースの状況や結果などをお伝えする初の試みも、視聴者の皆さんから好評を得ました。
今年のホクレンディスタンスチャレンジは4大会を予定しており、第2戦は7月8日(水)に深川市陸上競技場で、無観客により開催します。ライブ配信も実況コメント入りでお送りしますので、ぜひ映像越しに観戦、応援していただきますよう、お願い致します。
>>「ホクレン・ディスタンスチャレンジ 士別大会」ライブ配信はこちら
※写真提供:フォート・キシモト