2019.09.27(金)その他

【記録と数字で楽しむドーハ世界選手権】女子5000m/木村友香、田中希実

▶ドーハ世界選手権特設サイト


9月27日(金)から10月6日(日)の10日間、カタールの首都ドーハで「第17回世界選手権」が開催される。ここでは、日本人が出場する種目を中心に、「記録と数字で楽しむドーハ世界選手権」を紹介する。

なお、これまでにこの日本陸連HPで各種の競技会の記事で筆者が紹介したことがある同じ内容のデータも含むが、可能な限りで最新のものに修正した。



★女子5000m★

日本選手権を制した木村友香(資生堂)、田中希実(豊田織機TC)が出場する。10000mにも出場する予定だった鍋島莉奈(日本郵政グループ)は、右脛骨の疲労骨折のため残念ながら欠場となった。予選が10月2日18時25分(日本時間3日、深夜0時25分)、決勝が5日21時25分(同6日、深夜3時25分)のスタート。9月27日の時点では、予選の時間は「気温34℃・湿度37%」、決勝の時には「33℃・66%」という予報だ。

「世界選手権(1995年から実施。それ以前は3000m)」と「五輪(1996年から実施。84~92年は3000m)」での入賞者は、以下の通り。
1996年 五輪 4位 志水見千子(リクルート)
1997年    8位 弘山 晴美(資生堂)

世界選手権での日本人最高記録は、
14分59秒92 福士加代子(ワコール)2005年(12位)
である。

以下は、5000mが採用された1995年からの世界選手権での先頭走者の「1000m毎のスプリット」と「優勝記録・8位記録・差」をまとめたものである。

 年  ~1000m ~2000m ~3000m ~4000m ~5000m 優勝記録 8位記録 差
1995年 2.51.95 3.01.53 3.04.72 3.02.87 2.45.40 14.46.47 15.08.05 21.58
1997年 3.11.74 2.58.66 2.58.22 3.02.21 2.46.85 14.57.68 15.21.19 23.51
1999年 3.00.43 2.55.47 2.56.83 2.59.68 2.49.41 14.41.82 15.03.47 21.65
2001年 3.10.06 3.03.47 3.03.72 3.04.43 2.41.71 15.03.39 15.19.55 16.16
2003年 3.04.25 3.05.63 2.59.00 2.57.57 2.45.27 14.51.72 14.54.98  3.26
2005年 3.02.53 2.51.32 2.58.77 3.01.78 2.44.19 14.38.59 14.45.14  6.55
2007年 2.59.22 3.05.47 3.07.30 3.01.06 2.44.86 14.57.91 15.03.86  5.95
2009年 3.06.02 3.05.02 3.04.01 3.00.74 2.42.18 14.57.97 15.11.12 13.15
2011年 3.02.10 3.05.00 3.03.87 3.02.63 2.41.76 14.55.36 15.09.35 13.99
2013年 3.10.78 3.03.24 3.04.33 2.50.66 2.40.90 14.50.19 15.14.70 24.51
2015年 3.01.65 3.04.62 2.49.36 2.43.62 2.47.68 14.26.83 15.08.00 41.17
2017年 3.18.61 2.48.59 2.50.64 2.51.90 2.44.91 14.34.86 14.58.33 23.47

参考までに、「五輪」の優勝記録と入賞ラインは、

 年  優勝記録 8位記録 差
1996年 14.59.88 15.17.33 17.45
2000年 14.40.79 14.50.31  9.52
2004年 14.45.65 15.07.23 21.58
2008年 15.41.40 15.49.03  7.63
2012年 15.04.25 15.14.55 10.30
2016年 14.26.17 15.00.69 34.52

である。

「優勝者と8位の差」は、数秒から40秒以上と大会によって開きがあるが、この10年あまりの状況からすると「8位入賞ライン」は、「15分00秒~10秒切りあたり」である。

優勝者はラストの1000mを2分40秒ちょっと、ラスト2000mを5分30~40秒あたりで走っている。1500mの日本記録(4.07.86)に近いスピードだ。また、上記のデータには掲載していないが、ラスト400mは、ほとんどが58秒台、ラスト200mも28秒台がほとんどなので、日本人はどうにも太刀打ちできそうにない。

「優勝」や「メダル」を目指すには、上述のようなラストのスパート力がないことには厳しそうだが、「入賞」はチャンスがある。

どういうペースでレースが展開されるかにもよるが、3000m~4000mまでを3分ちょっとでいってラスト2000mを5分台、ラスト1000mを2分55秒以内あたりでカバーできれば、「入賞ライン」が見えてくる可能性がある。

2015年の北京世界選手では鈴木亜由子(日本郵政グループ)が、8位(15.08.00)と0秒29差の9位。これは、世界選手史上最少の「8位と9位の差」で、何とも惜しくも悔しい9位であった。この時の鈴木の1000m毎は、3.01.77-3.04.60-3.02.76-3.01.83-2.57.44。4000m地点では、8~11位の4人の集団の2番目の位置につけていた。ラストの直線での瞬発的なスピードがないため最後に僅かに競り負けたが、「入賞を狙うための展開」としては素晴らしいレースをした。

日本選手権では、木村がラスト1000mを2分55秒0(ラスト400mは63秒9)でカバーしている。また、9月21日の全日本実業団の1500mでは、日本選手権800m・1500m二冠の卜部蘭(NIKE TOKYO TC)をラスト100mで一気に突き放した。4000m付近まで「入賞ライン近く」に踏みとどまれれば、最後に日本人の中では抜け出ているそのスピードを生かせるかもしれない。

とはいえ、ラストのスピード勝負になるであろう予選を勝ち抜くことが第一関門ではあるけれども……。同じく田中も1500m4分13秒台の日本トップクラスの走力を決勝進出に生かしたい。


野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)
写真提供:フォート・キシモト

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