アジア選手権は、カタール・ドーハでいよいよ明日4月21日からスタートします。男子100m(決勝4月22日)に出場する桐生祥秀選手(日本生命)と山縣亮太選手(セイコー)、女子10000m(決勝4月23日)に出場する新谷仁美選手(NTTC)の3名が、4月20日にドーハ市内のホテルで取材に応じ、大会に向けての意気込み、現在の状態を話しました。
【各選手コメント】
ドーハに入って一番思ったのは暑いということ。試合が始まるまでは、ちょっと緊張感もありつつという状態だが、前の試合(初戦:10秒18、+2.1、3月22日)からは順調に来ているのではないかと思う。
初戦では主にスタートのところが納得いかなかったので、その部分をよりよくする練習をしてきた。スタートした瞬間に体重が1回下がって潰れていたのだが、それがなくなるように意識してきた。
(今季は)桐生選手はじめ、国内のライバルも調子のいい選手が多いので、このアジア選手権では、世界選手権の代表を取ることを意識するうえでも、しっかり自分の調子を上げていきたいと思っている。また、(世界選手権が行われる)10月にこのドーハがどういった気温になるのかわからないが、けっこう予想外の暑さだったので、コンディショニングのイメージをするうえでも、今回、参加することができたことは本当によかった。
レースについては、事前にスタジアムでの練習ができていないので、イメージは、明日の予選をやってみてつかみたい。聞いたところによると、今、練習している競技場とはトラックの質がずいぶん違うらしい。予選を走ってそこを確認し、準決・決勝と調子を上げていければいいなと思う。
(第1戦以降)レースを走っていないので、正直なところ(調子がどうかは)なんともいえないが、特に大きなトラブルもなく来ることができている。初戦の反省点をうまくつなげれば、前の試合よりもいい結果になってくれるのではないかと思う。
(ドーハは)昼間は暑いが、練習や試合をする夜は比較的過ごしやすい。試合は夜なので、それに合わせて、しっかり調整できているなと思う。今日、最終確認をするので、状態はそこでわかると思うが、スタート練習をしている限りでは悪くない。初戦(3月23日:100mは10秒08<+2.0>、200mは20秒39<+1.5>の自己新)に続いて、これが2戦目。世界リレーにも出場したいし、世界選手権、東京オリンピックにもつながる大会なので、しっかりここで結果を出したいと思う。
オーストラリアから帰国したあとは、坂ダッシュなど、ドーハに入る直前までしっかり練習をしていた。今季は10月まで(試合が)あることを考えると、シーズン序盤でガス欠してしまわないように、まだまだ練習しなければいけない時期。そのため、アジア選手権に向けた調整をしっかりするというよりは、しっかり走り込んでいって、今週少し抜く感じで、ここまで来ている。
まだ出場者を見ていないので(100mに)誰が出るのかを把握していないのだが、とりあえずは明日の予選で自分の走りをしたい。また、同じ日本代表の山縣選手には去年は1回も勝てていないので、しっかり勝負したいなと思う。レースについては、予選・準決でタイムを上げていき、決勝で自分の走りをしたい。(初戦だった)オーストラリアでは、中盤から後半がまだまだだった。この大会で、中盤から後半の自分の持ち味を、誰と一緒に走っても出せるようにしたい。
オーストラリアでは、並ばれても落ち着いて走ることができた。そういうレースをしていかないと、これから先、上にはいけないと思うので、ドーハではもちろん表彰台にも立ちたいし、落ち着いてレースをしたい。表彰台にも立ちたい。アジア選手権の出場は初めて。どういう盛り上がりになるかもわからないので、楽しみな気持ちでいる。
(暑さのなかでのレースで)厳しくなるといわれるが、私は、日本で戦うのも、アジアで戦うのも、そして世界で戦うのも術も変えない。だからアジアの大会に来たからといって、(集団の)後ろのほうで走ってラストで(前に)行くというようなプランは全くない。私はいつも通り、最初から最後まで自分のパフォーマンスをする気持ちでやっていきたい。
(2013年モスクワ世界選手権以来、6年ぶりに)日本代表のユニフォームを着ることになるが、国内のレースでまとうユニフォームと私には別に変わりない。「1試合、1試合で結果を出す」と思っているし、一度たりとも外したくないという思いがある。今後のことを考えても、このアジア選手権も外してはいけないというのはある。アジア選手権は今までとは違って重要性の高い大会になっている。これから世界陸上、そして、2020年東京オリンピックに向けて、ポイント制が導入されたこの現状を考えると必要不可欠な大会。その大会の代表に選んでいただいたことは、私にとっても大きなチャンスだと思う。
この大会で目指すのは、やっぱり優勝しかないのかなと考えている。今の私にはなんの保証もなく、若さもなく、勢いもない。ただ、経験だけが武器。この大会で(目指すの)は、やっぱり優勝しかないと思うし、タイムも出さなければいけないと思っている。
会場は、9月に開催される世界選手権と同じハリーファ国際スタジアム。初日は4月21日、現地時間の午前8時30分からスタート(日本時間14時30分)し、女子やり投、男子棒高跳、女子5000m、女子砲丸投、女子400m、男子円盤投、男子3000mSC、男子10000m(スタート時刻順)の8種目で決勝が行われます。大会タイムテーブル等は、随時変更される可能性がありますので、情報はこちらからご確認ください。
文・写真:児玉育美(JAAFメディアチーム)
【各選手コメント】
◎男子100m:山縣亮太(セイコー)
ドーハに入って一番思ったのは暑いということ。試合が始まるまでは、ちょっと緊張感もありつつという状態だが、前の試合(初戦:10秒18、+2.1、3月22日)からは順調に来ているのではないかと思う。
初戦では主にスタートのところが納得いかなかったので、その部分をよりよくする練習をしてきた。スタートした瞬間に体重が1回下がって潰れていたのだが、それがなくなるように意識してきた。
(今季は)桐生選手はじめ、国内のライバルも調子のいい選手が多いので、このアジア選手権では、世界選手権の代表を取ることを意識するうえでも、しっかり自分の調子を上げていきたいと思っている。また、(世界選手権が行われる)10月にこのドーハがどういった気温になるのかわからないが、けっこう予想外の暑さだったので、コンディショニングのイメージをするうえでも、今回、参加することができたことは本当によかった。
レースについては、事前にスタジアムでの練習ができていないので、イメージは、明日の予選をやってみてつかみたい。聞いたところによると、今、練習している競技場とはトラックの質がずいぶん違うらしい。予選を走ってそこを確認し、準決・決勝と調子を上げていければいいなと思う。
(第1戦以降)レースを走っていないので、正直なところ(調子がどうかは)なんともいえないが、特に大きなトラブルもなく来ることができている。初戦の反省点をうまくつなげれば、前の試合よりもいい結果になってくれるのではないかと思う。
◎男子100m:桐生祥秀(日本生命)
(ドーハは)昼間は暑いが、練習や試合をする夜は比較的過ごしやすい。試合は夜なので、それに合わせて、しっかり調整できているなと思う。今日、最終確認をするので、状態はそこでわかると思うが、スタート練習をしている限りでは悪くない。初戦(3月23日:100mは10秒08<+2.0>、200mは20秒39<+1.5>の自己新)に続いて、これが2戦目。世界リレーにも出場したいし、世界選手権、東京オリンピックにもつながる大会なので、しっかりここで結果を出したいと思う。
オーストラリアから帰国したあとは、坂ダッシュなど、ドーハに入る直前までしっかり練習をしていた。今季は10月まで(試合が)あることを考えると、シーズン序盤でガス欠してしまわないように、まだまだ練習しなければいけない時期。そのため、アジア選手権に向けた調整をしっかりするというよりは、しっかり走り込んでいって、今週少し抜く感じで、ここまで来ている。
まだ出場者を見ていないので(100mに)誰が出るのかを把握していないのだが、とりあえずは明日の予選で自分の走りをしたい。また、同じ日本代表の山縣選手には去年は1回も勝てていないので、しっかり勝負したいなと思う。レースについては、予選・準決でタイムを上げていき、決勝で自分の走りをしたい。(初戦だった)オーストラリアでは、中盤から後半がまだまだだった。この大会で、中盤から後半の自分の持ち味を、誰と一緒に走っても出せるようにしたい。
オーストラリアでは、並ばれても落ち着いて走ることができた。そういうレースをしていかないと、これから先、上にはいけないと思うので、ドーハではもちろん表彰台にも立ちたいし、落ち着いてレースをしたい。表彰台にも立ちたい。アジア選手権の出場は初めて。どういう盛り上がりになるかもわからないので、楽しみな気持ちでいる。
◎女子10000m:新谷仁美(NTTC)
(暑さのなかでのレースで)厳しくなるといわれるが、私は、日本で戦うのも、アジアで戦うのも、そして世界で戦うのも術も変えない。だからアジアの大会に来たからといって、(集団の)後ろのほうで走ってラストで(前に)行くというようなプランは全くない。私はいつも通り、最初から最後まで自分のパフォーマンスをする気持ちでやっていきたい。
(2013年モスクワ世界選手権以来、6年ぶりに)日本代表のユニフォームを着ることになるが、国内のレースでまとうユニフォームと私には別に変わりない。「1試合、1試合で結果を出す」と思っているし、一度たりとも外したくないという思いがある。今後のことを考えても、このアジア選手権も外してはいけないというのはある。アジア選手権は今までとは違って重要性の高い大会になっている。これから世界陸上、そして、2020年東京オリンピックに向けて、ポイント制が導入されたこの現状を考えると必要不可欠な大会。その大会の代表に選んでいただいたことは、私にとっても大きなチャンスだと思う。
この大会で目指すのは、やっぱり優勝しかないのかなと考えている。今の私にはなんの保証もなく、若さもなく、勢いもない。ただ、経験だけが武器。この大会で(目指すの)は、やっぱり優勝しかないと思うし、タイムも出さなければいけないと思っている。
会場は、9月に開催される世界選手権と同じハリーファ国際スタジアム。初日は4月21日、現地時間の午前8時30分からスタート(日本時間14時30分)し、女子やり投、男子棒高跳、女子5000m、女子砲丸投、女子400m、男子円盤投、男子3000mSC、男子10000m(スタート時刻順)の8種目で決勝が行われます。大会タイムテーブル等は、随時変更される可能性がありますので、情報はこちらからご確認ください。
文・写真:児玉育美(JAAFメディアチーム)
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