2018.08.29(水)大会

【アジア大会】Day4:8月28日(火):デイリーハイライト

110mH・高山、渾身のフィニッシュで銅メダル!
代表チーム初挑戦の男女混合4×400mRは5位


大会もいよいよ後半に。4日目の8月28日は、この日からスタートした女子七種競技を含めて8種目で決勝が行われ、日本勢はそのうち7種目に15名が出場しました。



この日、日本チーム唯一のメダル獲得者となったのが、男子110mHの高山峻野選手(ゼンリン・神奈川)。終盤のAlmuwallad Ahmed 選手(サウジアラビア)との3位争いを0.02秒差で制して13秒48(±0)でフィニッシュ。この種目に2006年ドーハ大会以来となる銅メダルをもたらしました。同じく決勝に進んだ金井大旺選手(福井県スポーツ協会・福井)は、13秒74(±0)で7位という結果でした。

続いてトラックでは、女子、男子の順に800mの決勝が行われ、女子は北村夢選手(エディオン・広島)と塩見綾乃選手(立命館大学・京都)が、男子は川元奨選手(スズキ浜松AC・静岡)が出場しました。

女子の決勝は、序盤は塩見選手がトップを行く中国のWang Chunyu選手の外側に並びかけるように走り、北村選手がそのやや後ろに位置する形で、400mを59秒で通過しましたが、以降で後続がペースアップして北村選手が5~6番手に順位を落とし、塩見選手も徐々に先頭との差が開き、600m地点を4位で通過しました。しかし、第4コーナーを抜けるあたりから北村選手がスパートを見せて5位に浮上すると、ラスト50mで前を行く塩見選手をかわし、4位(2分03秒88)でフィニッシュ。塩見選手が2分04秒57(5位)で続きました。

男子決勝に臨んだ川元選手は、レーンがオープンになった段階から集団の後方に位置する形となってしまい、思うように順位を上げることができず、1分50秒87・7位でのフィニッシュとなりました。

女子5000m決勝は、スローな滑り出しとなるなか鍋島莉奈選手(日本郵政グループ・東京が1000m手前トップに立ってレースを引っ張りましたが、1700m付近でKalkidan Befkadu選手(バーレーン)が先頭に出ると、ペースが一気に上がり、鍋島選手はここで先頭から離れてしまいました。いったんは6位まで順位を下げたものの残り3周で4位に上がり、3番手にいたBontu Rebitu 選手(バーレーン)を猛追その。しかし、その差を埋めることはかなわず、4位(15分40秒37)でフィニッシュしました。

日本代表での初レースとなった山ノ内みなみ選手(京セラ・鹿児島)は、中盤までは5~6番手でレースを進め、一時は後退してきた鍋島選手の前に出る場面もありましたが、終盤で徐々に順位を落とし、15分52秒48・6位でレースを終えました。

近年、中国勢が圧倒的な強さを見せている女子やり投は、Liu Shiying選手が1回目に66m09の大会新記録をマーク。Liu選手はパスした6回目を除くすべての試技で、2位(63m16)の記録を上回る投てきを披露して優勝を果たしました。日本勢は、宮下梨沙選手(大体大T.C・大阪)は51m05でベスト8進出ならず(9位)。3回目に56m03を投げた斉藤真理菜選手(スズキ浜松AC・静岡)は3位で前半を折り返しましたが、最終の6回目で56m74を投げたGim Gyeong Ae選手(韓国)に逆転されてしまいます。続いて投げた斉藤選手も記録を伸ばしたものの、記録は56m46で再逆転ならず。28cm差での4位となりました。

前日予定されていた予選がなくなり、一発決勝となった混合4×400mRは、アジア大会でも初めて実施される種目。この種目は、2020年東京オリンピックの新種目として採用が決まっており、日本代表チームとしては今回が初の参戦となりました。男女各2人の4人でチームを組むことが決められていますが、走順についての制限はなく、各チームで自由にオーダーを組むことができます。

日本は「男・女・女・男」の並びでオーダーを編成。1走に木村淳選手(大阪ガス・大阪)、2走に川田朱夏選手(東大阪大学・大阪)、3走に宇都宮絵莉選手(長谷川体育施設・兵庫)、アンカーを山下潤選手(筑波大学・福島)が務めました。

1走の木村選手は3番手について、バトンを川田選手へ。川田選手は男子選手に1人に抜かれで4位となり、その後、宇都宮選手が6位で山下選手にバトンパス。山下選手は、いったんは3位まで順位を上げましたが、終盤で2人に抜き返されて5位・3分21秒90でフィニッシュしました。優勝したのはバーレーンで記録は3分11秒89、以下、インド(3分15秒71)、カザフスタン(3分19秒52)、中国(3分19秒91)という結果でした。

前半の4種目が行われた女子七種競技は、3513点を獲得したWang Qingling(中国)がトップに。日本勢は、3411点を獲得した山﨑有紀選手(スズキ浜松AC・静岡)が4位で、ヘンプヒル恵選手(中央大学・京都)は3318点を獲得して6位で、それぞれ初日を折り返しました。

また、午前に予選が、午後に準決勝が行われた男子200mには、飯塚翔太選手(ミズノ・静岡)と小池祐貴選手(ANA・東京)が出場しました。2人は、予選を悠々と通過(飯塚選手:21秒08、-0.7、小池選手:21秒30、-1.1)し、準決勝では、1組目に入った飯塚選手は上位選手の様子を見ながらの走りで2着・20秒64(-0.3)でフィニッシュ、2組目に入った小池選手は前半から思いきりよく飛ばし、ラストを流して20秒34(+0.2)で1着に。ともに調子を上げて準決勝を突破しました。ちなみに、小池選手の20秒34は準決勝を通してのトップタイム、飯塚選手は4番目の記録。決勝は、8月29日の夜(現地時間19時05分、日本時間21時05分)に行われます。



文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真提供:フォートキシモト

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