男子短距離のトップ選手たちが、7月5日から、マドリッド(スペイン)を拠点としながら、ヨーロッパ各地で開催される競技会を転戦しています。今回の欧州転戦では、ロンドンDLも含めて全部で10の国際競技会に8選手が出場します。転戦がスタートした7月5日からのダイジェスト。パート2は、7月12日からの模様をご報告します。
コルトレイクに滞在中の飯塚翔太選手(ミズノ)と小池祐貴選手(ANA)のもとへ、山下潤選手(筑波大)がバルセロナから移動して合流しました。3人は7月14日のレースに出場します。
原翔太選手(スズキ浜松AC)は、バルセロナからマドリッドのベースキャンプに戻ってきました。また、この日、染谷佳大選手(中央大)が東京を出発して、マドリッドに入りました。
また、コルトレイクでのレースを翌日に控えた飯塚(100m)、小池(200m)、山下(20m)の3選手は、それぞれに前日練習として、流し、スタートダッシュ等を行いました。
原選手と染谷選手は、マドリッドでトレーニング。また、この日は、山縣亮太選手(セイコー)が日本を出発。7月18日に行われるMeeting International de la Province de Liègeの男子100mに出場するため、ブリュッセル国際空港を経由して、リエージュ(ベルギー)に入りました。
飯塚選手は100mのプレレースを走って10秒41(-0.2)で2着に。小池選手と2人で出場したAレース(-0.9m)は、Churandy Martina選手(オランダ)が10秒23で優勝し、小池選手が100分の1秒差の10秒24で2位に。飯塚選手は、10秒31とタイムを上げて4位でフィニッシュしました。小池選手は、男子200mでも、優勝したMartina選手(オランダ、20秒28)に0.01秒差の2位に。日本選手権(2位)でマークした自己記録20秒42を大幅に更新する20秒29の好記録をマークしました。山下選手は20秒61をマークして4位でフィニッシュしました。
この日は、桐生選手は、ラバトからカサブランカを経由してマドリッドのベースキャンプへ。桐生:ラバトからマドリッドへ戻り、原選手と染谷選手はマドリッドで、山縣選手はリエージュで、それぞれトレーニングを行いました。
<コルトレイクレース動画(200m:小池2位=PB、山下4位)>
<コルトレイクレース動画(100m:小池2位、飯塚4位)>
飯塚選手・小池選手と入れ替わるようにマドリッドを旅立ったのは染谷選手。翌日行われるCork City Gamesに出場するため、アイルランドのコークに向けて出発し、到着後、現地で軽く調整練習しました。山縣選手はリエージュでトレーニング。マドリッドでは、桐生選手と原選手が、それぞれのメニューを消化。桐生選手は、坂を利用したダッシュを多く実施していました。
マドリッドの飯塚選手と小池選手は、この日は、長めの距離を走ってウエイトトレーニングという練習に取り組みました。
<染谷コーク200mレース映像>
ベリンツォーナでは、桐生選手・原選手は、まず国内レースの100mに出場し、桐生選手が10秒13(+0.3)のシーズンベストで、マイク・ロジャーズ選手(アメリカ)、9秒94に続き2着に。原選手は10秒56・6着でフィニッシュしました。桐生選手は、招待レースのA組で10秒10(+0.4)とシーズンベストをさらに塗り替えて3位に。ジャスティン・ガトリン選手(アメリカ、10秒13)に競り勝ちました。また、B組に出場した原選手は、10秒57(-0.6)・5着で欧州転戦最後のレースを終えました。
マドリッドの飯塚選手と小池選手は、この日は午後にトレーニング。気温が上がり、厳しい日差しとなりましたが、空調の効いた解放感ある室内走路を利用して、飯塚選手はスパイクを着用してのショートダッシュを、小池選手はスタート練習を実施。小池選手はその後、屋外のトラックに出て、長めの距離を走っていました。また、ダブリンに移動した染谷選手は、翌日のレースに備えて、会場でトレーニング。一方、ここまで日本で調整を行ってきたケンブリッジ飛鳥選手(Nike)もロンドンに到着しました。ケンブリッジ選手は、ロンドンDLに出場後、7月25日にスウェーデンで行われるKarlstad Grand Prixに出場して、日本に戻ってくる予定です。
また、この日は、7月22日に行われるロンドンDL男子4×100mRのエントリーリストが発表に。レースは現地時間の13時20分にスタート。中国、フランス、イギリス1、イギリス2、イギリスU20、アイルランド、日本、オランダ、スイスの7カ国9チームで競われることになりました。
<ベリンツォーネ100m第レース動画桐生10秒13、原10秒56>
<ベリンツォーネ100m 桐生3位10秒10=SB>
ダブリンでは染谷選手が100mに出場。この競技場は、直走路が10レーンあり、最大10人で100mを走るという変則的な競技場。染谷選手は予選2組で10秒75(+0.5)・8着にとどまり、決勝進出を逃しました。
また、ロンドンDLでウエイティングをかけていた小池選手が、200m(ノングランプリ)に出場できることも、この日、明らかになりました。
<ダブリン染谷動画>
文:児玉育美(日本陸連メディアチーム)
写真:日本陸連男子短距離スタッフ、児玉育美
◎7月12日(木)
桐生はラバトDLへ、山下はバルセロナから飯塚・原に合流。原はマドリッドへ戻り、新たに染谷がマドリッド入り
桐生祥秀選手(日本生命)が、ラバト(モロッコ)で開催されるラバトDLの100mに出場するため、マドリッドからカサブランカ空港(モロッコ)を経由して移動。会場で、試合前日練習(ショートダッシュ、スタート練習)を行いました。コルトレイクに滞在中の飯塚翔太選手(ミズノ)と小池祐貴選手(ANA)のもとへ、山下潤選手(筑波大)がバルセロナから移動して合流しました。3人は7月14日のレースに出場します。
原翔太選手(スズキ浜松AC)は、バルセロナからマドリッドのベースキャンプに戻ってきました。また、この日、染谷佳大選手(中央大)が東京を出発して、マドリッドに入りました。
◎7月13日(金)
桐生、ラバトDL出場! 山縣がベルギー入り。コルトレイク組は前日練習
桐生選手がラバトDL男子100mに出場。向かい風0.4mの条件のなか、10秒20・7位でのフィニッシュとなりました。また、コルトレイクでのレースを翌日に控えた飯塚(100m)、小池(200m)、山下(20m)の3選手は、それぞれに前日練習として、流し、スタートダッシュ等を行いました。
原選手と染谷選手は、マドリッドでトレーニング。また、この日は、山縣亮太選手(セイコー)が日本を出発。7月18日に行われるMeeting International de la Province de Liègeの男子100mに出場するため、ブリュッセル国際空港を経由して、リエージュ(ベルギー)に入りました。
◎7月14日(土)
小池、コルトレイクで100m・200mともに2位に。200mでは自己ベストをマーク!
ベルギーのコルトレイクで、Guldensporenmeetingが行われ、飯塚選手が100mに、小池選手が100mと200mに、山下選手は200mに出場しました。飯塚選手は100mのプレレースを走って10秒41(-0.2)で2着に。小池選手と2人で出場したAレース(-0.9m)は、Churandy Martina選手(オランダ)が10秒23で優勝し、小池選手が100分の1秒差の10秒24で2位に。飯塚選手は、10秒31とタイムを上げて4位でフィニッシュしました。小池選手は、男子200mでも、優勝したMartina選手(オランダ、20秒28)に0.01秒差の2位に。日本選手権(2位)でマークした自己記録20秒42を大幅に更新する20秒29の好記録をマークしました。山下選手は20秒61をマークして4位でフィニッシュしました。
この日は、桐生選手は、ラバトからカサブランカを経由してマドリッドのベースキャンプへ。桐生:ラバトからマドリッドへ戻り、原選手と染谷選手はマドリッドで、山縣選手はリエージュで、それぞれトレーニングを行いました。
<コルトレイクレース動画(200m:小池2位=PB、山下4位)>
<コルトレイクレース動画(100m:小池2位、飯塚4位)>
◎7月15日(日)
飯塚・小池がマドリッドへ戻る。桐生は坂ダッシュを実施
コルトレイクでの競技を終え、飯塚選手と小池選手は、7月22日のロンドンDLに備えるべくマドリッドへ戻りました。また、すべてのレースを終えた山下選手は、ヘルシンキを経由して、帰国の途につきました。飯塚選手・小池選手と入れ替わるようにマドリッドを旅立ったのは染谷選手。翌日行われるCork City Gamesに出場するため、アイルランドのコークに向けて出発し、到着後、現地で軽く調整練習しました。山縣選手はリエージュでトレーニング。マドリッドでは、桐生選手と原選手が、それぞれのメニューを消化。桐生選手は、坂を利用したダッシュを多く実施していました。
◎7月16日(月)
染谷、Cork City Gamesの200mは7位
染谷選手がCork City Games男子200mに出場。21秒59(+0.9)で7位という結果。レース後には、たくさんの子どもたちに囲まれ、サインに応じる姿が見られました。マドリッドの飯塚選手と小池選手は、この日は、長めの距離を走ってウエイトトレーニングという練習に取り組みました。
<染谷コーク200mレース映像>
◎7月17日(火)
桐生・原がベリンツォーナへ出発。染谷はコークから次の会場があるダブリンへ
18日にスイスのベリンツォーナで開催されるGalà dei Castelli に出場する桐生選手と原選手が、現地へ出発しました。ホテルを午前5時過ぎに出発し、8時前の飛行機でミラノ(イタリア)へ飛び、そこからベリンツォーナまでバスで移動するという経路。到着後、ともにスタートを意識した練習を行いました。同じくレースを翌日に控えた山縣選手も、この日はスタートダッシュ、ウエイトを実施。前日、コークでのレースを終えた染谷は、19日に同じアイルランドで行われるMorton Games出場のため、列車でダブリンへ移動しました。マドリッドに残った飯塚選手と小池選手は、この日は休養日。買い物に出かけるなどしてリフレッシュを図っていました。◎7月18日(水)
山縣、リエージュで優勝! 桐生はベリンツォーナでシーズンベストの10秒10!!
この日の夜、マドリッドには、ベルギーとスイスから朗報が入りました。リエージュで山縣選手が、ベリンツォーナで桐生選手と原選手が、それぞれレースに出場。山縣選手が序盤からリードを奪って10秒13(+0.2)で優勝しました。ベリンツォーナでは、桐生選手・原選手は、まず国内レースの100mに出場し、桐生選手が10秒13(+0.3)のシーズンベストで、マイク・ロジャーズ選手(アメリカ)、9秒94に続き2着に。原選手は10秒56・6着でフィニッシュしました。桐生選手は、招待レースのA組で10秒10(+0.4)とシーズンベストをさらに塗り替えて3位に。ジャスティン・ガトリン選手(アメリカ、10秒13)に競り勝ちました。また、B組に出場した原選手は、10秒57(-0.6)・5着で欧州転戦最後のレースを終えました。
マドリッドの飯塚選手と小池選手は、この日は午後にトレーニング。気温が上がり、厳しい日差しとなりましたが、空調の効いた解放感ある室内走路を利用して、飯塚選手はスパイクを着用してのショートダッシュを、小池選手はスタート練習を実施。小池選手はその後、屋外のトラックに出て、長めの距離を走っていました。また、ダブリンに移動した染谷選手は、翌日のレースに備えて、会場でトレーニング。一方、ここまで日本で調整を行ってきたケンブリッジ飛鳥選手(Nike)もロンドンに到着しました。ケンブリッジ選手は、ロンドンDLに出場後、7月25日にスウェーデンで行われるKarlstad Grand Prixに出場して、日本に戻ってくる予定です。
また、この日は、7月22日に行われるロンドンDL男子4×100mRのエントリーリストが発表に。レースは現地時間の13時20分にスタート。中国、フランス、イギリス1、イギリス2、イギリスU20、アイルランド、日本、オランダ、スイスの7カ国9チームで競われることになりました。
<ベリンツォーネ100m第レース動画桐生10秒13、原10秒56>
<ベリンツォーネ100m 桐生3位10秒10=SB>
◎7月19日(木)
リレーメンバーが各地からロンドン入り。染谷は、ダブリンを走って転戦終了
前日の100mで、それぞれに好結果を出した山縣選手と桐生選手が、ロンドンに入りました。どちらも飛行機の到着が遅れたうえに、入国審査が混み合った影響で、予定より大幅に遅れての宿舎入りとなりました。ベリンツォーナで欧州転戦を終えた原選手は、ミラノからヘルシンキを経由して帰国。飯塚選手と小池選手は、マドリッドでの最後のトレーニングを行いました。ダブリンでは染谷選手が100mに出場。この競技場は、直走路が10レーンあり、最大10人で100mを走るという変則的な競技場。染谷選手は予選2組で10秒75(+0.5)・8着にとどまり、決勝進出を逃しました。
また、ロンドンDLでウエイティングをかけていた小池選手が、200m(ノングランプリ)に出場できることも、この日、明らかになりました。
<ダブリン染谷動画>
文:児玉育美(日本陸連メディアチーム)
写真:日本陸連男子短距離スタッフ、児玉育美
関連ニュース
-
2024.12.24(火)
【日本陸連アスレティックス・アワード2024】レポート&コメント:感動と挑戦の1年を振り返り、2025への希望を語る
イベント -
2024.12.04(水)
【日本陸連アスレティックス・アワード2024】パリ五輪金メダリストの北口榛花が2年連続でアスリート・オブ・ザ・イヤーに決定!
イベント -
2024.09.20(金)
【GPシリーズ2024第14戦・新潟大会】エントリーリスト:パリ五輪日本代表、日本選手権チャンピオンが多数エントリー!
大会 -
2024.09.09(月)
【パリオリンピック】メダリスト&入賞者一覧:声援を力に『 #まだ見ぬステージへ』
大会 -
2024.08.11(日)
【パリオリンピック】リザルト:11日間のリザルトを随時更新!
選手