2024.08.06(火)
【パリオリンピック】男子200m予選コメント:鵜澤、余裕ある走りで準決勝に進出!上山・飯塚は敗者復活ラウンドへ

Day5:8月5日(金)
パリオリンピック陸上競技5日目の8月5日、イブニングセッションでは男子3000m障害物予選に続いて男子200m予選が行われ、フルエントリーした日本勢3選手が突破に挑みました。この種目の予選は全6組で行われ、上位3着までに入れば、ここで準決勝進出が確定。各組4着以降の選手は、翌日のモーニングセッションで行われる敗者復活ラウンドに回って、残り6枠を目指す形となります。
日本勢は、上山紘輝(住友電工)選手が3組目、飯塚翔太選手(ミズノ)は4組、鵜澤飛羽選手(筑波大学)が6組に出場。鵜澤選手が3着でフィニッシュを決め、ここで準決勝進出を確定し、上山選手(6着)と飯塚選手(5着)は敗者復活ラウンドからの準決勝進出に挑むこととなりました。
各選手のコメントは、以下の通りです。
男子200m 予選
鵜澤飛羽(筑波大学)
6組3着 20秒33(+0.1)=準決勝進出
今回、本当に決勝しか狙っていないので、一つ一つ着順とかで駒を進めることができればいいなと思っていた。(ライルズ選手、ドグラス選手もいて)きつい組みだったが、自分の走りができれば全然問題なく勝負できると思っていた。最後は、周りを見る余裕もあり、着順を取れればいいやと周りを見ながら走ったものの、思った以上にタイムが悪かった。しかし、全体的にタイムが悪そうなので、こういう雰囲気のなかで、ちゃんと自分の走りができるかどうかという勝負強いところが、試されていたのかなと思う。
<外側にレーンに入ったライルズやドグラスを、スタート後も見える位置で走っていたが…の問いかけに>
そうですね。意外と突っ込めていた。そこらへんも練習してきたので、その成果がしっかり出せたと思う。
準決勝は、どう足掻いても強い選手しかいないので、そういう選手たちとどう戦っていくか、自分の走りが貫けるかが、すごく重要になってくる。(レースまで)1日空くので、しっかり休みながら、気持ちと身体を整えて、まずは決勝進出、そして、末續(慎吾)さんの日本記録(20秒03=2003年)をしっかり超せるように頑張っていきたい。
上山紘輝(住友電工)
3組6着 20秒84(-0.1)=敗者復活ラウンドへ
初めてのオリンピック。夢の舞台だが、世界選手権とあまり変わらず、しっかりレースに臨もうという気持ちで頑張った。レースは、前半でもうちょっと行く予定で、流れは悪くないかなと思っていたが、後半、ホームストレートへ出たところで、あまりうまく走れた感じではなかった。練習の感覚と本番レースとのズレがあったように思う。
(19秒台の自己記録を持つ選手が4人いる組に入ったことで)自己ベスト(20秒26=2022年)を出していかなければいけないと思ったし、前半から勝負を仕掛けないといけないレースになると思っていた。そのプラン通りに行けなかったことはすごく悔しい。
明日、レペレース(敗者復活ラウンド)がある。まずは何がダメだったか、しっかりと反省してから、明日に向けて時間は短いができる限りのことをやって、明日は明日で考えたい。
飯塚翔太(ミズノ)
4組5着 20秒67(+0.2)=敗者復活ラウンドへ
(4回目のオリンピックは、会場が)すごく盛り上がっている。(コロナ禍の影響で無観客開催となった)前回の大会と違って、お客さんがいるなかで走ることができて、嬉しかった。
(19秒台の自己記録を持つベドナレク選手とオガンド選手に挟まれる4レーンに入ってのレースは)もう準決勝レベル。すごく刺激的なレースをさせてもらった。
「前半はいつも通りのリズムで行って、中盤から後半で勝負」という想定だったレースパターンは、前半までは良かったのだが、スピード不足のせいか、勝負をさせてもらえる位置にいられなかった。そこは一つ課題だと思う。明日(の敗者復活ラウンドで)、挽回できるように、しっかり準備する。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:アフロスポーツ