
第56回U16陸上競技大会リレー競技は、第109回日本陸上競技選手権大会・リレー競技、日本選手権混成競技とともに7月12~13日、岐阜・長良川メモリアルセンター長良川競技場で行われました。
今大会は、従来の都道府県代表ではなく、同一の学校登録またはクラブ登録で編成されたチーム単位でのエントリーに。申込資格記録上位 45 チームをターゲットナンバーとして、その枠内に収まったチームが出場しました。男子4×100mリレーは、走りの学校MIE(三重)が42秒02で、女子4×100mリレーは、MRAC(埼玉)が47秒63で、それぞれ優勝しました。
U16リレー競技男女4×100mリレーは、当初、大会2日目の7月13日に、予選と決勝を行う予定でしたが、暑熱対策によるタイムテーブル変更に伴い、予選をなくして、5組タイムレース決勝とし、予定されていた決勝のスタート時刻から少し繰り下げて実施する形がとられました。2レースの予定が一発勝負の1レースに。また、ウォーミングアップの時間帯に、補助競技場のWBGT(暑さ指数)が31℃を超えたために使用できない状況になるなど、日本選手権リレー以上に想定外の変更が生じたなかでのレースとなりましたが、その中で出場チームの関係者や選手たちは、それぞれに暑さ対策をとりながら準備を進め、レースに挑みました。
最終的にレースには、男子は全40チーム、女子は全35チームが出場。優勝を含む上位3チームは、どちらも5組目から出る結果に。男子4×100mリレーは、1走・木下奏人、2走・勝田紘斗、3走・河村蓮童、4走・安藤将希のオーダーを組んだ走りの学校MIEが、42秒02で優勝。2位に陸上アカデミー(42秒15)、3位には久喜栗橋東中(42秒38)が続きました。また、上位2チームが47秒6台をマークするレースとなった女子4×100mリレーは、寺井妃乃、橋本彩花、大塚彩衣奈、岡咲良の走順で臨んだMRACが47秒63で優勝。ラストで猛追を見せた河南陸上クラブが47秒66で2位に、48秒09をマークした美濃加茂Jrが3位に食い込みました(男女優勝チームのコメントは、別記ご参照ください)
【U16リレー優勝チームコメント】

U16男子4×100mリレー
優勝 走りの学校MIE 42秒02
1走:木下奏人リレーの全国大会は初めての経験。バトン練習もあまりできていなかったが、優勝できて嬉しい。自分の走りは、スタートをちょっとミスってしまったが、1位で渡せてよかった。
<タイムレース決勝に変更された点の感想を問われて>
「予選、めっちゃ欲しかった」という気持ち。でも、組み直した番組編成を見てみると、「たぶん決勝に残ってくるな」というチームが同じ組になっていた。だから思いきり行くことができた。バトンパスは、ちょっと詰まってしまい、足が引っかかってしまい危なかったが、なんとか大丈夫だったのでよかった。
2走:勝田紘斗
最初のバトンパスのところで転びかけて焦ったが、優勝できたのでよかった。走りは別にいつもと変わらず、けっこう気持ちよく走ることができた。ここ(3走と)のバトンパスがけっこううまく行ったので、それがよかったと思う。
3走:河村蓮童
アップでは、調子が悪かったのだが、本番はよく走れたので、よかった。
<走っているときに、勝てる感じはあった? の問いに>
ちょっとは感じていた。
自分の専門は200m。特にコーナーが得意というわけではなく、中盤から伸びるところが持ち味。リレーにはあまり適していないと思うので、メンバーに選ばれて良かったなと思う。
4走:安藤将希
3走とのバトンパスは、まあまあで悪くはなかったと思う。何よりもリレーチームを組んだのが4月で、3カ月くらいでここまで行けたのがすごいと思う。
バトンを受けてからの前半は、人が横に見えている状態だったが、後半で頑張って抜くことができた。フィニッシュした瞬間は、何も考えていなくて、無意識にトルソーを突き出していた。なんとなく1位かなと感じていたが、タイマーが止まっていたので、何秒かわからなかった。目標は41秒9くらい。ほぼほぼ目標通りの記録が出せたのでよかったと思う。

U16女子4×100mリレー
優勝 MRAC 47秒63
1走:寺井妃乃優勝できて、めちゃくちゃ嬉しい。全力で走ることができたので、よかったと思う。スタートからうまく走れたし、バトンもうまく渡せて、思いを託すことができた。(タイムレース決勝に変更されたことで)予選がなくなったから、一発で決まっちゃうなと思って、すごく緊張が高まったが、「絶対に優勝したい!」と思ったので、「よし、やってやろう!」という気持ちで臨んだ。
2走:橋本彩花
今日は、47秒台を目指していた。みんなで1位を取れるように、全力で走ることができたと思う。自分自身の走りも、“過去一”の走りだった。特に、後半でうまく走ることができたと思う。
3走:大塚彩衣奈
2~3走のバトンパスは、上手にできた。バトンを受けてから、入賞するという考えだけで走った。走りは、全部良かったと思う。練習通りに走ることができたし、アンカーへのバトンもばっちりだった。
4走:岡咲 良
みんなが差をつけて来てくれたので、「最後まで走りきらなきゃな」という気持ちで走った。でも、最後に(河南陸上クラブが迫ってきて)抜かされそうになったので、そこは危なかったなと思った。自分の走りは、中盤くらいまでは良かったのだが、最後に少しタレてしまったというか、スピードが落ちてしまった感じがある。
文:児玉育美(日本陸連メディアチーム)
【大会情報】
大会名 :第109回日本陸上競技選手権大会・リレー競技開催日程:2025年7月12日(土)13日(日)
開催会場:岐阜メモリアルセンター長良川競技場
主 催 :日本陸上競技連盟
協賛:アシックスジャパン株式会社、大塚製薬株式会社、日本航空株式会社、株式会社ニシ・スポーツ、積水化学工業株式会社
主 管 :岐阜陸上競技協会
ハッシュタグ:#日本選手権リレー #ナンバーワンの頂上決戦

▼【第109回日本選手権リレー】大会ページ
https://www.jaaf.or.jp/competition/detail/1954/
▼【第109回日本選手権混成】大会ページ
https://www.jaaf.or.jp/competition/detail/1953/
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