2025.05.07(水)選手

【記録と数字で楽しむセイコーGGP2025】女子やり投:北口を筆頭に世界のメダリスト5人が国立に集結!!



5月18日(日)に国立競技場で行われる「セイコーゴールデングランプリ陸上 2025 東京」。

世界陸連が、「コンチネンタルツアーゴールド」として開催する国際大会だ。
ワールドランキングにおいて「Aカテゴリー」に位置付けられており、順位に応じて付与されるポイントが非常に高いため、9月に国立競技場で開催される「東京世界選手権」への出場を目指す選手にとって非常に重要な大会である。

ここでは、現地観戦やTV観戦のお供に特に注目される種目について「記録と数字で楽しむGGP2025」をお届けする。
なお、原稿の締め切りの関係で、2025年シーズンの試合結果や情報は4月30日までに判明したものしか盛り込めていないことをお断りしておく。
また、記事の内容にはこれまでの各種競技会のこのコーナー(「記録と数字で楽しむ・・・」)で紹介したものもかなり含まれるが、データはできる限り最新のものに更新した。

・記録や情報は、原則として4月30日判明分。
・年齢は、2025年5月18日現在のもの。
・文中、敬称略。

※最新出場選手リスト(随時更新中)
https://goldengrandprix-japan.com/2025/athlete/



北口を筆頭に世界のメダリスト5人が国立に集結!!

2023年ブダペスト世界選手権と24年パリ五輪で世界の頂点に立った北口榛花(JAL/自己ベスト67m38=2023年)を筆頭に豪華なメンバーが揃う。

21年東京五輪で「銀」のマリア・アンドレイチク(ポーランド/71m40=21年)、
ブダペストで「銀」のフロル・デニス・ルイス・ウルタド(コロンビア/66m70=24年)
「銅」のマッケンジー・リトル(オーストラリア/66m27=24年)、
そしてパリ五輪で「銀」のジョーアネ・デュプレッシ(南アフリカ/64m22=24年)だ。

つまり、ブダペストは「金・銀・銅」が勢揃いである。

この5人の2015年からの至近8回の世界選手権と五輪の成績をまとめた。
 20152016201720192021202220232024
北口榛花------予落12位3位1位1位
アンドレイチク予落4位--予落2位予落--8位
ウルタド予落9位予落------2位5位
リトル--------8位5位3位--
デュプレッシ--------予落予落10位2位
至近3大会でメダルを手にして世界選手権と五輪を連覇の北口の実績がナンバー1であることは間違いない。
21年から3大会連続入賞のリトル。
23年の銀メダルと24年5位のルイス・ウルタドは34歳。上の表にはない12年ロンドン五輪と13年世界選手権にも出場(ともに予選落)している。三十路を迎えてから勢いが増してきて、32歳の23年に7年ぶりの自己ベストをマーク。33歳でさらに記録を伸ばして24年世界リスト1位(66m70)に立った。

ブダペスト世界選手権では、1投目に65m47をマークしたルイス・ウルタドがリード。
3投目終了時点でもそのままで、1・2・3投目と少しずつ記録を伸ばした北口が63m00で2位に。
4投目にA・コツィナ(ラトビア)が63m18で7位から2位に。
6投目に第4投てき者のリトルが63m38で2位に進出し北口は4位に転落。2人あとに投げた北口のやりが大きなアーチを描いて66m73でトップに。そのあとのコツィナとルイス・ウルタドは北口を上回ることができず、日本の女子フィールド種目で五輪も含めて史上初の世界チャンピオンとなったのだった。

直近のパリ五輪は、1投目に65m80を投げた北口がそのまま逃げ切り。終わってみれば2位との差1m87の危なげない勝利だった。


◆北口と海外勢の対戦成績◆

北口と上述の4人との対戦成績(決勝のみ)は以下のとおり。

<北口榛花 vs M・アンドレイチクの対戦成績>
 北口榛花vsアンドレイチク 
2019.09.141)60.47○●2)60.15スコリモウスカ記念
2021.08.0612)55.42●○2)64.61東京五輪
2024.08.101)65.80○●8)62.44パリ五輪
・北口の2勝1敗

<北口榛花 vs F・D・ルイス・ウルタドの対戦成績>
 北口榛花vsルイス・ウルタド 
2022.06.141)61.97○●3)61.49クラドノ
2023.08.251)66.73○●2)65.47ブダペスト世界選手権
2023.09.081)67.38○●4)62.51イヴォ・ヴァンダム記念
2024.04.271)62.97○●3)60.70厦門DL
2024.05.191)63.45○●2)62.06GGP東京
2024.08.101)65.80○●5)63.00パリ五輪
2024.09.141)66.13○●6)54.59イヴォ・ヴァンダム記念
・北口の7勝0敗

<北口榛花 vs M・リトルの対戦成績>
 北口榛花vsリトル 
2019.07.102)60.15○●8)55.37ナポリユニバーシアード
2021.08.0612)55.42●○8)59.96東京五輪
2022.06.181)63.13○●4)61.23パリDL
2022.07.223)63.27○●5)63.22オレゴン世界選手権
2022.08.102)62.37○●3)61.76モナコDL
2023.05.214)61.34●○1)64.10GGP横浜
2023.06.091)65.09○●7)58.54パリDL
2023.06.302)63.34●○1)65.70ローザンヌDL
2023.07.161)67.04○●2)64.50スコリモウスカ記念
2023.08.251)66.73○●3)63.38ブダペスト世界選手権
2023.09.161)63.78○●3)61.24プレフォンティン記念
2024.04.271)62.97○●2)62.12厦門DL
2024.05.191)63.45○●6)59.12GGP東京
2024.07.121)65.21○●2)64.74モナコDL
2024.07.204)62.69●○1)66.27ロンドンDL
2024.08.101)65.80○●12)60.32パリ五輪
2024.09.141)66.13○●5)61.50イヴォ・ヴァンダム記念
・北口の13勝4敗

<北口榛花 vs J・A・デュプレッシの対戦成績>
 北口榛花vsデュプレッシ 
2016.07.208)52.15●○2)57.32ビドゴスチ世界Jr
2017.08.2510)56.30●○9)57.02台北ユニバーシアード
2019.07.102)60.15○●6)56.85ナポリユニバーシアード
2022.06.141)61.97○●6)59.36クラデンスキー記念
2023.07.201)62.52○●7)58.17ルツェルン国際
2023.08.061)61.88○●3)60.37オッフェンブルクやり投
2023.08.251)66.73○●10)57.43ブダペスト世界選手権
2024.08.101)65.80○●2)63.93パリ五輪
・北口の6勝2敗

4人に対してのトータルは、北口の28勝7敗。
23年に限ると、9勝2敗。24年は、11勝1敗。
さすがは世界選手権と五輪を連覇した金メダリストだけのことはある。


◆北口の成長の足跡◆

以前にも何度か紹介したが、下表は、北口がやり投を始めた2013年の高校1年生の時からの各年の上位5試合を記録順に並べて比較したものだ。
21年以前と比較して22年から23年の2年間で北口の力が一段とアップしてきていることが、このデータからよくわかる。

<北口の年別の上位5位記録の比較>
・予選も1試合としてカウントしている。
学齢試合数1位2位3位4位5位60m以上回数(率)63m以上回数(率)
高120131149.3145.4945.3745.2545.1  
高220141953.1553.0852.1652.1651.93  
高320151258.957.0256.6355.9954.44  
大12016761.3860.8457.2356.7556.162(28.6%) 
大220171061.0760.4959.5959.0857.962(20.0%) 
大32018960.4858.8358.6258.3856.991(11.1%) 
大420191466.0064.3663.6861.9460.8410(71.4%)3(21.4%)
社12020463.4559.3859.3058.36 1(25.0%)1(25.0%)
社22021862.0661.4959.1157.1957.182(25.0%)0
社320221765.6865.1064.3263.9363.5615(88.2%)8(47.1%)
社420231667.3867.0466.7365.0964.514(87.5%)10(62.5%)
社520241166.1365.8065.2164.2863.4511(100.0%)5(45.5%)
年によって出場した試合数に違いはあるが、自己ベストの進歩の状況、2番目以下の各順位ごとの記録の年ごとの上昇具合、あるいは自己ベストが60mを越えた16年以降の右横に示した「60m以上回数」やその「率」の数字の変化などをご覧いただきたい。

これらを見ていくとまさに世界の「メダリストの常連」や「一番良い色のメダル」に向かって、着実に進歩してきた様子がよくわかる。特に、「60m以上の回数(率)」や「63m以上の回数(率)」のデータは、22年から23年の2年間で北口の力が一段とアップしたことを示している。

下表は、北口のシーズン初戦の記録と各年の最終的なシーズンベストを調査し、初戦からどのくらい記録を伸ばしているのかをまとめたものである。

<北口榛花のシーズン初戦とその年の最高記録>
年月日初戦年最高月日記録の伸び(m)
2013.05.0534.1349.3110.1815.18
2014.04.2953.0853.1510.210.07
2015.05.1055.9958.9010.162.91
2016.04.2956.7561.385.084.63
2017.04.2954.6461.0710.086.43
2018.04.2958.6260.489.081.86
2019.04.0657.8766.0010.278.13
2020.08.2359.3863.459.194.07
2021.05.0257.1862.068.034.88
2022.04.2359.6365.6810.086.05
2023.04.2964.567.389.082.88
2024.04.2762.9766.139.143.16
2025.05.0360.88??  
初めてやりを投げたのは、旭川東高校1年生の2013年5月5日の北海道道北地区記録会で「34m13」が初の公認記録。
シーズン初戦から15m以上も記録を伸ばした1年目のデータは除外したが、2年目以降の初戦とシーズンベストとの差である「記録の伸び」は、最小で「7cm」、最大で「8m13」。
24年までの11年間の平均値は、「4m097」だ。
22年以前の北口の「シーズン初戦の最高記録」は、22年の59m63だったが、23年と24年は初戦から60mラインを大きくオーバーしワンランクあるいはツーランクの底上げができたことを示している。


◆日本の層の厚さは世界のトップ◆

ここまで「世界一の北口」の話がメインになったが、武本紗栄(オリコ/62m39=21年)、上田百寧(ゼンリン/61m75=21年)の投げにも注目。

4月29日現在の東京世界選手権に向けたワールドランキング「Road To Tokyo」では、北口1位、上田13位、武本14位、20位に斉藤真理菜(スズキ)がランクイン。北口には前回優勝者のワイルドカードで出場権があるので、日本からはあと3人(計4人)がエントリーできる。

日本人の5番目以下の選手は世界選手権に出場することはできないが、1国3名以内でカウントした「ターゲットナンバー36名」の36位相当のポイントを上回っている日本人は12人もいる。他の国は、9人がオーストラリア、3人がチェコと中華台北、2人が南アフリカ・インド・中国・アメリカの4国。「層の厚さ」ということでは、日本が他国を圧倒している。


◆「6投目の北口」をデータで検証◆

24年のゴールデングランプリでは北口が6投目で逆転優勝したが、それ以前から「6投目の北口」は、よく話題になってきていた。
古くは、高校3年生の15年日本ジュニアでの高校新&U18日本新(58m90)が6投目。
大学2年生の17年に日本インカレで初優勝した時も6投目での逆転優勝。
22年オレゴン世界選手権で銅メダルを獲得した時も、23年ブダペスト世界選手権で金メダルを獲得した時も、6投目での大逆転だった。22年は6投目の試技に入る前の順位は5位からの銅メダル、23年は4位の位置からの逆転金メダルだった。

また、23年7月16日の67m04、同9月8日の67m38の日本新の時も6投目だった。

ただ、直近の24年パリ五輪では、1投目の65m80がウィニングスローとなった。

高校時代からのすべてを調べる訳にはいかないので、ここでは世界大会でメダルを獲得した22年以降からの試技内容を調べた。
22年の17試合(うち予選が1試合)、23年の16試合(うち予選が1試合)、24年の11試合(うち予選が1試合)のシリーズで、何投目にその日のベストを出したのかを示した。結果は、以下のとおり。
・【 】内は、3投目までの最高記録を示す。

<2022年・23年・24年の北口の試技内容>
・2022年(17試合/うち予選1試合)
4月23日1)
59m63
1投目59m63-54m97-56m56【59m63】-×-53m76-×
5月1日1)
61m20
1投目61m20-59m55-58m22【61m20】-×-60m47-×
5月8日1)
63m93
1投目63m93-59m51-60m82【63m93】-58m82-62m96-60m91
5月28日1)
62m80
???試技内容不明
6月11日1)
62m25
3投目59m13-57m07-62m25【62m25】-57m36-×-×
6月14日1)
61m97
1投目61m97-59m53-58m15【61m97】-57m97-60m68-61m97
6月18日1)
63m13
3投目61m91-59m84-63m13【63m13】-×-57m76-61m33
7月8日1)
60m42
6投目58m02-59m25-×【59m25】-55m30-59m53-60m42
7月20日予)
64m32
1投目64m32=通過/全体1位【64m32】
7月22日3)
63m27
6投目62m07-×-55m78【62m07】-61m27-×-63m27
8月6日1)
65m10
6投目60m13-61m37-×【61m37】-61m76-58m68-65m10
8月10日2)
62m37
4投目54m28-59m97-58m44【59m97】-62m37-60m16-59m13
9月2日2)
63m45
6投目60m49-61m58-×【61m58】-×-63m13-63m45
9月8日3)
63m56
6投目57m03-60m51-63m35【63m35】-59m14-56m77-63m56
9月17日1)
59m23
1投目59m23-57m30-56m88【59m23】-×-57m92-×
10月2日1)
62m57
3投目62m02-60m99-62m57【62m57】-59m55-59m16-×
10月8日1)
65m68
3投目61m23-62m71-65m68【65m68】-62m00-×-62m10
決勝に限ると1・3・6投目にその日のベストを投げることが多く、1投目が5回、3投目が4回、6投目が5回。
ということは、試技内容が判明している決勝での15試合中9回は3投目までにベストをマークしているということで、世界大会での勝負を考えるといい内容だ。
世界大会の決勝進出と決勝でのトップ8入りが確実な「3投目までに63m以上」は予選を含めて16試合中の5回(31.3%)。決勝進出やトップ8入りの可能性がかなり高そうな「3投目までに62m以上」は8回(50.0%)だ。

・2023年(16試合/うち予選1試合)
4月29日1)
64m50
5投目59m01-×-63m45【63m45】-60m37-64m50-61m58
5月6日1)
64m43
2投目63m72-64m43-61m25【64m43】-×-×-61m66
5月21日4)
61m34
6投目58m87-×-59m02【59m02】-×-×-61m34
6月2日2)
59m92
1投目59m92-58m25-×【59m92】-×-×-×
6月9日1)
65m09
3投目58m25-60m87-65m09【65m09】-59m72-58m39-57m80
6月13日2)
59m69
2投目57m17-59m69-55m81【59m69】-×-57m69-58m92
6月27日1)
63m72
2投目60m27-63m72-×【63m72】-×-×-×
6月30日2)
63m34
1投目63m34-×-60m60【63m34】-58m69-60m78-58m95
7月16日1)
67m04
6投目64m12-61m49-62m76【64m12】-×-65m82-67m04
7月20日1)
62m52
6投目59m78-57m40-57m90【59m78】-58m64-61m24-62m52
8月6日1)
61m88
6投目57m74-57m13-×【57m74】-56m54-58m82-61m88
8月23日予)
63m27
2投目59m04-63m27=通過/全体3位【63m27】
8月25日1)
66m73
6投目61m78-61m99-63m00【63m00】-62m36-62m68-66m73
9月3日1)
60m06
3投目55m32-59m93-60m06【60m06】-×-P-P
9月8日1)
67m38
6投目59m56-65m20-62m89【65m20】-60m12-62m69-67m38
9月16日1)
63m78
2投目59m36-63m78-×【63m78】-58m50-59m06-62m76
3投目までにベストを投げたのが決勝の15試合中8回(53.3%)。5・6投目がベストだった7試合もうち4回(57.1%)は3投目までに63m以上の記録を残している。
「3投目までに63m以上」は、予選を含む16試合中10回(62.5%)で、22年の「31.3%」の倍になっている。
世界大会の決勝進出やトップ8入りの可能性がかなり高そうな「3投目までに62m以上」も「63m以上」と同じ10回(62.5%)だ。

・2024年(11試合/うち予選1試合)
4月27日1)
62m97
6投目55m97-56m43-58m93【58m93】-56m57-61m44-62m97
5月5日1)
61m83
6投目60m98-60m53-60m15【60m98】-×-59m86-61m83
5月19日1)
63m45
6投目60m20-60m19-58m30【60m20】-×-62m02-63m45
5月28日1)
60m47
3投目×-57m63-60m47【60m47】-×-59m47-×
6月22日2)
64m28
6投目57m64-×-64m08【64m08】-×-×-64m28
6月28日1)
62m87
2投目61m10-62m87-×【62m87】-×-×-59m87
7月12日1)
65m21
6投目64m63-60m96-×【64m63】-61m46-62m38-65m21
7月20日4)
62m69
2投目60m50-62m69-58m43【62m69】-×-62m07/5投目で打ち切り
8月7日予)
62m58
1投目62m58=通過/全体7位【62m58】
8月10日1)
65m80
1投目65m80-62m39-×【65m80】-61m68-64m73-×
9月14日1)
66m13
6投目61m28-65m08-61m72【65m08】-59m88-×-66m13
3投目までにベストをマークしたのは、決勝の10試合中4回(40.0%)。
世界大会の決勝進出と決勝でのトップ8入りが確実な「3投目までに63m以上」は予選を含めて11試合中の4回(36.4%)。
決勝進出やトップ8入りの可能性がかなり高そうな「3投目までに62m以上」は7回(63.6%)。
4~5月は3投目までにエンジンがかからないことが多かったが、6月以降の予選を含む7試合はすべて3投目までに62m以上を投げている。

23年7月16日から続いていた決勝での連勝記録は、24年6月22日にトップと43cm差で敗れたことによって24年5月28日までの「11連勝」でストップした。その後の日本選手権、7月12日のモナコで連勝。パリ五輪前の最終戦となった7月20日のロンドンでは1年2カ月ぶりの4位だったが、3週間後のパリ五輪では2位に1m87の差をつけて快勝した。

2022~24年に北口が決勝でその日のベスト記録を投げた試技の回数別の内訳をまとめると以下のとおりで、「6投目」がトータル4割になる。

<北口がその日の最高記録を出した試技回数別の内訳(決勝に限る)>
回数2022年=15試合2023年=15試合2024年=10試合22~24年の合計=40試合
1投目5回(33.3%)2回(13.3%)1回(10.0%)8回(20.0%)
2投目04回(26.7%)2回(20.0%)6回(15.0%)
3投目4回(26.7%)2回(13.3%)1回(10.0%)7回(17.5%)
4投目1回(6.7%)001回(2.5%)
5投目02回(13.3%)02回(5.0%)
6投目5回(33.3%)5回(33.3%)6回(60.0%)16回(40.0%)
試技内容が判明している3年間の決勝40試合中16回(40.0%)は6投目にその日のベストをマークしている。特に24年の10試合中6回(60.0%)というのは、「驚き」の数字である。

「6投目の北口」ではあるが、どの試合でも結果を残すには、3投目までに世界大会の予選を通過したり、決勝でトップ8に残れる記録を残す必要がある。
15年以降の至近8回の世界大会で予選を通過するためのレベルが最も高かったのは「62m29=17年」。8位入賞がもっともハイレベルだったのは「62m92=16年」だ。
22年以降の試合で北口が3投目までに投げた「60m00以上の1m00毎」と「予選通過最高ラインの62m29以上」「8位入賞最高ラインの62m92以上」を投げた割合を調べてみた。

<北口の3投目までの「60m00以上の1m00毎」と「62m29以上」と「62m92以上」の割合>
 2022年2023年2024年22~24年合計
60m00以上12/16(75.0%)11/16(68.8%)10/11(90.9%)33/43(76.7%)
61m00以上12/16(75.0%)10/16(62.5%)7/11(63.6%)29/43(67.4%)
62m00以上8/16(50.0%)10/16(62.5%)7/11(63.6%)25/43(58.1%)
     
62m29以上6/16(37.5%)10/16(62.5%)7/11(63.6%)23/43(53.5%)
62m92以上5/16(31.3%)10/16(62.5%)4/11(36.4%)19/43(44.2%)
     
63m00以上4/16(25.0%)9/16(56.3%)4/11(36.4%)17/43(39.5%)
64m00以上2/16(12.5%)4/16(25.0%)4/11(36.4%)10/43(23.3%)
65m00以上1/16( 6.3%)2/16(12.5%)2/11(18.2%)5/43(11.6%)
世界選手権と五輪で3大会連続のメダルを獲得し、至近2大会は金メダル。
現在の日本の陸上選手では、名前と顔が最も多くの人に知られている選手であろう。
海外からのメダリスト4人を相手に4カ月後の世界選手権と同じ国立競技場の舞台で世界王者はどんなアーチを描くのか……。


野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)



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【ワールドアスレティックスコンチネンタルツアー】

ワールドアスレティックス(WA、世界陸連)が主催するダイヤモンドリーグ(2025年は15大会指定)以外の世界最高となるOne-Day 競技会のシリーズです。コンチネンタルツアーは世界各地で開催され、ゴールド、シルバー、ブロンズ、チャレンジャーの4つのレベルに分けられ、これらのレベルは、競技会の質と提供される賞金によって決まります。

本大会が位置付けられているWAコンチネンタルツアーゴールドは、2025年は世界で13大会のみ指定され、WAのワールドランキングのカテゴリー(格付け)で日本選手権(Bカテゴリー)より上位の「Aカテゴリー」に位置付けられており、東京2025世界陸上競技選手権大会への出場資格獲得を目指す海外、国内のトップアスリートにとって、ワールドランキングを向上させるために、重要な競技会です。



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大歓声の中アスリートが躍動:北口最終試技で逆転V/豊田は歴代5位の自己記録で快勝!
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▼【セイコーGGP】2024ギャラリー
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