
【女子10000m】
優勝 廣中璃梨佳(JP日本郵政G)
31分13秒78
4月からシーズンインができたこと、そして、この日本選手権に帰ってこられたことを本当に嬉しく思う。ここまでいろいろな人の支えを借りながら、やってくることができたので、まずはこの優勝をきっかけとして、今年度が実りあるレースとなるよう、ステップにしていきたいと強く思った。
レースプランとしては、ラスト2000(m)から、もっと自分のペースを上げたいという思いもあったのだが、雨の中ということもあり、どういう身体の動きができるのかがわからなかった。(結果としては)ラスト2周(800m)を行ききるのが、今、この試合の中のすべてだったのかなと思う。ラスト2周までは、全く息は上がらずに余裕を持っていくことができたことがすごい収穫だった。一方で、そこからまた、スピードのギアを上げるのがちょっとまだ遅いなという印象もある。ここからまた、スピードを磨いていきたい。「スタミナ面はついたな。スピード持久力もだんだんついてきたな。あとはスピード移行がもうちょっとかな」と自分でも思えたので、今後は、そこに焦点を当てていきたい。
昨年、悔しい思いをしたことは、すごくプラスになっているなと自分でも思っていて、またここ(日本選手権)で優勝できたこともすごく嬉しかったし、(出身である長崎と)同じ九州ということもあって、会場には友達や知り合いなど、たくさんの方が応援に来てくれて、その声援を「すごく嬉しいな」と走りながら思っていた。またこの応援を聞けるように、一歩一歩前に進んでいきたい。
今回は、まずはここでしっかり優勝してアジア選手権に出るということを目標にしていた。それは、ほぼ確実かなと思う。アジア選手権でも、(ワールドランキングの)ポイントをしっかり獲得することを視野に入れたいので、必ず優勝したい。5000mも(世界選手権出場を)狙っていくのかについては、これから考えていくことになるが、自分としても「今、どのくらい走れるのか」を見たい思いもある。織田記念やGGN(ゴールデンゲームズinのべおか)で走ることを考えている。
2025/04/12 JAAFメディアチーム
#ナンバーワンの頂上決戦
第109回日本選手権10000m
2025年4月12日(土)熊本・えがお健康スタジアム
https://www.jaaf.or.jp/jch/109/10000m/