
第108回日本選手権・女子20km競歩が2月16日、兵庫県神戸市の六甲アイランド甲南大学西側20kmコースで、第36回U20選抜競歩大会と併催して行われました。9月に日本で開催される東京世界選手権、そして、5月にクミ(韓国)で行われるアジア選手権の日本代表選手選考会として、張り詰めた緊張感が漂うなかスタートしたレースは、男女ともにハイペースでの展開に。男子は、山西利和選手(愛知製鋼)が1時間16分10秒の世界新記録を、女子は藤井菜々子選手(エディオン、ダイヤモンドアスリート修了生)が1時間26分33秒の日本新記録を樹立して、ともに優勝。この2人が東京世界選手権代表に内定したほか、上位者が続々と好記録でフィニッシュするハイレベルなレースが繰り広げられ、会場が大いに盛り上がりました。
藤井、日本新記録で世界選手権代表内定!
2位・岡田もセカンドベストの快歩で参加標準記録を突破!
この大会では、2020年以降は、スタート時刻を男子は8時50分に、女子は男子終了直後の10時 35 分に設定するタイムテーブルが組まれてきました。しかし、海に近く遮蔽物の少ないコースゆえに、気温の上昇とともに正午ごろから強風が吹くことが特徴で、それが特に体力的なダメージが出てくる女子20kmの終盤で、選手たちを苦しめてきました。この点を考慮して、今大会では、女子のスタート時刻を前倒しして、男子が出発して20分後の9時10分へ変更。女子が終盤でも日射しの強さや強風を気にすることなく、レースに挑める状況が実現しました。運営サイドのこうした思いが功を奏し、素晴しい競技結果という形で現れることになりました。この大会で3回の優勝経験を持ち、現在2連覇中の藤井菜々子選手(エディオン、ダイヤモンドアスリート修了生)が、前日会見でも自信を見せていたままの見事なレースを展開。この種目の派遣設定記録である1時間28分00秒はもちろんのこと、岡田久美子選手(富士通、当時ビックカメラ)が2019年に樹立した1時間27分41秒を大きく上回り、日本人女子選手として初の1時間26分台突入を果たす1時間26分33秒の日本新記録をマークして快勝。2019年以降続いている世界選手権、オリンピックの連続出場をまた一つ増やし、世界選手権としては4大会連続となる東京大会への出場を即時内定させたのです。

レースは、スタートしてすぐに藤井選手が先頭に立ち、7人が集団をつくって進んでいく滑りだしとなり、最初の1kmを4分22秒で通過。派遣設定記録をイーブンで歩いた場合の1kmの目安となる4分24秒を意識してのペースです。藤井選手は、1~2kmも4分22秒で回ると、次の1kmは4分20秒にペースアップ。ここで上位集団は、早くも藤井選手、柳井綾音選手(立命館大)、岡田選手、梅野倖子選手(順天堂大)の4人に絞られてしまいました。3~4kmの周回では梅野選手が少し後れて先頭はこれで3人に。続く5周目の周回で藤井選手が4分18秒にペースアップすると、これにつける選手はなく、集団はここで霧散します。5kmは、“独り旅”をスタートさせた藤井選手が21分43秒、岡田選手が5秒後れの21分48秒、柳井選手が21分51秒、梅野選手が22分02秒で続いていく形となりました。
ここから、藤井選手が圧巻のレースを展開していきます。5~6㎞以降を4分18秒、4分18秒、4分24秒、4分20秒、4分22秒と刻んで、10kmを43分25秒(この間の5kmを21分42秒)で通過。決して遅いペースではなかった岡田選手にも、この段階で30秒の差をつけます。男子と一緒に歩くことになってコース上が“渋滞”するなか10~15kmも21分42秒でカバーすると、残り5kmは4分20秒を軽く上回っていくペースに引き上げ、最速となる21分26秒でカバー。昨年、大きくペースダウンしたラスト3kmを4分17秒、4分15秒(今大会最速ラップ)、4分19秒で刻みきり、日本人女子で初めて1時間27分を切る1時間26分33秒の日本新記録で、3年連続4回目のタイトルを獲得しました。この記録は、条件こそ異なるとはいえ、パリオリンピックのメダルライン(1時間26分25秒)に迫るもの。藤井選手は前日の会見でも、故障の影響で歩型に生じていた乱れを修正しきれずペナルティゾーンに入る無念も味わったパリオリンピック(32位)の悔しさをバネとして、トレーニングに取り組んできたことを明かしていましたが、レース後の場内インタビューでは、少し瞳を潤ませながら、「今までは“入賞を“と言ってきたが、これでやっとメダルを目指したいと言うことができる」と喜びの声を聞かせてくれました(藤井選手のコメントは、別記ご参照ください)。

2位には、昨年と同様に、ベテランの岡田選手が続きました。優勝した藤井選手が日本記録を樹立したことで、「前日本記録保持者」となってレースを終えることになりましたが、「絶対に参加標準記録は突破する」という強い思いのもと、大半を単独でレースを進める形となったなか、セカンドベストとなる1時間28分17秒をマーク。派遣設定記録には17秒届かなかったものの、最低目標に据えていた参加標準記録をきっちりとクリアし、2015年北京大会から続けてきた世界選手権出場を、東京大会で「6」に増やすことを確実なものにしました。レース後の取材では、「毎回、集大成と言いすぎて、“集大成詐欺”と言われてしまいそうだけど…」とメディア関係者を笑わせつつも、「今回は本当に、いよいよ集大成(笑)なので、国立競技場で、皆さんの応援を受けて、幸せな気持ちでゴールしたい」と、早くもその視線は9月の世界選手権に向けられていました。

この“トップ2”に続いたのは、2023年にアジア選手権、ブダペスト世界選手権,アジア大会に出場した梅野選手。昨年の秋の全日本競歩高畠大会を制した際にマークした1時間32分21秒を更新する1時間31分02秒でフィニッシュして、嬉しい日本選手権初メダルを手にしました。大きな課題であった終盤の落ち込みを解消すべく、日々の練習では「長い距離を踏むなかで後半のタイムをちょっとずつ上げてくことや、練習での設定タイムを少しずつ速くして、体力を上げていくことに取り組んできた」と梅野選手。ベースをしっかりつくる地道な取り組みが、着実に成果となって現れてきているようです。参加標準記録にはまだ少し距離があるものの、ターゲットナンバーが50のこの種目において、ワールドランキングで38位へと浮上。自国開催の世界選手権出場に、また一歩近づく形となりました。
U20男子10kmは玉春がV
女子は、U20世界選手権代表の奥野が制す
U20選抜競歩は、日本選手権終了後に男子、女子の順番で、それぞれ10kmのレースが行われました。男子10kmは、最初の2kmを3分58秒、4分04秒という入りでリードを奪った玉春汰造選手(西脇工高3年・兵庫)が、5km通過(20分34秒)時点で2位グループに23秒の差をつけ、その後は“独り旅”でレースを進めました。中盤を4分10~11秒で刻むと、残り2kmからペースを引き上げ、ラスト1kmを3分59秒でカバーして41分04秒でフィニッシュ。インターハイでは2年連続で決勝を失格で終える悔しさを味わいましたが、高校最後のレースを初の全国優勝で締めくくりました。
女子10kmを制したのは、昨年の福岡インターハイ女子5000m競歩のチャンピオンで、U20世界選手権(女子10000m競歩)にも出場した奥野紗選手( 浪速高3年・大阪)です。10人以上の集団が最初の1kmを4分35~36秒で通過していくという滑りだしとなったなか、少しずつ集団の前方へ上がっていった奥野選手は、5km付近で先頭に立つと、最後まで食い下がった川上那奈穂選手(倉敷高3年・岡山)を5~6kmで突き放します。後半は、単独歩を展開、47分13秒でフィニッシュしています。
第108回日本選手権を獲得するとともに東京世界選手権日本代表に内定した藤井選手のほか、上位成績者のコメントは、以下の通りです。
■日本選手権女子20km競歩
藤井菜々子(エディオン、ダイヤモンドアスリート修了生)優勝 1時間26分33秒 =日本新記録、大会新記録、東京世界選手権派遣設定記録突破
※東京世界選手権日本代表に内定

まさか(1時時間)26分台が出ると思っていなかったので、実感がまだないという感じ。パリ(五輪)が終わってからはかなり充実していて、ケガせずに練習がじっくり積めていたこともあり(1時間)27分台は確実だろうなと思っていたので、その自信はあった。ただ、(大会に向けての)最終調整の段階では、(1km)4分21~22秒のペースが、自分の中で「もうちょっと余裕が欲しいな」というようなきつさがあったので、「大丈夫かな」と思っていたのだが、今日、実際に歩いてみると、4分18秒(のペース)がすごく心地よく、勝手に身体が動いた。それまでの練習がしっかり積めていたことが、今回の勝因かなと思う。
また、歩型も、今まで修正してきたことが今日はバチッと合ったことも、スピードが楽に感じた理由かもしれない。歩型の修正は、パリのときに、コースがよくないのと練習を積めていないというのが重なって、足が前に出ない…つんのめるような感じ歩いていたのが顕著に出て、レッドカードをけっこうとられ、ペナルティゾーン入りをしてしまったので修正に取り組んできた。パリ五輪で歩型が通用しなかったのは自分には衝撃すぎる出来事だった。今までは「歩けちゃっていた」という感じで、高校のときから歩型についてとやかく言われることがなかったので、ショックを通り越して、もう言葉にならない気持ちだった。そこから歩型に対して、すごく執着が出てきた。
歩型の崩れは、昨年、3月末にケガをしたことで左右差が出ていたことも影響していた。ケガしたときの歩型が動画に残っていたので、それと比較しながら、とにかく左右差をなくし、いかに速いスピードが出る楽な歩型になるかを目指して、トレーナーさんとやってきた。小さなことまで、それこそ大会前日までやってきたことが、報われたと思う。脚を前に出すのが苦手で接地が後ろになってしまう傾向にあったが、(脚を)伸ばしたところで接地することを何回も練習してきたが、今回、それがちゃんとできたから、スピードに乗ることができた。自分の頭(目指すイメージ)と身体(の動き)が一致できたことが本当によかったと思う。
<前日会見では、昨年失速した17km以降が鍵になると挙げていたが?>
今年は楽に行くことができた。たぶん(解説の)松永(大介)さんだと思うのだが、場内アナウンスで、(前日会見で述べた)17km以降の粘りの話をしていたので、「あ、ヤバい。自分で言ったのに、(ペースを)落とせない」と思って(笑)、そこで、ちょっとギアが入った。「松永さん、ありがとう」という感じである(笑)。去年は、ゴール直前はいっぱいいっぱいで、(フィニッシュの)ポーズとかを考えることもできなかったけれど、今回は意外と余裕があり、意識もはっきりしていた。レース終盤で優勝争いをするような展開になっていたら、タイムはもっと行けたかもしれないなと思う。
<岡田選手が、自身の日本記録を藤井選手が更新したことを祝福していたが、の問いに>
岡田さんは、高校生のころから憧れの存在で、自分は岡田さんを追いかけてここまでがむしゃらに来た。その先輩の日本記録を超えることをできたのは素直に嬉しいが、まだまだ自分も行けるし、ここからもっと岡田さんに恩返しをしたいなと思っている。世界陸上にまた一緒に出られることになりそうなので、先輩の集大成を肌で感じて、自分ももっと成長できるよう切磋琢磨したい。
また、メキシコのライバル(アレグナ・ゴンザレス:1時間26分57秒、2024年)のタイムを超えたことが嬉しい。彼女は一生のライバルなので(笑)。私の世代は(海外に)強い選手が多くて、ずっと「置いていかれた」と悔しく思っていたこともあり、同じ土俵に立てたかなという気持ちがしている。
東京世界選手権は、競技人生で1番いい大会にしたい。スタジアムがスタート・ゴールというのが本当に楽しみ。家族とか友達とかも応援に行くと言ってくれているので、恩返しができるような、自分が一番納得できるような歩型を目指して、これから準備していきたい。今日は、自分でレースを進めて、淡々とペースを刻んでいくレースであったが、(世界大会を含めて)海外のレースは、駆け引きとペースの上げ下げがすごいので、それをまず経験しておかないことには戦えない。世界選手権までに、2レースくらいは海外レースに出たいなと考えている。
◎岡田久美子(富士通)
日本選手権女子20km競歩
2位 1時間28分17秒 =東京世界選手権参加標準記録突破

今日の目標は達成できたので、まずよかったなという気持ち。今日はかなり速いペースだったので、自滅したら元も子もないなと思っていた。もちろん派遣(設定記録)も狙えたらよかったが、参加標準記録を突破して、(世界選手権)出場につなげることが第一目標だったので、それが達成できてよかった。(参加標準記録をクリアしたことで)東京世界選手権の代表内定は、ほぼ確実になると思う。9月の本番までには少し時間があるので、これからもう一度つくり直して、いい結果が残せるようにじっくりやっていきたい。
昨年、(男女混合競歩リレーに出場したパリ)オリンピックが終わって、一つ目標であった入賞(8位)に届いたぶん、若干満足してしまうところがあった。東京での世界選手権がなかったら、おそらく引退していたと思う。ただ、自国開催というのはめったにないことであるし、しかも、陸上競技場がスタート・ゴールで、みんなに見てもらえるところはやはり魅力があったので、「頑張ろう!」という気持ちになるまでには、少し時間がかかってしまったが、東京を目指すことにした。
(五輪の)混合リレーでは、ありがたいことに男子選手がトップでもってきてくれたので、女子の世界のトップ選手と一緒に歩く時間があり、そのときに「このままだと、世界では通用しないんだな」ということを肌で感じることができたので、「(自分を)変えないと」という気持ちで取り組んだが、いざ練習を始めてみると、新しい取り組みであったり身体を変えていったりするところに少し戸惑いもあったし、軽症ながらケガもあるなど、秋シーズンはうまく噛み合わなかった。ようやく本格的に動きだしたのが12月になってからだったが、今度は今までなかったような体調不良に見舞われたりもした。
ただ、1月に入ると、「もうやるしかない、やる」というほうに気持ちを切り替えることができたのと、「身体が変わってきたな」というのを感じて、「これなら、間に合うかもしれない」と…(笑)。周りの皆さんのサポートもあり、日本選手権にはピークは合わないけれど、9月(世界選手権)に向かってというところでステップアップしている実感を得ることができていた。今日の記録は、意外にもセカンドベスト(笑)。「まず、出場権獲得は絶対だ」というベテランの意地を持って歩ききれたと思う。
準備期間が短いなかでのレースとなったが、練習メニューに関しては、(コーチで夫の)森岡(紘一朗)さんに任せているので、信用してやってきた。また、身体の状態を良くしていくというところは、トレーナーさんと本当に綿密に相談し、毎日のように連絡をとって状態を整えていったことが、まさかの(笑)セカンドベストでのゴールに繋がったと思う。
<身体のどこが変わったか? の問いに>
今まで上半身とお尻のあたりに硬さがあったが、そこが柔軟に動かせるようになってきた。海外の選手や藤井(菜々子)さんもそうだが、このあたりの可動域がすごく大きくて、「柔らかいけれど強い、しなやかだけど力強さがある」と感じていた。また、お尻や上半身を使って歩くことで、リズムやテンポのいい歩きをすることができるる。レース後半で脚だけを使って歩くと、間延びしてペースが落ちてしまうのだが、今日はそのテンポアップの練習と、それができる身体をつくってきたことの成果として、終盤で大きくペースダウンしなかった。まだ練習不足はあったと思うが、身体とリズム感が変わってきたことで、後半の大きなペースダウンは防げたのだと思う。
<自身の日本記録が更新されたことに関する問いに>
去年の段階で、(藤井選手が日本記録まで)あと少しだったので、「(更新されるのは)時間の問題かな。今回破られるのかな」と思っていた。更新されたら、悲しかったり悔しかったりするのかなと覚悟はしていたが、でも、(出た記録が)圧倒的なタイムだったので、清々しい気持ちというか、「ついに女子競歩も(1時間)26分台に行ったんだな」ということへの嬉しさを強く感じた。
<出場の可能性が高まった世界選手権に向けて>
世界陸上に向けては、集大成――もう毎回、集大成と言いすぎて、“集大成詐欺”と言われてしまいそうで恥ずかしいのだが――(笑)、今回は本当に、いよいよ集大成なので(笑)、東京世界選手権会場の国立競技場で、皆さんの応援を受けて、幸せな気持ちでゴールしたい。「メダルを狙う」とは、今日のタイムではちょっと言えないところだが、入賞とメダルを目指して、最後まで自分らしく頑張りたい。
【U20選抜競歩優勝者コメント】
■U20選抜競歩男子10km競歩
玉春汰造(西脇工高3年・兵庫)優勝 41分04秒
今日は、最初から、周りを気にせずに自分の歩きをすることができた。自分らしい歩きができたかなと思う。また、この大会に向けては反則を取られないように頑張ってきたので、それができてよかった。41分04秒というタイムも、予想してた通りかなという感じ。あともう少しで40分台だったので、そこに届かなかったことは少し悔しいが、まずは優勝ができたのでよかったと思う。レースは、特にペースを設定していたわけでなく、感覚で行った。10kmのレースは6回目くらい。(トラックレースの)5000mと比べると、長いほうが気楽に歩けるなと思う。
競歩を始めたのは高校に入ってから。それまで長距離をやっていたが、顧問の先生に「競歩をやってみないか」と誘われたのがきっかけで始めた。最初は走りも続けていきたい気持ちもあったが、「新しいことにチャレンジしたい」という思いが強かった。現在は、練習でも、競歩をメインに取り組んでいる。
日本選手権のレースは、(自分のレースの準備もあり)最初のほうだけ少し見た。世界記録の誕生に、「自分はまだまだの実力だな」と感じている。春からは、新潟食糧農業大学に進んで、競歩に取り組んでいく。将来、世界で活躍できるような選手になることを目指して頑張っていきたい。
■U20選抜競歩女子10km競歩
奥野 紗(浪速高3年・大阪)優勝 47分13秒
今回の目標は優勝することだったので、それが達成できて嬉しい。
今回は、タイムは意識するのではなく、勝つことを優先したかった。記録はベストから離れているので満足はしていないが、タイムを特に目標にはしていなかったので、嬉しい気持ちのほうが大きい。
前半の5kmを集団のなかで落ち着いて入ることができたので、後半も大きく崩れることなくそのまま行くことができた。後半でペースを上げられないことがあるので、落ち着いて後半勝負ということを考えていた。
先頭に出たのは5~6kmの周回。ぐっと(ペースを)上げたわけではなく、じわじわと…たぶん2~3秒くらいしか上げていないけれど、上げてからも落ちないように耐えるレースができた。
(日本記録が出た女子の)日本選手権は、全部は見ることができていないが、最初はライブ配信で見ていて、最後は現地に着いて見た。スピード感が比べものにならないというか、自分よりも速いスピードで20kmをそのまま歩いていて、そういう部分が、まだまだ自分が成長する余地があるなと思った。
この大会が高校最後のレース。春からは関西大学で競歩を続けていく。高校のときよりも、距離が長くなるので、先頭集団でしっかり戦えるように、もっと強い選手になりたい。まずはインカレで優勝を目指したいと思うし、これからの4年間で、「高校のときよりも成長したな」と思ってもらえるような選手になりたい。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真提供:フォート・キシモト
【競歩特設サイト】Racewalking Navi

>>https://www.jaaf.or.jp/racewalking/
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