「第106回日本陸上競技選手権大会・20km競歩」が、今年の夏から秋にかけて開催が予定されているブダペスト世界選手権、杭州アジア大会、パタヤアジア選手権の日本代表選手選考会を兼ねて、第34回U20選抜競歩大会との併催で、2月19日、兵庫県神戸市の六甲アイランド甲南大学西側20kmコースにおいて行われました。当日は、朝から天候が崩れ、気温こそ14℃と比較的高めであったものの、競技の開始ともに風雨が強まり、体感温度を大きく下げる悪条件のなかでのレースとなりました。
最大で2名がブダペスト世界選手権の日本代表に即時内定する状況となっていた男子20kmは、その有力候補が力を示し、きっちりと代表権を獲得する結果となりました。レースを支配したのは、東京オリンピックとオレゴン世界選手権で銀メダルを獲得している池田向希選手(旭化成)。選考基準により、この大会で参加標準記録(1時間20分10秒)を突破すれば順位を問わずに内定を得られるなかでの出場でしたが、高い完成度で臨み、圧巻の力を見せつけました。
池田選手は、この日の天候や他選手の様子を見て、3周目に入ったあたりから向かい風となる周回の前半で「敢えて前に出てペースアップすることを、何度かインターバルのような感覚で繰り返す」戦略にシフト。力のある選手だからできるこの消耗戦が、ぴたりとはまりました。5kmを19分29秒で通過した段階で4人に絞られた先頭集団は、7km通過時点で「きつくても、ここでつかないと一気に離されてしまう」と食らいついた高橋英輝選手(富士通)と池田選手の2人に。そこからは、派遣設定記録(1時間19分30秒)を突破済みで、池田選手を除く最上位でフィニッシュすれば、即時内定する状態で臨んでいた高橋選手とのマッチレースとなりました。
激しく雨が打ちつけるなか、2人は10kmを38分49秒(高橋選手は38分50秒)と、1時間17分台も見えるハイペースで通過していきます。その後、いったんペースが4分台を前後するところに落ち着く周回が続きましたが、「もう一回切り替えて、最後、勝ちきろうと考えた」という池田選手と、イエローパドル(注意)が続けて出ていたことで「セーフティーのところで歩きたいなと考え、少し離れることにした」という高橋選手の思いがちょうど重なった16~17kmで、池田選手がペースを3分58秒に引き上げ、高橋選手が4分01秒に落としたことで、1秒内で推移してきた両者の差は17km地点で4秒に。結果的に、ここで勝負が動いた形となりました。池田選手は、その後、大きくペースアップすることは叶わなかったものの、残る周回を3分57~58秒でカバー。1時間18分36秒でフィニッシュして初優勝を果たすとともに、ブダペスト世界選手権の代表切符も獲得。一方、「離れたら、一気にきつくなってしまった」と振り返った高橋選手は、18km以降は4分04秒、4分07秒、4分09秒とペースダウンしたものの、懸命に粘って1時間19分07秒で続き、2015年北京大会から5大会連続となる世界選手権日本代表の座を手にしました(池田選手と高橋選手のコメントは、別記、ご参照ください)。
この2選手に続き、3位でフィニッシュしたのは、オレゴン世界選手権35km競歩で9位の成績を残した野田明宏選手(自衛隊体育学校)でした。序盤から中盤にかけては6番手あたりでレースを進めていた野田選手は、14km地点で5位に上がると、17~18kmを3分57秒のペースに引き上げて4位に浮上。次の周回も3分56秒でカバーし、19km地点では後続との差を10秒に広げて3位で通過していきました。最後の1周は、優勝した池田選手(3分58秒)も大きく上回る3分51秒のラップを叩きだし、フィニッシュタイムは1時間19分52秒をマーク。オレゴン世界選手権20km競歩で8位入賞の住所大翔選手(順天堂大学、4位:1時間20分28秒)、同35km銀メダリストでアジア記録保持者(日本記録保持者)の川野将虎選手(旭化成、5位:1時間20分37秒)に先着しました。
オレゴン世界選手権でスピードの必要性を実感したことで、この大会に向けては「20kmでも優勝争いする気持ち、自己記録(1時間19分00秒、2019年)を出したいという気持ちで臨んでいた」という野田選手ですが、「本命は35(km)で、その過程の20km」という位置づけのなかでのこの結果に、35kmの代表選考レースとなる輪島(日本選手権)に向けた手応えをつかめた様子。「35kmも強い選手が集まるので、しっかり準備して輪島に挑めたら…。派遣設定記録は切っているので、輪島では勝ちきりたい」と強い意欲を見せていました。
男子に続いて行われた女子20kmは、風雨こそはやや弱まったものの、競技が行われている間に気温が14℃から12℃に下がり、寒さを強く感じさせる条件下で行われました。レースは、スタートしてすぐに、藤井菜々子選手(エディオン、ダイヤモンドアスリート修了生)が前に出ると、これに岡田久美子選手(富士通、日本記録保持者1時間27分41秒)がぴたりとつき、他選手とは異なるスピード感で歩を進め、最初の1kmを4分31秒で入る滑りだしとなりました。ブダペスト世界選手権派遣設定記録(1時間28分30秒)突破を狙うために4分25秒のペースで行くことを目指していた藤井選手は、次のラップを4分26秒に引き上げたものの、「4分25秒の感覚で歩いても実際には4分30秒かかっていた」と振り返ったように、3・4周目は4分28秒、5周目も4分29秒にとどまり、その後も4分28~29秒のラップとなったことで、5kmは22分22秒で、10kmは44分45秒で通過していきます。一方、岡田選手は、周回を重ねるごとに藤井選手との差がじりじりと開いていく展開となり、5kmを4秒差の22分26秒で通過すると、45分00秒での通過となった10kmでは15秒の差に。どちらも個々にレースを進めていく形となりました。
藤井選手は、15kmは1時間07分17秒(10~15kmの5kmは22分32秒)で通過。4分30秒を切るラップで回ることが難しくなった最後の5kmでペースをさらに落としたものの22分37秒でカバーして1時間29分54秒でフィニッシュ。2年ぶり2回目の優勝を果たしました。藤井選手は、6位入賞(1時間29分01秒)を果たしたオレゴン世界選手権で、すでに参加標準記録の1時間29分20秒は突破しているため、今後は、4月下旬に予定されている第1次日本代表選手の発表を待つことになります(藤井選手の優勝コメントは、別記、ご参照ください)。
2番手での単独歩となった岡田選手は、15kmを1時間08分06秒で通過したあとは、1kmのペースが4分40秒台に乗ってしまう状況が続きましたが、残り2周を4分38秒、最終周を4分33秒と、再び4分30秒台へと引き上げ、1時間31分21秒でフィニッシュ。レース後には、「体調を考え、藤井さんとは少し距離をとってレースすることを選んだ。4分28~30秒で押していければと思っていたが、思うような動きができなかった。ただ、悪いなりに最低限のタイムではまとめられたので次につながると思う」と振り返りました。参加標準記録突破をクリアするための次戦については、「このあと、チーム内で相談して決める」意向です。
健闘が光ったのは、この2人に続いて3位に食い込んだ柳井綾音選手(立命館大学)です。大学1年生の柳井選手は、昨年はU20世界選手権10000m競歩の日本代表に選出され、大山選手に続き銅メダルを獲得している選手です。20kmのレースは、今回が初めての挑戦だったにもかかわらず、スタートして、すぐに3番手として1人で飛び出すと、悪天候のなか単独で4分40秒前後のペースを刻んでレースを進めていく度胸の良さを見せました。最後の3kmはさすがにペースダウンしたものの大きく崩れることなく1時間33分46秒でフィニッシュしています。
日本選手権男女のレースが終了したあとには、U20選抜競歩が実施されました。男子10kmでは、昨年のインターハイ、国体ともに3位の成績を残している浜田理温選手(純真高校3年)が、残り3kmで先頭に躍り出ると、そのまま逃げきって42分15秒で念願の全国初優勝。また、昨年までの5kmから距離が延びて10kmでの実施となった女子は、昨年のU20世界選手権10000m競歩で銀メダルを獲得している大山藍選手(鹿児島女子高校2年)と、インターハイ2位で全日本競歩輪島大会5000m競歩を制している石田さつき選手(大津商業高校3年)が、2周目で先頭に立つと、その後、大集団から抜けだしてマッチレースを繰り広げる展開となりました。中盤以降は大山選手が主導権を握ったものの、石田選手がぴたりとついたことで、勝負は最終ラップまでにもつれ込むことに。残り500mのところで石田選手を突き放して大山選手が47分10秒で先着し、5kmで実施された前回に続いての優勝を果たしました。2位の石田選手も最後まで粘り、2秒差の47秒12秒でフィニッシュしています。
優勝した各選手およびブダペスト世界選手権内定者のコメントは、下記の通りです。
【日本選手権獲得者コメント】
■日本選手権男子20km競歩
池田向希(旭化成)
優勝 1時間18分36秒 ※ブダペスト世界選手権日本代表に内定
いつも通りの準備ができていたので、今回のレースも、自信を持ってスタートラインに立つことができていた。思い描いていたプランは、前半をもう少し落ち着いて行き、後半で勝負することだったが、(スタートしたあと)周りの先頭集団の様子をうかがったとき、早い段階でいったほうが勝機はあると思ったので、すぐに風を利用する戦略に切り替えた。向かい風のところで敢えて前に出てペースアップすることを、何度かインターバルのような感覚で繰り返したら、どんどん(集団が)絞れていくことになった。そうした消耗戦に持ち込めたところがよかったと思う。
先頭が(高橋選手と)2人になってからは、1人で歩くよりも(高橋)英輝さんがいたほうが歩きやすいなと感じていたので、できれば中盤は一緒に行き、競り合いながらタイムを狙えたらなという気持ちだった。12月、1月と、合宿を一緒にした際にも2人で引っ張る展開が多くあったので、そのイメージを持ちつつレースを進めていった。
16kmのところで前に出たのは、ペースが4分まで落ちる状態になっていたので、もう一回切り替えて、最後、勝ちきろうと考えたから。(1時間)18分を切るくらいのレースを考えていたので、風があったとはいえ最後にペースを上げきれなかったところに課題は残るが、それでも、1時間20分10秒(参加標準記録)が最低限の絶対条件であったなか、1時間18分台でまとめられたことは収穫になった。
また、今回のレースでは、20kmを通してパドルが一度も出されず、注意・警告とも0枚で歩ききれたことは、本当に自信になった。歩型については、ここまでのトレーニングで見直してきた部分。20kmを通して同じ歩型で歩くというよりは、スピードを上げるときや一定ペースでいくときに応じた身体の使い方を考え直し、うまく使い分けられるように取り組んできたことだったので、この冬やってきたことが生かせたなと思う。
日本選手権では、まだ勝つことができていなかったので、初優勝ができて嬉しい気持ちはある。しかし、今回、出場していない山西選手という存在がいるので、山西選手に勝って、初めて嬉しさが出てくるのかなとも感じている。今回は、まずは山西さんと(世界選手権で)戦える権利を獲得できたという気持ちのほうが強い。
ブダペストでは、金メダルを目標に取り組んでいきたい。まだまだ歩型はレベルアップできると考えているし、今日、途中で4分ペースになる中だるみもあったが、世界であれば、そこでも揺さぶりが必要になるし、反対に、ほかの選手に揺さぶりをかけられたときに対応する力も必要となってくる。また、(夏のレースなので)歩き方も今回の寒いコンディションとは変わってくる。それら対策も含めて、残りの期間で磨いていき、さらにレベルアップした状態で8月を迎えたい。
■日本選手権女子20km競歩
藤井菜々子(エディオン)
優勝 1時間29分54秒
目標が派遣設定記録(1時間28分30秒)の突破だったので、そこを切ることができなかったのはすごく悔しい。しかし、こういうコンディションのレースを体験できたことは、今後の糧になると思う。また、最初から単独歩でレースを進めるのは初めての経験だったので、そこを含めて成長できたところはあるのではないかと感じている。
今日は、久しぶりにコンディションの悪いなかでのレースで、きつかった。スタート後も、すぐに身体が温まらず、本格的に身体が動き出したのは10kmを過ぎてからという状況で、それまでは動きが悪かった。また、風が強く、向かい風が強くなる片側では前に行くことができず、タイムをただ維持するだけになってしまった。
ペースとしては、(1km)4分25秒の設定を立てていたが、最初の5kmの段階で、4分25秒の感覚で歩いても実際には4分30秒かかっていたので、とにかく最初はそれで押して様子を見て、後半で上げられたらしっかり上げていこうと考えた。しかし、10kmを過ぎてからは風が強くなってきたこともあり、(ペースを)上げるよりも維持する形になってしまった。そのなかで、最後で大きくタイムが落ちることがなかった点は、一つ成長したところかなと思う。
また、今回は、1回パドルが出されただけにとどまった。これまでは、もう少し注意が出ていたし、いつもであれば後半になると肩が上がっていたのだが、今回は割と最後まで安定して上体を維持しながら歩くことができた。歩型の見直しは、東京オリンピックが終わってから取り組んできたことの1つ。その成果が出てきているのかなと思う。
この大会で、(世界選手権の)内定を得ることはできなかったわけだが、同じ条件のなかでも、男子はしっかり(必要な)タイムを切って内定者が出ている。そういうところが、世界との差なんだと痛感した。悪い条件のなかであっても、1人で決められたタイムで押して、最後まで歩ける力をつけないといけないなということを、レースを終えてから、つくづく思った。
今後は、発表を待つことになるが、代表に選ばれた場合は、8月のレースとなるため、これから半年ほど空くことになる。そこまでにレースを入れるかどうかは、いろいろな方と相談して決めていくが、最終的な目標として、ブダペスト世界陸上でのメダルに近い順位を目指してやっていくことは変わらない。半年かけて、つくり上げていきたいなと思っている。
【ブダペスト世界選手権代表内定コメント】
高橋英輝(富士通)
日本選手権男子20km競歩
2位 1時間19分07秒 ※ブダペスト世界選手権日本代表に内定
代表内定を目標にしていたので、達成できてホッとした。今日は、(派遣設定記録を突破ずみだったので)記録はなんでもよく、2番でフィニッシュすることを考えて、3番の選手に抜かれないようにすることだけを意識していた。優勝を考えていなかったのは、一緒に合宿をやってきたなかで、池田くんの仕上がりの良さがよくわかっていたから。今の段階では勝負にならないと感じていたので、うまくレースをしなければ…という気持ちで臨んでいた。
スタートして、3kmくらいから池田くんが、(周回のなかでの)向かい風のときにペースを上げていくようになった。体力を使うけれど、ここで離れたら一気に差がついてしまうと思い、意識して池田選手につくようにした。そのあとペースが落ち着いたが、そのダメージで他の選手が離れる形となったので、僕にとってはありがたかったというか、流れにうまく乗ることができたように思う。
16kmのあたりで池田くんとの差が開いたが、ここは、僕も注意が4枚くらい出ていて、ちょうど“少し離れたいな”と考えていたところでもあった。自分がいい状態であれば、お互いに乗ってスピードを上げていけるのだが、完成度の高い人と一緒に歩くと、(歩型を)比べられて警告が出てしまうのではないかと恐れる気持ちがあった。今日は、きちんとゴールしなければいけなかったし、注意が立て続けに出たことで少し自信がなくなってもいた。3位との差も広がっていたので、セーフティーのところで歩きたいなと考え、少し離れることにした。しかし、雨で身体が冷えていたこともあり、そこで一気にきつくってしまい、ペースを落としてしまう形となった。
池田くんの完成度から、合宿の段階で“たぶんこういうレースになるだろうな”と思っていたので、想定していた通りではあったのだが、ちょっと自分が(ペースを)下げすぎてしまったことが反省点。そういうときに自分の動きを調整してペースを戻すことができればと思うし、そうしたい気持ちもあって下がったのだが、そのままずるずる行ってしまった。一方で、このコンディションのなか、大きく崩れることなく最後まで歩型を維持して歩ききれたことは収穫だったと思う。
夏(のブダペスト世界選手権)に向けては、これまで結果を残せていないので、もちろんメダルとかも欲しいが、まずは、自分のやってきた取り組みを出しきりたいという気持ちが強い。いつも支えてくださるトレーナーやコーチの方々を信じて、いろいろな人にアドバイスをいただきながら、入賞やメダルを目標に頑張りたい。
【U20選抜競歩優勝者コメント】
■U20選抜競歩男子10km競歩
浜田理温(純真高校3年・福岡)
優勝 42分15秒
7kmまでは集団について力を温存し、ラスト3kmでロングスパートをかけようと思っていた。その通りに歩くことができ、タイムも目標通りだったので、自分としては完璧なレースだったと思う。この大会に向けては、(距離が)10kmになることに加えて、ロードでのレースということで練習も変えてきた。練習量も多くしたし、距離も踏んできたが、3位内を目標にしていたので、優勝できるとは思っていなかった。全国レベルの大会での優勝は、これが初めて。昨年のインターハイが3位と、あと一歩、二歩届かないところで悔しい思いをしてきたので、今日の優勝はとても嬉しい。
春からは、福岡で強くなりたいという気持ちがあり、九州共立大に進んで競技を続けていく。競歩は、長距離で伸び悩んできたときに、先輩から誘われたことがきっかけで、高校2年の7月から始めた。10kmも今回でまだ2回目なので、長い距離が得意なのか不得意なのかもまだよくわからない状況だが、20kmは、やってみたいという気持ちがある。
今後は、タイム的には20kmで1時間19分台を狙っていけるような選手になっていきたい。日本の競歩は、今、とても強いが、自分も世界で戦っていけるような選手になりたいので、大学でしっかり練習を積んで、世界に通用するような選手を目指していきたい。
■U20選抜競歩女子10km競歩
大山 藍(鹿児島女子高2年・鹿児島)
優勝 47分10秒
久しぶりの10kmでのレース。また、この3カ月ほどは、駅伝とかにも出る影響で、長距離メンバーのほうで走る練習をしていたため、ずっと歩いていなかった。自分がうまく歩けるか不安もあったが、レースに向けては、46分40秒で優勝することを目標に臨んだ。タイムはそれ以上かかってしまったが、最後まで諦めずに歩ききることができてよかったと思う。レースは、石田さんと2人で行く形になった。10kmなので、後半の5kmになったら、疲れてくるかなとも想像していたのだが、最後の最後まで競り合うことになった。途中で、ペースを上げて引き離そうと思ったが、歩いていなかったこともあり、うまく上げていくことができなかった。最初をスローペースで入ってしまったので、そこが失敗だったかなと反省している。
全国レベルの大きな大会に勝ったのは、昨年のこの大会が初めて。2連覇できてよかった。昨年は、この大会で勝ったあと、インターハイに出る前にU20世界選手権(銀メダル)の代表になり、海外遠征したり、自分よりも強い人と試合をしたりと、大きな経験をした1年となった。高校生活は、あと1年あるので、そうした経験を踏まえて、これからの大会に向けて、もっと調子を上げていければいいなと思う。
今年の目標は、まずは、初めてとなるインターハイ(5000m競歩)で、21分台を出して優勝すること。また、地元開催となる(鹿児島)国体もあるが、(成年と共通種目となるため)オリンピアンも出るかもしれない。その場合は、いい勝負ができるようなレースをしたいと思っている。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:アフロスポーツ
▼第106回日本陸上競技選手権大会・20km競歩 大会ページ
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