2022.09.28(水)イベント

【リレフェス】リレフェス開催の裏側特別インタビュー「バトンだけでなく、人と人との絆や心、笑顔などを未来へ」



10月1日(土)・2日(日)国立競技場で初めて開催する「みんなでつなごうリレーフェスティバル2022」(以下、リレフェス)。

今回は、リレフェス発案者である日本陸上競技連盟事業部事業課長 吉澤永一さん、事業課 肥田埜里枝さんへリレフェス立ち上げの裏側や大会に込める想いをインタビューしました。

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――リレフェス開催の経緯を教えてください。
「私たちの中長期計画のビジョンの中で、アスレティックファミリーを2040年までに300万人までに増やすという目標があります。そのために現在陸上に関わっていない人たちといかに接点を作りどう広げていこうか、そのために何かアクションをしないといけないとずっと思っていました。ただ日々私たちが行っているのはthe陸上競技会しかありません。日本では、バトンを持ったことない人がいないくらいリレー文化が浸透しています。恐らく、幼稚園や小学校の頃から体育の授業や運動会でリレーをしています。そこで、リレーをフックにイベントができたらと思い、この「リレフェス」を開催することになりました」

――アスレティックファミリーとは何ですか。
「陸上をする・みる・支える人たちをアスレティックファミリーと呼びましょうとしていますが、明確には定義していません。数字的なところでいうと、現在の陸連登録者は約40万人です。参加者を例にすると、マラソンブームなどで、実はランナーはまだまだたくさんいますが、そのような人たちも含めてどんどん輪を広げていき、300万人という目標に向けて動いています」

――リレーですと友達同士やチームでの参加になるので、1人で参加するよりも参加しやすく、仲間との交流も生まれますよね。
「そうですね。申し込みに至るまでも『誰か一緒に出ようよ』や『あと1人足りないんだよね』など、そのような会話がきっとどこかで生まれていると思います。『じゃああの子に声かけてみようか』とか『昔あんな仲間いたよね』など、コミュニケーションのきっかけになっていたらうれしいです」

――今年度が初めての開催ということでいろいろ模索しながら準備されたと思うのですが、どのような難しさがありましたか。
「私たちが普段開催している大会は陸上選手のための舞台がほとんどです。今回は、あえて非公認の種目を増やしたので、イコール陸上競技場に入ったこともない人たちの参加も結構増えると思います。つまり、競技場に入ったら、スタート地点がどこか分からない、リレーの2走はどこからどこまで走るのか分からない人たちも多く参加するのではと想定しました。そのような皆さんがどのようにしたらスムーズに競技場に来て、受付を済ませて、心地よく競技に臨んでもらえるかという流れや、どのボランティア・スタッフを配置するか考えることは、普段やっていないという意味でいろいろアイデアを出し合いました。それでも、アスレティックファミリーの輪を広げるために、今まで陸上に深く関わっていなかった人たちにも気軽に参加してほしいという思いがあったので、非公認の部を多く設定しました」

――リレフェスを企画するにあたり海外の大会などを参考にしたことはありましたか。
「どのようにしたら楽しんでもらえるかという時にやはり海外の大会はすごく参考になりました。オレゴン世界選手権を含めて観客たち自らが盛り上がってあの雰囲気をつくるのは主催者が仕掛けてもそこまではたどり着かないと感じました。そのような意味では、する人だけではなくて、みる人も支える人も自分たちで楽しみながらそのような雰囲気を一緒につくるという感覚になるためにはどうしたらいいかをダイヤモンドリーグやオレゴン世界選手権を見て、ヒントをもらいながら考えました。ただ、海外ならではのスタンディングオベーションや口笛を吹くなどをそのまま日本の文化に落としていくのは難しい部分があると思い、今回のリレフェスに馴染む盛り上げ方を考えて演出面の工夫をしました。サッカーや野球のように定期的にやっている競技は応援文化が確立されているので、応援歌を歌う、メガホンをたたいてみるなどあると思うのですが、陸上はまだその域に達していないです。良く言えば、今陸上には選択肢がたくさんあると思っています」

――いろいろな種目がありますが、注目の種目や種目以外にもこんなところを見てほしいなどはありますか。
「種目で言えば私が面白いなと思っているのは200歳以上リレーです。競技を引退してからすごく時間がたった人たちも、年を取っても陸上を楽しんでいる人たちも楽しんでもらえる種目としてこれは設定しました。『このイベントをきっかけに久々にみんなで集まろうという機会になっている』というコメントがあったことがうれしいところです。何十年ぶりにみんなでバトンを繋ごうというきっかけになっているようです。バトンだけでなく、人と人との絆や心、笑顔などを未来へ。いろいろなものが国立競技場に集まってつながっていく2日間になると良いなと思います」

――どのようなイベントにしたいか、イベントに懸ける思いを教えてください。
「今回『笑顔でつながろう』というメッセージを発信しています。やはり笑顔が一つキーワードだと思っています。する・みる・支える、子どもや大人、お年寄り全ての人たちが国立競技場に来て『楽しかったね』と、いい表情といい思い出を持ち帰ってくれるとうれしいです」

――このイベントを来年度以降へどのようにつなげていきたいですか。
「このイベントはする人・みる人・支える人みんなで創るイベントです。アスレティックファミリーみんなが年に1回集まる場、集まってみんながわいわい盛り上がるイベントになると良いなと思っています。ここでアスレティックファミリーの輪が大きくなり、毎年少しずつその輪が強く結び付いていくようなイベントになると良いなという何となくの想像はあります。また、今回公認の部では東京陸協の皆さんにも手伝ってもらいますが、陸上の大会(マラソンやロードレースの大会を除く)ボランティアさんにこれだけ協力していただいて運営している大会はないと思います。一部の地域では審判不足などが言われている中で、ボランティアと共存する新しい競技会の運営する形が見えてくるなど、陸上界の課題も解決のきっかけにもなるイベントになればという狙いもあります」

――ありがとうございました。

【聞き手:明治大学体育会明大スポーツ新聞部3年 大橋直輝】

<大会概要>

■みんなでつなごうリレーフェスティバル2022
開催日:2022年10月1日(土)・2日(日)
開催場所:国立競技場
大会特設サイト:https://www.jaaf.or.jp/relayfes/
エントリーリスト:https://www.jaaf.or.jp/relayfes/2022/entry/
チケット:https://www.jaaf.or.jp/relayfes/2022/ticket/

~そこでは、未来へつながる笑顔が生まれる。~
「Let‘s enjooooy #リレフェス!」

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