2022.06.12(日)選手

【第38回U20日本選手権大会】4日目優勝者コメント


【男子】

200m 舘野峻輝(東洋大・愛知)20秒98(-0.4)

(前回2位、今回も100mで2位と)ずっと2位だったので、やっと優勝できたという達成感がすごくある。100mは、200mのためのレースと思っていたが、そこで意外にも自己新(10秒38/-0.4)が出て自信になった。欲を言えば100mでも勝ちたかったが、本命はこっちだった。決勝で走れないという課題があったけど、今回は自己タイ。すごくいい走りができた。同期の柳田(大輝)がいい刺激をくれていて、あいつに追いつこうとずっと走ってきた。U20世界選手権に選ばれるために一番力を入れてきた。選んでいただけたら決勝に残りたい。

800m 立迫大徳(鹿児島城西高・鹿児島)1分49秒58

前についていってラスト200mで切り替えるつもりだった。優勝できてうれしい。鹿児島県高校総体で中学から目標にしている坂元君(龍晟/鹿児島南高)に県高校記録(1分49秒92)を出されたので、塗り替えたいと思っていた。1分49秒台を出せたことで1500mでも上を目指せると思う。昨年よりもスタミナがついてきて、ラストスパートの伸びに成長を感じている。今日はきつかったけど、今までで一番いいラストが出せた。距離を踏んでいるというわけではなく、練習を継続できているのが大きい。インターハイでも優勝したい。

3000m 工藤信太朗(一関学院高・岩手)8分08秒05=大会新

優勝を狙っていたので実現できてうれしい。僕の持ち味はラストスパート。2、3番手で粘って、ラストでしっかりと勝ち切るというレースプラン通りの展開に持ち込むことができた。インターハイ予選では自分のペースを刻むことが大切だったけど、こういった全国の舞台では勝負に勝ち切らないといけないので、常に相手がいることを想像しながらスパート面を強化してきた。8分ひとケタを目標にはしていたけど、実際に出せてとても驚いている。高校では5000mは13分台、10000mで28分台、1500mも3分48秒を残したい。ついていく展開ではなく、自分で引っ張っても勝てるような強い選手になりたい。

110mH 阿部竜希(順天堂大・千葉)13秒49(+1.1)

優勝が目標だったので、とてもうれしい。関東インカレまではハイハードルがメインで、ジュニアハードルの練習は2週間前から。記録も13秒5を最低目標にしていたので、13秒49はうれしい。他の選手と比べるとスタートが苦手で、焦ると得意な後半も崩れてしまう。でも、今日は前に出られても落ち着いてレースができた。順天堂大学は先輩たちのレベルが高いので、自分より速い人たちと走っても自分の走りができるようになったことが成長。今年は日本インカレのA標準(14秒05)を切りたい。U20世界選手権に出られるなら大学の先輩である歴代1位の泉谷(駿介)さん、歴代2位の(村竹)ラシッドさんに続く記録を出したい。

走幅跳 渡邉 希(筑波大・宮城)7m85(+1.6)=大会新

ハマったなという感覚はあったけど、正直そんなに跳んだという実感はなくてびっくり。優勝できたことは本当にうれしい。目標は日本インカレのB標準(7m50)を出して3位以内。まさかこんな記録を出せるとは、という感じ。トップ8に入って、ここで1本記録を出そうと思って、観客のみなさんに手拍子を求めた。3本目までとはまったく違うスピード感が出せて、ラスト2歩もうまく決まってスピードを生かしたジャンプができた。助走全体の流れを作ろうと、助走の始めの6歩と最後の4歩にマーカーを置いた助走練習を重点的にやってきたことがつながったと思う。アベレージを上げて7m50~70台を出せるようにしたい。

砲丸投 山田暉斗(法政二高・神奈川)18m01

2投目に思ってもいないファールをして戸惑ったが、そこから修正できたのが良かった。自分が練習でやってきたことに集中した。回転投法なので流れを止めずに投げることが大切だと思っている。グライドが得意じゃなかったので、回転投法は高1のシーズンが終わってから始めた。回転投法の経験者がいないので、YouTubeでいろいろな選手の投げ方を見て先生と二人三脚で取り組んでいる。(18m01だった)6投目も技術的にはそこまで良くなかったが、最後に気持ちが入った。18mは目標にしていたので出せてうれしい。インターハイでは高校記録(19m28)を更新したい。

やり投 中村竜成(国士舘大・三重)71m87

優勝したことよりも大会に出場させていただいたことに感謝している。自己ベスト(72m16)を目指して1投目から集中して攻めていこうと思っていた。なかなか一発が出なかったけれど、安定していたのは良かった。風が強かったので前半は低く投げることを意識して、後半は気合いで投げた。やり先が浮いてしまったのがもったいなかった。この冬はウエイトトレーニングに取り組んできて、やりに力が伝わるようになった。大学では先輩方から技術面やウエイトの各種目の意味など、いろいろなことを学んでいる。これからも自己ベストを目指して一日一日をがんばっていきたい。

【女子】

200m 奥野由萌(甲南大・滋賀)24秒43(-1.0)

1日目の日本選手権100mで準決勝まで進むことができて、その勢いでこの200mに臨めた。今日も身体がいい感じで動けていて、自分の走りをすることができてよかった。最後は後ろから来ているのはわかっていたけど、自分の走りをするだけだと思って全力で走った。大学4年間での目標は、青山(華依)先輩とパリ・オリンピックに出ること。大学に入って、練習で自分がまだまだできていない動きがたくさんある。今できないことをできるようにしていくのが今の目標。それを1つひとつ積み上げていきたい。

800m 松本未空(鈴鹿高・三重)2分09秒91

素直にうれしい。この2週間前ぐらいまでベストから5秒ぐらい遅くなっていて、陸上を楽しむ気持ちがわからなくなっていたけど、顧問の先生やたくさんの人が支えてくれて、徐々に走る楽しさを思い出すことができた。苦しい時でも応援してくれる人たちのために少しでもいい結果を残したかった。(予選で2分08秒32の自己新を出したが)2分ひとケタは高1の時からの目標。出せると思って、なかなか記録がついてこなかった。やっと出せて、しかも2分08秒台という高い記録を出せて、とてもうれしい。中学の頃から日本一が目標。全国の厳しさをわかっているうえで、インターハイに向けてがんばりたい。

3000m 松本明莉(筑紫女学園高・福岡)9分20秒25

1500mは自分の力を出し切ることができずに悔しかった(7位)。3000mは得意種目。自分らしく積極的に突っ込むことができたのが一番の勝因だと思う。最初は3分~3分02秒で入ってなるべく集団の人数を少なくして、後半は粘り勝負というイメージ。中盤きつい場面はあったけど、名城大の柳樂あずみさんが高校の先輩で、いつも刺激をもらっていた方だったので、負けたくないという気持ちで一緒に走れてよかった。仕掛けるならロングスパートしかないと思って、ラスト600mから上げた。インターハイもあるけど、もし選ばれればU20世界選手権でがんばりたい。

400mH 内藤香乃(北摂三田高・兵庫)59秒40

バックストレートで向かい風が吹いていたけど、あせって走るのではなく、しっかりと自分のリズムで身体全体を使って走ることができた。5台目まではいつも通りに16歩、8台目までは17歩で絶対に行くと決めて臨んだ。最後も18歩でカバーできたので、そこが予選(60秒04)よりもタイムを縮められた要因。(2週間前の)インターハイ県予選の疲労があったので少し不安はあったけど、電光掲示板に「1」と出た時はすごくうれしかった。来週にインターハイ近畿大会があるので、そこでしっかりと全国大会出場を決めて、全国でも優勝できるようにがんばりたい。

走高跳 髙橋美月(埼玉栄高・埼玉)1m74

優勝できたことはうれしい。(自己新となる)1m74は手の先だけを意識していた。ただ、大会ごとに自己ベストを目指しているので、満足はしていない。(卒業生で昨年インターハイ優勝の)岡野弥幸さんにあこがれて岩手から埼玉栄高に進学した。何のためにここに来ているのか、埼玉でがんばらなければ、という気持ちでいる。(高校1年生だが)試合になれば年齢は意識していない。1位になることだけを考えている。今後はインターハイ優勝が一番の目標。自信がまだなく、今回も1m60から始めているので、試技の本数を減らしてバネを溜められるようにしたい。

砲丸投 武田光里(添上高・奈良)14m29

優勝できたなんて信じられない。1投目に記録を残せたので、あとは思い切って挑戦できた。普段の練習でも13m行くかどうかなので、14mは初めて。投げた瞬間に「いった!」とわかった。たまたまかもしれないので、安定して投げられるようにしたい。(インターハイ予選の)近畿大会が控えているので、今回はそこまで合わせていなかったが、前日にゆっくり休めたのが良かったのかもしれない。冬は基礎体力が向上し、下半身が強くなった。ウエイトトレーニングの数値も10kgぐらい増えている。目標は奥山琴美さん(岡山商大附高)。インターハイでは15mを投げたい。

文:月刊陸上競技編集部


ーー
その日、決まる。その日、始まる。

■第106回日本陸上競技選手権大会
開催日:2022年6月9日(木)~12日(日)
会場:大阪・ヤンマースタジアム長居

▼第106回日本陸上競技選手権大会特設サイト
https://www.jaaf.or.jp/jch/106/

▼第106回日本選手権 応援メッセージキャンペーン
https://www.jaaf.or.jp/jch/106/news/article/16251/

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