【男子】
400mハードル 紺野稜真(九里学園高・山形)50秒17
記録にはびっくりしている。9レーンだったので自分の走りを意識し、前半のインターバルのリズムを上げるようにした。後半もスピード感がある状態でハードルを越えられ、最終コーナーで他の選手が見えなくなったのでトップだとわかった。昨年から後半は強かったので、5台目までの前半をしっかりリズムアップして入れているのが記録を伸ばせた要因。ハードル間は全部15歩で、逆脚は使わないので歩数を変える予定はない。前半は詰まってしまうが、もっとリズムを上げられると思う。インターハイが一番の目標なので、110mハードルとの2冠を狙いたい。13秒台と49秒台を出せるようにしたい。3000m障害物 大沼良太郎(城西大・茨城)8分48秒83
いつもはフロントランが持ち味で、欠点でもあるが、今回は後ろで力をためてスパートするプランにして、それがうまくハマった。(先行されたが)いつかは追いつくだろうと思って確実に差を詰めた。最近はいい結果を出せなかったので、勝てて非常にうれしい。一応自己ベストではあるが、同学年のライバルやシニアの選手には並ぶことすらできないので、満足せずにどんな走りができるか考えたい。3000m障害という種目が盛り上がっているので、U20世界選手権に出られたら自分も盛り上げられるような走りを見せたい。また、3000障害だけでなく駅伝にも対応できるようにしたい。棒高跳 原口篤志(東大阪大・奈良)5m30
春先に足首をケガした影響で体力がついていなかったので、5m20はパスするつもりだったが、水谷さん(翼/福岡大)が上がってきていたので勝負を考えて5m20も跳ぶことにした。5m42は高さは出ていたが、身体を浮かせた後の動作がおろそかになってバーを落としてしまった。以前に比べて助走が安定してきている。以前は気持ちの弱さもあって16歩では踏み切れず、10歩で跳ぶ時もあったが、今は16歩でも踏み切れるようになった。ただ、現状で満足はしていないので、18歩にも挑戦して5m56の関西学生記録を更新したい。U20世界選手権に出られたら3位以内が目標。【女子】
100mハードル 林美希(中京大中京高・愛知)13秒46(+1.5)
スタートでちょっと出遅れたが、後半は走れてきてハードルが迫ってくる感覚があった。(前回の13秒46は)マグレかもしれないと思っていたので、今回は自信になった。1週間前にU20日本選手権混成に出たせいか、3日前の練習は全然身体が動かなくて不安があった。昨年との違いは冬季練習がしっかりできたこと。昨年は走る練習ができていなかった。今は同じチームに100m11秒台が2人いるので、スプリント力が上がっている。(2位の髙木茜里とは)「ワン・ツーできたらいいね」と話していたので、達成できて良かった。仲間に恵まれていると思う。常にこのタイムが出せるようにして、ケガなくシーズンを終えて来年につなげたい。3000m障害物 亀岡花凜(拓殖大・福島)10分29秒15
日本インカレの参加標準記録(Aが10分30秒00)と優勝が目標だったので、達成できて良かった。監督には「最初から行け」と言われていた。高校時代は2000m障害物をやっていて、3000m障害物は3回目。最初に挑戦した時は思った以上に走れなかったが、ハードルがあることでフラットレースとは違った楽しさがある。まずは9分台を目標に、少しずつ記録を伸ばしていきたい。駅伝のメンバーにも入りたいので、3000m障害と駅伝の両方で日本一になりたい。日本一の先輩と同じ環境で競技ができて幸せに思う。三段跳 片野坂唯月(鹿児島高・鹿児島)12m18(-0.1)
今季はまだ12mを跳んでいなかったので、1回目にシーズンベスト(12m07)が出たのが良かったと思う。今まではスピードがなかったので、それを上げることを意識してきた。七種競技に取り組むことで身体を作っている。スピードが出てきた分、ホップやステップでつぶれやすくなったので、まだ跳躍には納得できていない。そこが噛み合うようにしたい。中2から三段跳をやってきて、走幅跳よりも身体の使い方が難しい中で記録を狙っていくところにやりがいを感じる。インターハイでは日本高校記録(12m96)を超える13mを跳んで優勝したい。やり投 辻萌々子(九州共立大・愛知)57m17
大学生になって初めて狙った大会だったので少し緊張した。U20に出られるのは最後なので、しっかり6回投げたいと思っていた。1投目は身体が後傾してしまい、後半はだんだん合わせられるようになったのは良かったが、大会記録(58m90)も頭の片隅にはあったので、あまり納得はしていない。ただ、そこまで記録を意識するのではなく、今の課題を改善していくのを目標に取り組んでいる。大学1年生なので、のびのび競技を楽しめるようになった。U20世界選手権に出場できたら3位以内が目標。いい経験になればと思っている。文:月刊陸上競技編集部
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その日、決まる。その日、始まる。
■第106回日本陸上競技選手権大会
開催日:2022年6月9日(木)~12日(日)
会場:大阪・ヤンマースタジアム長居
▼第106回日本陸上競技選手権大会特設サイト
https://www.jaaf.or.jp/jch/106/
▼第106回日本選手権 応援メッセージキャンペーン
https://www.jaaf.or.jp/jch/106/news/article/16251/
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