2022.06.09(木)選手

【記録と数字で楽しむ第106回日本選手権】女子100mハードル:4月に日本新更新の青木を筆頭にレベルは非常に高い。寺田、青木に次ぐ日本人3人目の12秒台誕生に期待

6月9日~12日に大阪・ヤンマースタジアム長居で行われる「第106回日本選手権」の見どころや楽しみ方を『記録と数字』の視点から紹介する。

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・第106回日本選手権 エントリーリスト

https://www.jaaf.or.jp/files/competition/document/1652-4.pdf

・第106回日本選手権 TV&ライブ配信情報
https://www.jaaf.or.jp/jch/106/tv-live/

・オレゴン 2022 世界選手権 トラック&フィールド種目日本代表選手選考要項

https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202112/16_191504.pdf




【女子100mH】

・予選/6月10日(金)16:45 4組3着+4
・準決/6月10日(金)19:33 2組3着+2
・決勝/6月11日(金)16:02



4月に日本新更新の青木を筆頭にレベルは非常に高い。寺田、青木に次ぐ日本人3人目の12秒台誕生に期待

■主な記録一覧(2022年5月31日現在)

・世界記録12秒20
・アジア記録12秒44
・日本記録12秒86
・U20日本記録13秒05
・学生記録13秒15
・大会記録13秒02
・今季世界最高12秒39
・今季アジア最高12秒86
・今季日本最高12秒86
・‘22オレゴン世界選手権参加標準記録12秒84
4月10日に行われた北陸実業団選手権予選で12秒86(-0.2)の日本新、今季アジア最高を出した青木益未(七十七銀行)が、オレゴン世界選手権参加標準記録突破まであと0.02秒まで近づいた。

以前の日本記録は、昨年青木と寺田明日香(ジャパンクリエイト)がマークした12秒87。青木は、日本新の前日に100mでも向風2.3mの中で自己記録(11秒60)に迫る11秒66で走っており、走力が格段に向上。日本記録をさらに伸ばし、世界選手権参加標準を突破してくる可能性は大いにある。大会記録更新、日本選手権初の12秒台誕生も十分に期待できるだろう。

昨年学生歴代4位の13秒23で走っている芝田愛花(環太平洋大)、今季学生歴代5位タイの13秒26で走っている玉置菜々子(国士舘大)は、学生記録更新へのチャレンジとなる。



■過去10年の優勝者(所属は当時のもの) 

記録選手所属優勝回数
2012年13秒25(-0.7)木村文子エディオン2回目
2013年13秒02(-0.6)紫村仁美佐賀陸協
2014年13秒34(+1.6)木村文子エディオン3回目
2015年13秒27(-0.2)紫村仁美佐賀陸協2回目
2016年13秒23(+2.1)木村文子エディオン4回目
2017年13秒12(-0.1)木村文子エディオン5回目
2018年13秒17(+1.1)青木益未七十七銀行
2019年13秒14(+0.6)木村文子エディオン6回目
2020年13秒02(-0.1)青木益未七十七銀行2回目
2021年13秒09(+0.0)寺田明日香ジャパンクリエイト4回目
木村が今年1月に引退、寺田は今大会欠場するため、優勝経験者で今大会参加は2人。紫村が勝てば7年ぶり3回目、青木が勝てば2年ぶり3回目、その他の選手が勝てば初優勝。紫村が7年ぶり優勝となると、昨年の寺田の11年ぶり優勝にはさすがに及ばないが、この種目では歴代では2番目の「久しぶり」優勝となる。



■資格記録順(資格記録有効期間2021年1月1日~2022年5月22日)

資格記録選手所属自己記録
12秒86青木益未七十七銀行12秒86
13秒00鈴木美帆長谷川体育施設13秒00
13秒05福部真子日本建設工業13秒05
13秒14清山ちさといちご13秒13
13秒20中島ひとみ長谷川体育施設13秒20
13秒21大久保有梨ユティック13秒21
13秒23芝田愛花環太平洋大13秒23
13秒23紫村仁美静岡陸協13秒02
13秒23田中佑美富士通13秒18
13秒24藤原未来住友電工13秒24
昨年12秒台を7度マークした寺田の欠場は残念だが、日本新を出した青木を筆頭に13秒0台~2台の資格記録者が居並び、レベルは非常に高い。寺田、青木に次ぐ日本人3人目の12秒台誕生の予感を感じる。

この他にも昨年4位の竹内真弥(ミズノ)や自己記録13秒21の野村有香(MammyS)、13秒22の相馬絵里子(関彰商事)、13秒26の玉置らがおり、決勝進出ラインの争いが熾烈になりそうだ。



■2022年記録順(2022年5月31日現在)

資格記録選手所属
12秒86青木益未七十七銀行
13秒05福部真子日本建設工業
13秒07寺田明日香ジャパンクリエイト
13秒23紫村仁美静岡陸協
13秒26玉置菜々子国士舘大
5月8日のセイコーGGPで日本歴代8位の13秒05を出した福部は、100m(11秒96)、200m(24秒52)でも今季自己新を出しており、青木同様、走力アップをハードルタイムの向上に繋げた。今季は青木との直接対決でも2戦2勝しており、タイム差ほどの実力差はない。

31歳のベテラン・紫村は、今季200mで自身初の23秒台、10年ぶりの自己新となる23秒83をマークし好調。2013年の日本選手権優勝時に出した13秒02の9年ぶりの自己記録更新を見据えている。


■資格記録上位選手の日本選手権100mH入賞歴

選手‘12‘13‘14‘15‘16‘17‘18‘19‘20‘21
青木益未 6433 121 
鈴木美帆       753
福部真子5    476  
清山ちさと 5868645 2
大久保有梨      8  5
芝田愛花         8
紫村仁美315142246 
田中佑美    67  46
藤原未来   4    87
表でまとめると、青木・清山・紫村の入賞回数の多さが目を引く。表では都合上2012年からの過去10年間に限って入賞歴をまとめているが、実は紫村は2009~2011年も入賞(5位・5位・5位)しており、2020年まで12年連続で入賞を続けていた。昨年連続入賞が途絶えてしまったが、入賞回数は今年改めて増やしてくるだろう。


■日本選手権決勝における「着順別最高記録」※追風参考除く

順位記録
1位13秒022013年2020年
2位13秒032013年
3位13秒162019年
4位13秒202019年
5位13秒242019年
6位13秒302019年
7位13秒312019年
8位13秒412019年
2019年は木村(13秒14)、青木(13秒15)、寺田(13秒16)の3人が0.01秒で続いた大激戦のレース。3人の激戦に引っ張られるように4位以下の選手も好タイムで続き、着順別最高記録も一気に更新された。2019年に匹敵するレベルの選手がエントリーしているだけに、2年ぶりの記録更新ラッシュを期待したい。


JAAFメディアチーム
写真提供:フォート・キシモト、アフロスポーツ


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日本選手権で実施されるハードル競走は4種目あります。男子は110mと400m、女子は100mと400mです。いずれも10台のハードルを飛び越えますが、高さと間隔が異なります。 高さは男子110m:1m067、400m:914mm、女子100m:838mm、400m:762mmです。このように高さが中途半端なのは、陸上競技の発祥地がイギリスであることの名残です。男子の高さは3フィート6インチですがJR在来線のレール幅と同じです。日本最初の鉄道はイギリスの技術を導入して開業しましたがその時のレール幅が1m067だったのです。 ハードルを設置する位置にはトラック上に青、黄緑、黄と色違いの5cmのマークがペイントされています。


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■第106回日本陸上競技選手権大会 特設サイト
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■オレゴン2022世界選手権 日本代表選手選考要項
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