2022.06.08(水)選手

【第106回日本選手権】前日会見レポート:多田・桐生・小池・サニブラウン・田中・遠藤・秦が王座獲得、そして世界選手権日本代表内定にむけて意気込みを語る!




「第106回日本選手権」が6月9~12日、7月にアメリカで行われるオレゴン世界選手権日本代表選考競技会を兼ねてヤンマースタジアム長居(大阪市)で行われます。開幕に先立ち6月8日には、前日会見が行われ、久しぶりに対面での実施がかなった会見には、男子短距離の多田修平選手(住友電工、100m)、桐生祥秀選手(日本生命、100m)、小池祐貴選手(住友電工、100m・200m)、サニブラウン アブデルハキーム(Tumbleweed TC、100m・200m)、男子長距離の遠藤日向選手(住友電工、5000m)、女子長距離の田中希実選手(豊田自動織機、800m・1500m・5000m)、女子跳躍の秦澄美鈴選手(シバタ工業、走幅跳)の6名が出席。現在のコンディションや大会に向けての抱負を述べました。
以下、各選手のコメント(要旨)をご紹介します。


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【各選手コメント(要旨)】

※会見対応順に掲載



◎多田修平(住友電工)

ケガ明けなので少し不安はあるが、今季で考えると、調子は一番いいくらいに上がってきているので、2連覇を目指して頑張りたい。
ケガは、軽度ではあるが左ハム(ストリングス)の肉離れ。具体的にいつやったのかは正直わからないのだが、(5月の)セイコーゴールデングランプリ(GGP)のときに痛みが出て、欠場に至ったという経緯だった。
今年一番大きな世界選手権という大会への出場権が、この日本選手権で決まるということで、誰もまだ参加標準記録(10秒05)を切れていない状態。不安もあるが、もちろんこの大会で標準記録を突破する気持ちでいるし、優勝すれば、その権利も最優先で獲得することができる。そういう意味で、優先すべきところは、優勝と10秒05。その2つの目標を最低限達成できれば、笑顔で終わることができるかなと思う。レベルも高いし、緊張もするが、しっかり自分の走りを貫いて、走りきることができればいいなと思う。
去年、優勝はしているが、今年は、正直あまりいい結果を残せていない。ケガやら、フライングやらで、苦い結果が続いているが、それも踏まえて今大会はチャレンジャーとして挑みたいと思っている。優勝はしているけれど、チャレンジャーの気持ちで臨んだほうが、自分としてもいい記録を狙いやすいし、モチベーションを高く持って挑むことができるので。もちろん「勝ち」にこだわるのもそうだし、タイム(標準記録)を切るのもそうなのだが、チャレンジできるように、いい結果を残せるように、頑張っていきたい。





◎桐生祥秀(日本生命)

出雲陸上を走ってから2カ月くらい(試合の期間が)空いたので、初戦のようなイメージでいる。調子は、明日走ってみて、どうかがわかるのではないかと思う。
出雲陸上から今大会までは、(違和感が出た)脚を治してから練習して…という感じの過ごし方をしてきた。いつもでいうなら、例年初戦を迎えるオーストラリアへ入る前と同じようなイメージで準備して、日本選手権に来たという感じである。
僕にとっては、節目の大会は昨年の東京オリンピックだったので、それでいうと今年は新しいスタートの年。今季の位置づけとかはあまり考えていないが、(世界選手権参加標準記録の)10秒05をまだ切っていないので、そのタイムを目指しながら走りたい。今できることといえば、自分の練習をして、タイムを上げていくということ。僕はベストタイムが数年間出ていないし、今季もまだ10秒1台でしか走っていないので、世界との差はあると思う。しかし、試合を重ねていって、タイムを出していくことが僕の仕事。その仕事を徹底してやりたい。
現時点では脚に問題はない。いつも通りの練習がこの数週間できたし、違和感なくこの場に立つことができている。明日(の予選・準決勝)は、自分の走りの感じ…いい感じを見つけていって、すんなりレースができればいいと思う。また、明後日は、決勝1本なので集中していきたい。





◎田中希実(豊田自動織機)

調子は、悪くはないかなというような状態。上がり調子で来ている感覚はあるが、今回の日本選手権が、その「上がり調子」のところを本当に「調子が良くなる」ところにもっていけるかの転機になるかな、という感覚である。
(春先から幅広い種目で、多くのレースに出場してきたが)いろいろなレースを経験することで、世界を見据えた取り組みを意識していた。日本選手権は、世界選手権への選考で一番大事な部分になってくるので、そこにピークをもってきたい思いもあるが、もっと先の世界選手権にピークを合わせるイメージで、春先からやってきている。この日本選手権でも今できる全力は出しきりたいが、ここでピークにはならないように、もっと上げていけるようにすることを考えている。
今年度は、まだ自分のなかでもすっきりしたレースができていない。勝ちきれるというか、自分のなかで「勝った」と思えるような、すっきりするようなレースを、この日本選手権でも、もし、出られたら世界選手権でもできたらな、と思っている。
(世界選手権に出場する)権利を得るということころでは1500mが一番近いところにいると思うので、1500mでは確実に3位以内というところを目指していく。どんなレースをするかは、まだ固まってはいないが、いろいろな取り組みをしてきたので、それを生かせるようなレースがしたい。また、そこがうまくいけば、同時にエントリーしている800mと5000mについても考えていく。800mと5000mをどういう兼ね合いで出場していくかというところについても、まだ固まってはいない状態。この日本選手権の4日間全体が(1つの)レースになっているような取り組み方をして、そのなかで自分が「昨年度(1500m優勝、800m・5000m3位の成績を残した)を上回れた」と思うような、トータルの成績を狙っていきたい。





◎小池祐貴(住友電工)

今季のなかでは、身体のコンディションは非常にいい状態になっている。基本的に、代表選考のある日本選手権は、代表選考会だと思っているので、まずは代表権を取ることを第一に毎年挑んでいる。
今回も、まずは、代表権を取ることを第一に考えて臨む。100mも200mもまだ参加標準記録(10秒05、20秒24)を切っていなくて、(WAワールド)ランキングのほうで入るか入らないかとの位置にいるので、まずは標準記録をどっちも切るということを、第一に考えている。
(100mの決勝が行われる)明後日は雨が降るかもしれないので、100mに関しては、明日の準決勝である程度いいコンディションをつくって、一発(標準記録を)狙っていこうかなと思っている。200mについては、100mのあとなので、予選の日(3日目)はちょっと厳しいと思うが、決勝の1本で記録を狙っていこうかなと思っている。
(セイコーGGPでは、「がむしゃらなレースをした」とコメントしていたが、今回は、どんな形のレースをしようと考えているのか? との問いに)当日のコンディションにもよるが、ある程度、自分のなかで、「コツ」というか、身体の進ませ具合の手応えのようなものをつかんでいて、予選でしっかりその感覚を得ていこうと考えているので、どちらかというと冷静に行くレースをすることになると思う。





◎秦澄美鈴(シバタ工業)

先ほど、前日練習を終えてきたが、かなりいい感じなのではないかと思う。自分でハードルを上げてしまうことになるが、明日は(好記録を出せるんじゃないかと)ちょっと期待をしている。
一番大きな目標は、世界選手権に出場するために、まず日本選手権で参加標準記録(6m82)を突破すること。世界選手権の代表権を、しっかりこの日本選手権で勝ち取りたいと思っている。世界選手権前という意味では、自分のなかではすごく重要な試合。そういう位置づけで臨みたい。また、私はまだ連覇をしたことがないので、日本選手権を連覇することも目標にしたい。
6m82という記録には、セイコーGGPでも、マークすることを目指して出場していた、実現することはできなかったが、そんなに簡単に突破できる記録ではないと思っていたので、出せなかったことに、特に焦りを感じることはなかった。GGPが終わってからは、日本選手権に向けて、もう一度積み直すという形で、ウエイトトレーニングやスプリントトレーニングを、もう一段階上げて取り組み、調整をして、ここに臨んでいる。
6m82という記録については、2022年シーズンが始まる前から、跳ぶために何が必要かを考えて練習をやってきたので、(技術的に)今から何かをするということはないのだが、ファウルになってしまった今までの跳躍のなかに、かなり手応えのあるものが多かったので、今の私には、「しっかり足を合わせて跳びきる」ことが一番必要だと思っている。あとは、試合に集中して、自分の力を最大限に出しきることが一番難しいと思うので、日本選手権ではしっかり集中して、6m82という記録に最後までチャレンジしたい。





◎遠藤日向(住友電工)

ここまで順調にトレーニングはできている。明日、しっかり力を発揮することができれば、3番以内に入れば(世界選手権代表の)内定が決まる。3番以内で代表には決まるが、昨年優勝しているので、日本選手権チャンピオンというプライドを持って、2連覇を目指して頑張りたい。
(オリンピックに出場するために、日本選手権で参加標準記録を突破するしかなかった)昨年と比べると、今年は標準記録(13分13秒50)を突破しているということで、昨年より全然気持ちにゆとりはあるのかなと思う。今年は、オリンピックではなく世界陸上となるが、昨年(オリンピックに)出られなかったぶんも含めて、明日でしっかりと内定を確実に決めて、世界陸上に向けてトレーニングできたらなと思う。
昨年は、優勝したものの、オリンピック出場はかなわなかった。その悔しい思いを忘れずにずっとトレーニングしてきて、GGN(ゴールデンゲームズinのべおか)で標準記録を突破することができた。そのときは、本当にあきらめずに走ってきてよかったなと思った。でも、内定はまだしていない。普段通り走れば内定はできると思っているので、しっかり明日、2連覇をして、内定をつかみとれるように頑張りたい。





◎サニブラウン アブデルハキーム( Tumbleweed TC)

「あとはもうやるだけかな」という感じ。この大会の出場するために、1週間くらい前にアメリカから戻ってきた。時差ぼけもそうだし、長いフライト(の影響)も加味して、身体の調子と相談しながら、しっかり(体調を)合わせるようにしてきた。
日本選手権は、結果を出すべき大会でもあるし、練習でやってきたこともあるので、とりあえずは練習でやっていることを、しっかり試合で出せるようにしたい。自分の今シーズンのステップアップに向けて、いい取り組みができる試合にできれば、という位置づけで臨んでいる。練習からやってきていること、やるべきことをやって優勝して、タイム(参加標準記録10秒05)を切って、しっかりオレゴン(世界選手権代表)の切符(獲得)を決められたらなと思う。
今回は、200mは出ずに100mだけのエントリーにしたのは、昨年、腰を痛めていて、そこからのリカバリーもあって、今回は100mに集中しようということをコーチと相談して決めた。
(東京オリンピック出場を逃すことになった前回の結果を、今思うとどう受け止めているか? との問いに)去年は、けっこう身体にガタが来ている状態で走っていたので、言い訳をするわけではないが「しょうがないな」という思いと、「そういうところでも結果が出せる強い選手になりたいな」という思いが半分半分という気持ち。去年は、ずっとヘルニアの症状が出ていて、そのなかで走っていたため、痛みと闘いながらの状態だった。今は、治っていて、ケガの心配はない状態で臨めている。
(4月末に、2.1mの追い風参考記録ながら10秒08をマークしているが)そのころに比べると、もっとスピード練習も入れてきている。調子に関しては上がる一方だと思っているので、やるべきことをやればタイムは勝手に出るかなと思っている。


日本選手権の会期は6月9日からの4日間で、すでに別日程で実施された男女10000mと男女混成競技を除く男女各17種目、計34種目の決勝が行われます。第1日の6月9日は、併催されるU20日本選手権の女子円盤投決勝(11時00分)からスタート。日本選手権の部は、トラックが13時50分に競技開始となる女子1500m予選から始まります。最初の決勝種目となるのは15時45分にスタートする女子円盤投。このほか、男子走高跳、女子走幅跳、男子円盤投、男子5000mmと、5種目の決勝が予定されています。
日本選手権期間中のタイムテーブルやスタートリスト、競技の結果や速報、NHKで予定されているテレビ放映スケジュールなど、大会に関連する情報は、大会特設サイト(https://www.jaaf.or.jp/jch/106/ )で、ご確認ください。


文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:フォート・キシモト


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