女子 10000m 優勝 31分30秒34 =オレゴン世界選手権代表内定
廣中璃梨佳(JP日本郵政G)
10000m(世界選手権代表の座を)、ここで勝ち取りたいという思いでやってきた。まず一歩踏み出せたのでよかった。今回は、(参加)標準記録は突破しているので、そこは気持ちゆったりめに、確実に3位を死守しようと思って走った。(有観客でのレースは)間近で、こうやって歓声を感じられることは、私のなかでも背中を押してもらえるような気がしたし、家族にも見に来てもらって近くで応援してもらえることも心強かった。(このあと6月の日本選手権で5000mにも出場するが)5000mでは、今以上にスピードが必要になってくる。そういったところもしっかり磨きながら、まずは1カ月後(の日本選手権)、そして2カ月先の世界陸上でも、自分らしい走りができるように務めていきたい。
(7600mで帽子を取ったのは)自分のなかでは確実にその時点で絞り込むというか、確実に決められるような位置にいて、ラストでどのくらい(ペースを)上げられるかを自分でも挑戦したいという思いがあった。(萩谷選手に先行されたところでは)「ラスト1周で決める」ということは、頭のなかには特になかったが、自分の状態を加味しながら「ラスト1周では絶対に行く」ということに途中から切り替えて、しっかり粘るレースができたと思う。
(6月に行われる)5000mは熾烈な争いになると思う。確実に、まずは1日1日を大切にしていきながら、目標の世界陸上に向けてのステップになるように、しっかりやっていきたい。
今日のレース内容では、まだまだ世界で戦えるレベルではない。そのなかでも、体調が万全ではなかったこの1カ月で、しっかりとここまで戻すことができたのは、本当に周りの方々のおかげでもあると思っている。今後も周りの力を借りながら、世界のハッサンさん(シファン・ハッサン、オランダ)だったり、オビリさん(ヘレン・オビリ、ケニア)と、また決勝で競えるようにやっていけたらと思う。
2022/5/7 JAAFメディアチーム
■第106回日本陸上競技選手権大会・10000m
開催日:2022年5月7日(土)会場:東京・国立競技場
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https://www.jaaf.or.jp/jch/106/