日本陸上競技連盟は11月10日、第71回理事会をオンラインにより開催しました。新たな強化委員長の選任、パリ2024オリンピック競技大会のマラソン代表選考競技会などについて協議され、承認されました。
■強化委員長に山崎一彦さんを選任 新たな強化体制が発足
東京2020オリンピック競技大会に向けた強化活動を推進した強化委員会は、オリンピックの終了を受けて役割を終え、9月30日をもって麻場一徳委員長はじめ委員全員が退任されました。その後任の強化委員長として、山崎一彦(やまざき・かずひこ)さんが選任されました。ここから強化体制が新たな段階へと動き出します。強化委員会の委員は今後、選任されます。
山崎委員長は順天堂大学の教授・陸上競技部監督で、現役時代には400mハードルで1995年イエテボリ世界選手権7位入賞などの活躍をされました。指導者としても2003年に本連盟強化委員会委員を務め、2016年からはトラック&フィールドディレクターを担うなど、重責も果たして来られました。さまざまな経験や見識を土台にして、日本のアスリート強化を先導していただくことになります。
◆山崎一彦強化委員長 選任を受けてのコメント
東京オリンピックを終え、コロナ禍という状況が続く中、陸上競技の価値や競技者、コーチの考え方の変革が求められています。競技者は今まで以上に究極を目指していくことに変わりませんが、陸上競技の新たな価値を見出す為の積極的な行動をとっていきたいと思います。
■パリオリンピックのマラソン代表は東京オリンピックと同じ「MGC方式」で選考
パリ2024オリンピック競技大会のマラソン代表選考競技会として、2023年の秋に「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」を開催することが承認されました。開催日程・開催地は調整中で、決定次第お知らせします。
これにより、パリオリンピックのマラソン代表も、東京オリンピックと同様に以下のようなステップを経て選考される方針となりました。
◇今年12月に始まるジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ加盟大会で一定の順位・記録をクリアするなど、基準を満たした競技者がMGCの出場資格を獲得します。
◇2023年秋にMGCを開催します。出場資格を持つ競技者が出場し、この大会の上位者が代表に内定します。
◇さらに2023年度内に開催される大会のうち「MGCファイナルチャレンジ」に指定された大会で、一定の順位・記録を満たした競技者が、残る代表枠の候補となります。
MGCへの進出条件は現在調整中で、11月中には決定して発表します。JMCシリーズで最初の大会となる男子の福岡国際マラソン(12月5日)から順次、MGC進出者が決まります。
パリオリンピックの代表がどの大会で何人、どのような条件で選考されるかなど代表選考に関する詳細(代表選考要項)は、ワールドアスレティックス(WA)からオリンピックの出場資格に関する条件が発表されなければ決めることができないため、現時点では未定です。
東京オリンピックに向けた一連の代表選考過程では、競技者にとって目標が明確になったことで日本のマラソンのレベルが向上し、ファンの皆さんにもわかりやすいとの評価をいただきました。日本のトップランナーが勢ぞろいした2019年9月15日のMGCは大きな注目を集め、レベルの高いレースが展開されました。本連盟ではパリオリンピックに向けても、さらに競技レベルやマラソンの価値が向上するよう目指していきます。
>>JMCシリーズ加盟大会はこちら
■ホクレンDC各大会から101万円の寄付金を受領 北海道の医療の支援に活用
7月に北海道で5大会にわたって開催された中長距離の大会「ホクレンディスタンスチャレンジ」の各大会から、101万0666円を特別寄付金として本連盟が受領することが承認されました。本連盟ではこの全額を、北海道の医療を支援する「エールを北の医療へ!」に寄付します。
ホクレンディスタンスチャレンジは昨年から、新型コロナウイルス感染防止対策の費用として参加料を従来より1000円値上げしました。その余剰金が今回の寄付金となります。つまり、この大会に出場された全国の中長距離競技者の皆さんから北海道の医療を支援するとも言えます。昨年も同様に105万円を、北海道陸上競技協会を通じて北海道の医療支援へ寄付しています。
■強化委員長に山崎一彦さんを選任 新たな強化体制が発足
東京2020オリンピック競技大会に向けた強化活動を推進した強化委員会は、オリンピックの終了を受けて役割を終え、9月30日をもって麻場一徳委員長はじめ委員全員が退任されました。その後任の強化委員長として、山崎一彦(やまざき・かずひこ)さんが選任されました。ここから強化体制が新たな段階へと動き出します。強化委員会の委員は今後、選任されます。
山崎委員長は順天堂大学の教授・陸上競技部監督で、現役時代には400mハードルで1995年イエテボリ世界選手権7位入賞などの活躍をされました。指導者としても2003年に本連盟強化委員会委員を務め、2016年からはトラック&フィールドディレクターを担うなど、重責も果たして来られました。さまざまな経験や見識を土台にして、日本のアスリート強化を先導していただくことになります。
◆山崎一彦強化委員長 選任を受けてのコメント
東京オリンピックを終え、コロナ禍という状況が続く中、陸上競技の価値や競技者、コーチの考え方の変革が求められています。競技者は今まで以上に究極を目指していくことに変わりませんが、陸上競技の新たな価値を見出す為の積極的な行動をとっていきたいと思います。
■パリオリンピックのマラソン代表は東京オリンピックと同じ「MGC方式」で選考
パリ2024オリンピック競技大会のマラソン代表選考競技会として、2023年の秋に「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」を開催することが承認されました。開催日程・開催地は調整中で、決定次第お知らせします。
これにより、パリオリンピックのマラソン代表も、東京オリンピックと同様に以下のようなステップを経て選考される方針となりました。
◇今年12月に始まるジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ加盟大会で一定の順位・記録をクリアするなど、基準を満たした競技者がMGCの出場資格を獲得します。
◇2023年秋にMGCを開催します。出場資格を持つ競技者が出場し、この大会の上位者が代表に内定します。
◇さらに2023年度内に開催される大会のうち「MGCファイナルチャレンジ」に指定された大会で、一定の順位・記録を満たした競技者が、残る代表枠の候補となります。
MGCへの進出条件は現在調整中で、11月中には決定して発表します。JMCシリーズで最初の大会となる男子の福岡国際マラソン(12月5日)から順次、MGC進出者が決まります。
パリオリンピックの代表がどの大会で何人、どのような条件で選考されるかなど代表選考に関する詳細(代表選考要項)は、ワールドアスレティックス(WA)からオリンピックの出場資格に関する条件が発表されなければ決めることができないため、現時点では未定です。
東京オリンピックに向けた一連の代表選考過程では、競技者にとって目標が明確になったことで日本のマラソンのレベルが向上し、ファンの皆さんにもわかりやすいとの評価をいただきました。日本のトップランナーが勢ぞろいした2019年9月15日のMGCは大きな注目を集め、レベルの高いレースが展開されました。本連盟ではパリオリンピックに向けても、さらに競技レベルやマラソンの価値が向上するよう目指していきます。
>>JMCシリーズ加盟大会はこちら
■ホクレンDC各大会から101万円の寄付金を受領 北海道の医療の支援に活用
7月に北海道で5大会にわたって開催された中長距離の大会「ホクレンディスタンスチャレンジ」の各大会から、101万0666円を特別寄付金として本連盟が受領することが承認されました。本連盟ではこの全額を、北海道の医療を支援する「エールを北の医療へ!」に寄付します。
ホクレンディスタンスチャレンジは昨年から、新型コロナウイルス感染防止対策の費用として参加料を従来より1000円値上げしました。その余剰金が今回の寄付金となります。つまり、この大会に出場された全国の中長距離競技者の皆さんから北海道の医療を支援するとも言えます。昨年も同様に105万円を、北海道陸上競技協会を通じて北海道の医療支援へ寄付しています。
関連ニュース
-
2023.09.21(木)
【第86回理事会報告】パリ2024オリンピックへの道筋などを決定
その他 -
2023.03.27(月)
幅広い事業の推進を計画 今年の国際大会のマラソン代表に充実の顔触れを選考――第82回理事会報告
その他 -
2022.09.27(火)
ブダペスト世界選手権など2023年の国際競技会の日本代表選考要項を承認――第78回理事会
その他 -
2022.06.12(日)
2021年度の収支決算、主要国際競技会のマラソン代表選考に関する方針等を承認――第76回理事会
その他 -
2022.03.14(月)
将来を見据えた取り組み、パリオリンピックを目指した強化策を進めながら、適切な組織運営も目指す――第74回理事会報告
その他