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【達成記録に関して】
本シリーズでは、日本新記録3、日本タイ記録1、日本学生新記録2、日本高校新記録1が達成された。その内の田中希実選手(豊田自動織機TC)の女子1500m、小林成美選手(名城大)の女子10000mは来年度の世界選手権の参加標準記録突破であった。特に、男子800mでの日本タイ記録を含む1分45秒台3名、男子1500mでの日本新記録、22年ぶりの日本高校新記録を含む3分30秒台5名、女子1500mでの日本新および日本学生新記録など中距離種目の好記録が続出した千歳大会は圧巻であった。だからこそ、無観客試合であったことが一層残念でならない。
自己最高記録及びシーズンベスト記録更新率は全体で28.51%、士別(43.45%)、深川(32.51%%)、網走(25.68%)、北見(23.83%)、千歳(23.13%)と後半3大会は、高温の影響を大きく受けた。
必ずしも良好なコンディションでなかったにも関わらず、過去3番目の更新率と大会の質が担保できた背景には、資格記録での厳密な組編成による選手の力の拮抗に加えて、日本で活躍する優秀な外国人選手のペースメーカーの献身的な協力が大きいと考えられる。
▼日本新記録
網走大会 女子3000m 8分40秒84 田中希実(豊田織機TC)
▼日本新記録(オレゴン2022世界選手権標準突破)
千歳大会 女子1500m 4分04秒08 田中希実(豊田織機TC)
▼日本新記録
千歳大会 男子1500m 3分35秒42 河村一輝(トーエネック)
▼日本タイ記録
千歳大会 男子800m 1分45秒75 源裕貴(環太平洋大学)
▼日本学生新記録(オレゴン2022世界選手権標準突破)
網走大会 女子10000m 31分22秒34 小林成美(名城大学)
▼日本学生新記録
千歳大会 女子1500m 4分12秒72 道下美槻(立教大学)※写真は網走大会
▼日本高校新記録
千歳大会 男子1500m 3分37秒18 佐藤圭汰(洛南高)
▽ホクレンDC 5大会出場
籔下 明音(豊田自動織機)
【最後に】
新型コロナウイルス感染症の猛威が全く収まる気配をみせない状況の中で、本シリーズ開催の意義にご理解いただき、厳しい状況の中、昨年に引き続き開催の決断をしていただいた北海道陸上競技協会、開催地自治体および地域陸上競技協会をはじめとする関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。無観客試合を通して、私たちが感謝の意を表す最大の手段は、最高のパフォーマンスを地域の皆様、特に子供たちに見てもらうことだと痛感いたしました。来年度こそ有観客開催を強く願い、より良い大会の開催を目指すべく更なる努力を続けていきたいと思います。
(文:運営委員 木路修平/写真:フォート・キシモト)
ホクレン・ディスタンスチャレンジ2021 大会情報
■大会ページhttps://www.jaaf.or.jp/competition/detail/1626/
■ライブ配信アーカイブ映像(陸連公式YouTube)
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