陸上競技第2日目のモーニングセッションは、9時00分の女子400mハードル予選からスタートし、トラックでは男子800mと女子100mハードルの予選と男子100mの予備予選が、フィールドでは女子円盤投と男子棒高跳の予選が行われました。大会2日目イブニングセッション、競技終了後の選手コメントをご紹介いたします。
◎木村文子(エディオン)
女子100mハードル 予選1組 7着 13秒25(+1.0)
タイムは残念な記録かもしれないが、9年前の自分と比べると、オリンピックに出て、オリンピックに成長させられているなということを感じた。9年前は1人でロンドンオリンピックに出て、「女子は、なかなか世界で戦えない」と言われ続けたのだが、(2017年)ロンドン世界選手権は紫村(仁美)選手と一緒に出て、今後は、青木(益未)選手・寺田(明日香)選手と3人で出ることができた。「日本の女子も、きっと世界で戦える」と思ってもらえたら、やってきた甲斐があるなと思いながらスタートラインに立つことができた。(フルエントリーができたことは)私もすごく嬉しかったし、私のことをサポートしてくださっているアメリカのコーチもとても喜んでくれた。そうやって、世界の人も見てくれているということが、すごく日本の女子の励みになるのではないかと思う。
◎青木益未(七十七銀行)
女子100mハードル 予選3組 7着 13秒59(+0.4)
自分で走っていても(調子が)良くないことはわかっていたし、走りも記録も本当に良くなかったのだが、(日本選手権の直前で)ケガをして、(この場に来るまでに)たくさんの人が自分のために時間を割いてくださっていたので、今日は思いきりいこうという気持ちで臨んでいた。(左脚の)痛みもなかったし、思いきりいったのがこの結果。残念だという思いはあるが、今できることはできたと思う。自分はずっと、出られたとしてもパリのオリンピックだと思ってやってきていた。それが思ったよりも早く、こうして走れるようになって、この舞台に立つことができた。来年、再来年、そして、次のオリンピックと、まだ先はある。今回、(この舞台で)走れたことを褒めて、また次に向かって、しっかり頑張りたい。
◎寺田明日香(ジャパンクリエイト)
女子100mハードル 予選5組 5着 12秒95(+0.3)=準決勝進出
けっこう冷静には走れたが、ちょっと(ハードリングで身体が)浮いてしまう部分もあったので、そこを準決勝で修正できればいいなと思う。(今季世界最高をマークしている1着の)カマチョ選手とか、世界のトップレベルとあれくらいの差で走れるんだなと実感することができたので、準決勝に向けて、もう少し距離を詰められるようにしたい。(レース前は笑顔だったが、との問いに)いろいろな方に支えていただいて、ここに立てることが嬉しかったので(笑顔になった)。次が大一番になると思うので頑張りたい。
目標としているのはファイナルに残ること。(予選は)タイムで拾われて残れたので、ここからかなりギアを上げなければいけない。準決勝では自己ベストで走れるようにしっかりと、12秒7とか(12秒)6とかを目指していけるように頑張っていきたい。
◎江島雅紀(富士通)
男子棒高跳 予選A組 12位 5m30
(オリンピックを終えての感想は)楽しさ半分、悔しさ半分、でも幸せな気持ちだなと思う。正直、(ターゲットナンバーぎりぎりの)ワールドランキング32位で出場していたので、決勝に行くこともだが、そこまでの過程で、しっかり順位を取っていくことを予選から考えていた。記録は(5m)30だが、初めてのオリンピックで記録を残せたこと、また、(試技順が2番目で)たぶん(第1跳躍者のルノー・)ラビレニ選手(フランス)は最初の高さをパスするから自分が予選グループAのスタート(最初の跳躍者)になるとプレッシャーを感じていたなか、1本目でクリアすることができたこと。そういった意味では、ちょっと成長できているのかなと思った。この国立競技場は、去年のゴールデングランプリで初めて使って今回が3回目だが、いい風が吹いた記憶がなく、今回も向かい風だった。しかし、今日は駆け抜けがなかった(※踏み切れずにマットに走り込んでしまうこと)し、マックスポールも使って、それ(マックスポールを使っての跳躍)が流れて(5m)50が跳べなかったので、状態はいいんだなと認識することができた。あれが追い風に変わっていれば、もっと硬いポールを使うことができる。そういう意味で楽しみが増えた。
今日は新たにリスタートできる日だなと思った。ここからまた来年の世界陸上やパリのオリンピックに出場できる、そんな選手になっていきたいなと思う。
◎山本聖途(トヨタ自動車)
男子棒高跳 予選B組 14位 5m30
予選を通過して、決勝に進むことが目標だったので、それを達成することができなくて、悔しい気持ちでいる。母国開催でもあったし、今まで以上に多くの方が支えてくださったし、応援もしていただいていただけに、結果を残したいという気持ちが強かった。去年、今年と、なかなか思うように過ごすことができなくて、本当に苦しいシーズンを送っているのだが、今大会もうまく調子を上げることができなかった。(理由としては)ケガが増えて練習をできない時間が多くなったこと。年齢の影響もあると思うが、その年齢と練習(の兼ね合い)など、まだ自分のなかでベストの方法が見つかっていないことにある。足が速くなっているなど(プラスの面)もあるのだが、本当にケガが邪魔しているという感じである。
身体の状況はあまり良くなかったけれど、気持ちは万全の状態で、まずは決勝に行くと強い気持ちでもって臨んでいた。
本当に悔しい。悔しいが、終わってしまったので…。まずは東京オリンピックが開催されたことと、そして、いろいろとサポートしてくださった方々に感謝したい。まだ、この大会で終わりではない。今大会で恩返しができなかったので、どの大会になるかはわからないが、お世話になった方々に、しっかりと恩返しができる跳躍をしていきたい。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真提供:フォート・キシモト
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