【日本選手権 男子60m】
多田修平(住友電工) 優勝6秒56 =大会新記録
初戦としては悪くない結果だが、決勝では、スタートが出遅れるトラブルがあった。そこだけが反省点。今回は、6秒54の日本記録を狙っていたので、そこに届かなかったことは残念だが、初戦としては、けっこういい感覚がつかめたので、合格点かなと思う。
予選のスタートは、自分ではちょっと遅れたかなと思ったのだが、映像を見たら意外とよかった。ただ、身体のキレということに関しては、決勝のほうがよかった。予選は1本目ということで、まだキレがなかったように感じた。
去年から今年の冬にかけては、基本的にケガなく順調に練習することができた。走り込む練習を取り入れたことが、これまでと異なる点で、300mとか250m、200mという距離を、スローペースでいいので走り込み、フォームを維持することが目的。そうすることで(レースの)後半でフォームが乱れなくなり、中盤から後半の加速に乗りやすくなる(はず)というプランで取り組んできた。
僕自身、今年の冬期練習での走りは、自信につながっている。今回は、初戦ということもあって力みのある走りになってしまったが、今後、出雲(陸上)、織田記念…とグランプリ陸上を重ねていって、リラックスして走れるようにしていきたい。60m(レース)の感覚では、力が入っているので、まずはスタートからリラックスして、60mの以降のスピードに乗りたい。また、後半は詰められることが多いので、そこを逆に離す勢いで走ることができたらいいなと思っている。
今季は、9秒台を出したいと思っているし、日本選手権までに10秒05の(オリンピック参加)標準記録を突破しておきたい。そして、(100mで)日本選手権に優勝して、オリンピックでは個人で決勝進出、リレーで金メダルを獲得したい。これが実現できるように、これからも練習を頑張っていきたい。
2021/03/18 JAAFメディアチーム
■第104回日本陸上競技選手権大会・室内競技
開催日:2021年3月17日(水)~18日(木)会場:大阪・大阪城ホール
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