2020.09.30(水)大会

【第104回日本選手権】前日会見レポート



新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、開催が延期となっていた第104回日本選手権は、10月1~3日にデンカビッグスワンスタジアム(新潟県新潟市)で行われます。開幕に先立ち、その前日会見が9月30日、会場のデンカビッグスワンスタジアムにおいて行われました。オンラインで実施された会見には、男子短距離の桐生祥秀選手(日本生命、100m)、小池祐貴選手(住友電工、100m・200m)、ケンブリッジ飛鳥選手(Nike、100m)、多田修平選手(住友電工、100m)、女子投てきの北口榛花選手(JAL、やり投)の5名が出席。現在のコンディションや大会に向けての抱負を述べました。

以下、各選手のコメント(要旨)をご紹介します。




【各選手コメント(要旨)】 ※会見対応順に掲載
◎小池祐貴(住友電工)

ようやくシーズン中の走りになったなという感じ。今シーズンのなかで身体の調子は一番いい。日本選手権なので、ある程度、順位はこだわりたいと思ってはいるが、とにかく自分の…「明日、明後日の自分の100点が出せれば…」、という気持ちで臨む。

(100mと200mの2種目に出場するが)レースプランは、当日の自分の身体に合わせて柔軟に変えていければいいと考えている。この大会は、日程的にけっこうタイト。最初の2日は、1日2本走ることになるので、(2日とも)しっかり2本目に(状態を)合わせる形で、100mと200mの予選を使っていければと思っている。(各ラウンドのレースを)1本1本ぶつ切りで考えるというよりは、トータルで考えていて、(最終的に)100mの決勝と200mの決勝で、一番いいパフォーマンスができるようにしたい。

予選のレースは、スピード以上に感触が大事。自分は予選での感触が、その後の2本(準決勝・決勝)を決めると思っている。予選では多少ちょっとスピードが遅くても、確実に手応えが得られるようであればいいと考えているので、(明日の)予選は丁寧に走ろうと思っている。

 
 
◎多田修平(住友電工)

日本選手権までに4戦ほど試合に出てきた。今季は練習のなかでもいい状態で走れている。日本選手権ではしっかり優勝争いができるように頑張っていきたい。

ここまでの試合では、けっこう力で行く走りになっていたのと、あとは走りで浮いてしまうという部分が多かった。(この大会に向けては)まずは浮かない走りを取り戻すことと、力で行くのではなく、リラックスした状態で推進力を得られるような走りを意識して練習してきた。(日本選手権前最後の試合となった)福井(アスリートナイトゲームズイン福井、8月29日)よりも、一段階二段階と調子も上がり、キレも出てきている状態になっている。

この日本選手権は、(来年に延期された東京)オリンピックには直接かかわってこないが、今、ケンブリッジ選手や桐生選手が、今、すごくいい状態で走っているだけに、そのなかで勝つことができれば、今年の冬期(練習)も、しっかりと高い意識で挑むことができる。来年の春先からも、自分の走りに自信を持って、いい流れで(2021年シーズンに)入れると思うので、ここでしっかり勝って、いい形で(今シーズンを)終わりたい。

 
 
◎北口榛花(JAL)

日本選手権に向けては、特に新しいことはしていない。全日本実業団(やり投は9月19日に実施)の6投目で良い感覚を得られたので、技術的にはそれを維持することを目的としてきた。また、体力的な部分は、この2週間しかないなかでも、少しでも上がるように取り組んできた。今大会では、(前半の)3本目以内に60mを超えることが目標。あとは(昨年マークした)自分の大会記録(63m68)を更新できたらいいなと思っている。

(全日本実業団からここまで)投てき練習は行ってはいるが、試合の疲れもあって、思うように投げられていないところもあったし、もともと試合と練習との振り幅が大きいタイプなので、練習での投てきはあまり(自分の状態を把握する)参考にはならない面がある。今の調子に関しては、試合になって1投目を投げてみるまでわからないというのが正直なところ。

昨年マークした66m00の日本記録の更新については、コロナ禍による(活動)自粛もあったので、今シーズン中に更新する状態にもっていくのは正直厳しいかなと思う。ただ、今年1年は、来年に向けてパワーアップする年と捉えている。来シーズンがしっかり始まれば、更新はできると思っている。

 
 
◎桐生祥秀(日本生命)

(8月29日に開催されたアスリートナイトゲームズイン福井に出場して以降の)この1カ月間、しっかり練習することができた。今日の(スタート)ダッシュの練習では、明日やりたいことを試す練習をしたが、それが明日しっかりできればいいなと思う。今回も優勝を狙っていきたい。ここまでの1カ月間で、スタブロ(スターティングブロック)の(足を置く)高さとか(両足を位置させる)幅とか全部を変えてきた。今回は、それで行う初めての試合となる。明日の予選では、実際の試合でどうなるのかを試したい。

(変更した理由は)最近はスタートの20mまでが、遅くはないものの、そんなに速くなかったので、そこがもったいないなと思ったから。今季は、中盤から後半はいい感じで(スピードに)乗れているので、スタートの部分でもっとスピードを上げていきたいなという考え方で取り組んだ。

この競技場(ビッグスワン)で走るのは、高校2年のときの新潟インターハイ(2012年)以来。このときは、全然いい思い出がなかった(注:100m・200mで優勝候補の一角に上がっていたが、腰を痛めた影響で4位・7位の結果にとどまった)ので、この大会で、いい思い出に変えたいなと思う。
 

 
◎ケンブリッジ飛鳥(Nike)

この大会に向けては、福井(アスリートナイトゲームズイン福井)、ゴールデングランプリ同様、良い準備ができているのかなと思う。来年に向けて、いい形で終われるように集中してレースに臨んでいく。

今季は、初戦(7月末の東京選手権)からスタートの部分に手応えを感じていたのだが、本数を走るごとに反省点もしっかり修正できていて、1本ごとに自分のイメージしている走りに近づくことができている。今回も自分のイメージ通りにやれば、前回(福井)、前々回(ゴールデングランプリ)以上の走りができると考えている。

これまでも(日本選手権は)ずっと優勝を目標にしていたが、少しずつ遠のいていた。ここでしっかり優勝することができれば、来シーズンに向けても自信になる。明日以降のレースでは、しっかり勝ちたいなと思っている。今の状態だと、それほど(序盤で)出遅れることはないと感じている。前半はしっかりとついて、中盤・後半で抜け出すようなレースがしたい。

今シーズンは、無観客試合と観客がいる試合の両方を経験してきた。やっぱり観客のいるレースは、自分のなかでモチベーションにもなるし、スタート前に身が引き締まるので、すごく力になっていることを、今年、いつも以上に感じることができた。「応援してくれる人がいる」ということに感謝しながらレースに挑みたい。今回も、ものすごくレベルの高いレースになると思う。(競技者)それぞれに持ち味が違うし、見どころも多いので、(見てくださる方々には)そのへんを楽しんでいただきたい。

 

日本選手権は10月1日~3日の3日間で、男女各15種目、計30種目の決勝を行います。初日の10月1日は、トラック種目は女子100m予選が14時40分から、フィールド種目は女子棒高跳決勝が14時20分から、それぞれ競技を開始。フィールド種目において7つの決勝が実施されます。また、注目の男子100mは、初日に予選(15時30分)と準決勝(19時30分)を行い、決勝は2日目の最終種目として、20時30分にスタートの予定です。

タイムテーブル、出場選手、大会会場、テレビ放映およびライブ配信スケジュール、結果・速報など、大会に関連する情報は、大会特設サイト( https://www.jaaf.or.jp/jch/104/ )をご参照ください。

 

文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:フォート・キシモト

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