2019.07.24(水)その他

【男子短距離欧州遠征】帰国囲み会見



東京オリンピックでの金メダル獲得を目指す男子4×100mRの日本代表メンバーが、今年も、その強化戦略の一環としてヨーロッパ転戦を行いました。選手たちは、7月5日に日本を出発。昨年同様にマドリッド(スペイン)を拠点として、それぞれにスイス、イタリア、ベルギーで開催された国際競技会に出場。7月21~22日に開催されたダイヤモンドリーグ(DL)ロンドン大会男子4×100mRでは、日本歴代3位となる37秒78の好記録で、イギリスに次ぎ2位の成績を収めたほか、男子100mでは小池祐貴選手(住友電工)が日本3人目の9秒台突入となる9秒98(日本歴代2位タイ)をマークする成果を上げています。

7月23日午後には、フィンランドでのレースに臨む白石黄良々選手(セレスポ)を除くメンバーが帰国。日本到着後、羽田国際空港において、桐生祥秀(日本生命)、小池祐貴(住友電工)、多田修平(住友電工)の3選手が囲み取材に応じました。各選手のコメント(要旨)をご紹介します。

 

 

■桐生祥秀(日本生命)


◎リレーについて
今回のリレーは、黄良々(白石、セレスポ、アンカー)との初バトンだったが、練習からうまくいっていたので、本番も不安なく走ることができた。日本は、誰がメンバーになってもバトンパスがしっかりできるのが強みだが、それでも(昨年のロンドンDLに続き)イギリスに勝てなかったことが悔しい。個々の走力は上がってきているけれど、ここからさらに上げていきたいなと思う。東京オリンピックまであと1年。まずは世界選手権に向けて、自分自身のタイムを上げて、リレーのタイムを上げられるように頑張りたい。

◎欧州転戦全体を振り返って
今回、個人のレースは、予選も合わせると4本出場した。自分のなかでは落ち着いたレースはできていたと思うのだが、そこからもう一段階ギアを上げられなかったことが課題となった。身体を軽く(感じて走れるように)するために、日本選手権前から練習を少し抜きながら調整して(レースに合わせて)いたが、今回、スイス(ルツェルン、7月9日)のあと、予定していたベルギーの試合をやめて、マドリッドで3日間ほど、しっかり練習してからロンドンに向かった。キレが出て、身体が軽く感じられるようになるのも大事だが、自分の場合は、練習をある程度やって臨んだほうが走れるように感じた。今回の遠征では、そこの部分に気づきが得られたと思う。

(ロンドンDLの100mは7位)やはりあそこで2着、3着に入らないと…。たぶんそこが(世界選手権やオリンピックの)決勝進出ラインになると思うので、それを考えるとまだまだ足りていない。(小池選手が9秒98をマークしたが)「負けてられないな」という気持ちが一番大きい。自分も自己ベストを更新したい。まだ、世界選手権の代表にも内定していないので、ここからしっかりと練習して、大会でポイントを稼ぎ、代表になれるよう頑張りたい。

 

 

■小池祐貴(住友電工)


◎リレーについて
各選手がばらばらに転戦していて、じっくりバトン練習をする機会がなかったが、そういうなかでも最小限のバトン練習で、しっかりつなぐことができた。いい成果になったのではないかと思う。(1走を務めた)去年のロンドンDLのときは、代表メンバーとしてのリレーがほぼ初めてだったということもあって、結果を受けても「ああ、こんなに差がつくのか」という感想しか持たなかった。しかし、今年は、同じくらいでの差ではあったものの「これは十分に届くのではないか」という感覚を持つことができた。世界選手権ではイギリスがライバルになると考えているが、しっかり準備していけば勝負はできる。全員の走力も十分についてきて、日本記録も視野に入るのではないかと思っている。みんなで頑張りたい。

 ◎欧州転戦全体を振り返って
(ロンドンDLでマークした9秒98については)10秒04の自己ベスト(ゴールデングランプリ、5月)を出したときも「まだ行けるな」という感じがあったので、しっかり走れば、これくらいは出るのではないかと思っていた。現状のタイムは、自分の限界ではないと思っているが、(レースに臨むに当たっては)大きな試合での経験がまだ少なくて、敵も強くて、すごく緊張もしていた。そういう点では、今回は精一杯やれたのではないかと思う。

レース自体は、思ったよりも中盤までが行くことができた。「ほぼ先頭を走っているな」と感じていて、それが予想外で、若干、後半で浮き足立ってしまった。自分のなかでは後半にみんなが落ちてくるのを待つという展開が慣れているので、トップを走っていても最後まで冷静に、追われることに対して焦らずに走ることをちゃんとイメージできれば、それだけで、ある程度はまとめられるのではないか。もし、全く同じ条件で走るのであれば、今回よりも、もっと速く走れると思う。

(初めての9秒台と注目されたが)自己ベストなので普通に嬉しいが、目標はそもそも(世界大会の)ファイナルで戦うということなので、びっくりというよりは予定通り。ただ、今回のメンツのなかで、あのタイムが出たことはけっこう大きい。ほかの選手にも(自分の存在を)覚えてもらえたことは、一番の収穫かなと思う。

(1年後の東京オリンピックに向けては)ここぞというときに自分の持てる力をしっかり出しきって、これが精一杯だなという走りを100m・200mの決勝で2本揃えられるような選手になっていたい。

 

 

■多田修平(住友電工)


◎リレーについて
チームとしては37秒台を出すことを最低限の目標として掲げていた。2位ではあったが、そのタイムを達成できてよかった。小池選手が(リレーのレース前日に)9秒台を出したことで気合いも入った。(自分も)スタートからけっこう行けて、たぶん先頭でバトンを渡すことができた。もうちょっと差を広げておきたかったという気持ちはあるし、いくつか課題はあったものの、合格点の走りだったかなと思う。

2年前の世界陸上のときに大差で負けた世界王者のイギリスと、今回、2mくらいの差まで縮まったことは、すごくいい刺激になったし、(自分たちが)成長していることを確認できた。日本チームのレベルは全体的に上がっている。それに続いて僕も頑張れたらいいなと思う。これから走力もバトンワークも上げていって、オリンピックでは優勝を目指したい。世界選手権に向けては、自分はまだメンバーに入れるかどうかわからない状態。まず、メンバーに入れるように努力したい。

◎欧州転戦全体を振り返って
遠征中は、個人では2試合に出たが、自分の納得のいくような走りができず、課題の残る結果になった。個人のレースでは、すごい力を使って走っている感じがある。足が流れてピッチが落ち、減速につながるというパターンが多いので、そこをなくしたい。(好調だった)2年前のとき以上のキレを出して、跳ねるような走り、バネを生かした走りがしたい。それが自分に一番合っていると思うので、そういう走りを目指してやっていきたい。

3選手が9秒台で走っているなかで、僕のベストは、まだ2年前の10秒07のまま。置いていかれているなという悔しさがある。このままでは絶対に勝てないので、コーチと相談して練習して、それに対抗できるような力を身につけたい。世界陸上に向けては、まずは標準記録を切ることが最優先。10秒10、そして、東京オリンピック参加標準記録の10秒05を切りたい。

 
文・写真:児玉育美(JAAFメディアチーム)

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