2019.05.18(土)その他

【記録と数字で楽しむ「セイコーGGP2019」】(6)女子800m、女子リレー、女子やり投



【女子800m】

2018年日本選手権1~3位の北村夢・塩見綾乃・川田朱夏が「1分台」に挑む。
とりあえずのターゲットは、ドーハ世界選手権の参加標準記録の「2分00秒60」で、日本記録2分00秒45(杉森美保/2005年。現姓、佐藤)に迫るか上回らなければならない。

1分台の4人と日本記録を上回る2分00秒24が自己ベストの外国人5選手にうまく引っ張られてラスト200mを粘れるかどうかがポイントとなろう。

杉森が日本記録をマークした時の100m毎の通過タイムは、13.8-27.7-42.6-57.8-1.13.0-1.28.5-1.44.1-2.00.45 だった。

2017・18年と日本選手権2連覇中で、2017年に2分00秒92の日本歴代2位で走った北村がシーズン開幕直前の3月に故障し、少々出遅れているのが気がかりだが、GGPまでには仕上げてくることだろう。北村にとっては、今季第一戦だ。

3人の中では、塩見が好調で、5月3日の静岡国際、6日の木南記念をともに2分04秒00で走って、川田に1秒58、1秒22の差をつけた。

世界リレーには、塩見が男女混合2×2×400mRに高校生のクレイ・アーロン竜波(相洋高3年・神奈川)とのペアで出場。1&3走を担当した塩見は、1走を走った女子6人中では4位(男子2人を含め全体の6位)の57秒3でクレイにパス。クレイが走っている僅か50秒6のリカバリーで、再びバトンを受け取り、2本目の400mは60秒4。女子6人の中では2位のタイムで、クレイが持ってきた4位の位置を守った。そしてアンカーのクレイが最後の直線でポーランドを抜いて見事に「銅メダル」を獲得した。

塩見の2本トータルは、1分57秒7で女子8人の中では3位のタイム。800mの自己ベストが1分59秒78のオーストラリアの選手と0秒9差、1分58秒01のアメリカの選手と0秒4差にとどめ、1分57秒54(ベラルーシ)と2分00秒28(ケニア)の選手には見事に2本トータルで勝った。




【女子リレー】

1週間前の世界リレーで、日本チームはドーハ世界選手権の出場資格である「10位以内」を狙ったが、4×100mRが全体の13位、4×400mRがB決勝7位(15位)で、目標達成はならなかった。

東京五輪出場を目指して公募でメンバーを選出してのプロジェクトが今年1月にスタート。当初の目標は、アジア選手権(4月21~24日/ドーハ)で「400mRは43秒台、1600mリレーは3分34秒以内を」のところが、43秒99と3分34秒88で400mRはぎりぎり目標達成、マイルリレーは僅かに及ばず。

世界リレーでは「43秒台前半と3分30秒切り」を目指したが、400mRはバトンミスもあって44秒20、マイルは3分31秒72でアジア選手権から3秒以上アップさせたが、目標には届かなかった。

世界選手権への残りの切符は「6枚」で、9月6日までの国際陸連のランキングで世界リレーで10位以内に入った国を除いた中で「6位以内」がその条件となる。

そのためにも、今回のGGPや今後予定されている海外のレースで0秒01でもタイムを伸ばしておかなければならない。

ここ数年の状況からすると、「43秒台半ばあたり」と「3分30秒台あたり」がそのボーダーラインとなりそうだ。




【女子やり投】

北口榛花が、今回の会場となる長居競技場で5月6日に行われた木南記念の4投目に63m58、5投目に64m36の大アーチをかけた。

自己ベスト(61m38=2016年)を2m98も更新したのにとどまらず、「日本新(従来、63m80/海老原有希=2015年)」&「ドーハ世界選手権参加標準記録(61m50)突破」&「東京五輪参加標準記録(64m00)突破」という「嬉しい褒美」がついてきた。

やりの規格が現在のものに変更て以降の世界選手権と五輪の決勝で、今回と同じ「64m36」を投げることができれば、その相当順位は、以下の通り。参考までに「3位」と「8位」の記録も示した。

大会相当順3位8位
1999年世選6位66.0662.67
2000年五輪5位66.1862.1
2001年世選4位64.6961.01
2003年世選2位62.759.6
2004年五輪3位64.2961.75
2005年世選4位65.9657.99
2007年世選4位64.4261.03
2008年五輪5位66.1359.64
2009年世選4位66.0660.29
2011年世選4位68.3859.27
2012年五輪5位64.9160.73
2013年世選5位65.0961.3
2015年世選5位65.7960.88
2016年五輪6位64.862.92
2017年世選6位65.2662.84


ということで、「64m36」の6位以内率は何と「100%」。
「63m」を投げられれば、8位入賞率100%だ。

メダル圏内には、超ハイレベルだった2011年は例外ではあろうが(といっても4位は65m24)、至近5大会に限ると概ね「65m以上」がその条件である。それでも「あと1m」だ。


野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)
写真提供:フォート・キシモト


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