2019.05.13(月)大会

【世界リレー横浜:2日目ハイライト】男子4×400mRドーハ世界選手権出場権獲得!/女子4×200mRは日本新記録を樹立!




横浜国際総合競技場(神奈川県横浜市)で開催されていたIAAF世界リレー2019横浜大会は、5月12日に最終日を迎えました。この日は、1日目を大きく上回る20000人以上の観客が来場。ホームストレートとバックストレートの1階席がほぼ満員となったなか、男女4×400mR、男女混合4×100mR、男女4×200mR、男女4×100mRの7種目で決勝が行われました。

日本は、男子4×400mRと女子4×200mRで4位、男子4×200mRで5位となり、決勝順位に応じて与えられる得点で競う国別対抗において、初日の結果と合わせて27点を獲得。過去最高となる男女総合3位の成績で大会を終えました。また、男子4×400mRでは、秋に開催されるドーハ世界選手権の出場権を獲得したほか、女子4×200mRでは1分34秒57の日本新記録が誕生しています。

 

◎男子4×400mR、世界大会最高位タイの4位で、ドーハ世界選手権の出場権を獲得!

上位10位までがドーハ世界選手権の出場権を獲得できる男子4×400mR。前日行われた予選を3番目の記録で通過した日本は、1走にウォルシュ ジュリアン選手(富士通)、2走に佐藤拳太郎選手(富士通)、3走に北谷直輝選手(東海大)、アンカーは若林康太選手(駿河台大)と、2・3走のメンバーとオーダーを変更して決勝に挑みました。

6レーンに入ってスタートしたウォルシュ選手は、前半から果敢に攻めて7レーンのアメリカに並ぶ勢いでレースを進めていきましたが、終盤で地力を見せたアメリカがトップに立ち2走に中継。ウォルシュ選手は、4チームと激しい5番手争いを繰り広げながら46秒7(7位)のラップ(大会速報用記録システムの表示による。以下、同じ)で2走の佐藤選手にバトンを渡しました。佐藤選手も前半から攻める走りを展開。バックストレートで4位に浮上すると44秒8のラップで回り、3走の北谷選手にバトンをつなぎます。北谷選手を追うのは44秒43の自己記録を持つジョナサン・ボルディー選手(ベルギー)。しかし、北谷選手はボルディー選手が前に出ることを許さず、逆に終盤で突き放す走りで4位を堅持(45秒6)し、バトンをアンカーの若林選手に託しました。若林選手も、オリンピックや世界選手権の入賞常連国であるベルギーに引けを取らない走りを展開しましたが、ホームストレートでかわされ、5着(3分03秒24)でフィニッシュ。その後、優勝したトリニダード・トバゴ(3分00秒81)と0.03秒差で続いたアメリカが失格となったことで順位が繰り上がり、日本の4位が確定しました。この種目での4位は、シニアの世界大会では2004年アテネオリンピックに並ぶ過去最高順位。また、無事にフィニッシュしたことにより、前日の男女混合4×400mRに続き、ドーハ世界選手権出場権も獲得しました。



 

一方、前日の予選で、9~16位を決めるB決勝に駒を進めていた女子マイルチームは、予選同様、青山聖佳選手(大阪成蹊 AC)、松本奈菜子選手(東邦銀行)、武石この実選手(東邦銀行)、岩田優奈選手(中央大)のオーダーで、B決勝に臨みました。女子も、男子同様に10位以内、つまりB決勝を2着以上でフィニッシュすれば、世界選手権への出場権を得ることができますが、1走の青山選手が7位で入った日本は、2走の松本選手のところでいったんは5位に浮上しましたが、3走の武石氏で再び7位に後退。岩田選手も順位を上げることはかなわず3分35秒12でフィニッシュ。目標としていた代表切符の獲得はなりませんでした。

 

 

◎男女4×200mRは5位・4位。女子は日本新記録を樹立!

女子4×200mRは、出場チームが減ったことで予選がなくなり、一発決勝となりました。日本は、4×100mRで2・4走を務めた山田美来選手(日本体育大)と三宅奈緒香選手(住友電工)が1・2走を務め、3走に兒玉芽生選手(福岡大)、アンカーに青野朱李選手(山梨学院大)が入るオーダーで8レーンからスタート。優勝候補筆頭でメンバーに錚々たる顔ぶれが並んだジャマイカをはじめ、各国がバトンパスで大きく減速する場面も見られるなか、日本は安定した走りとバトンパスワークでレースを展開し、1分34秒57の日本新記録をマークして5着でフィニッシュ。その後、3着で入っていたアメリカが失格となり、4位という結果になりました。なお、この種目では優勝したフランス(1分32秒16)に続いて2位でフィニッシュした中国が、1分32秒76のアジア新記録をマークしています。

 

2日目最初のレースとして2組3着+2の進出条件で予選が行われた男子4×200mRは、日本は、その予選2組に、宮本大輔選手(東洋大、ダイヤモンドアスリート)、白石黄良々選手(セレスポ)、田村朋也選手(住友電工)、藤光謙司選手(ゼンリン)のオーダーで挑みました。2走の白石選手がレース時に脚に異変を起こすアクシデントのなかバトンをつないだ影響もあって5着・1分23秒15にとどまりましたが、1組目の2着(フランス)と5着(ジャマイカ)が失格となったことにより、日本は4着以降の上位記録で2番目となり、決勝に進出。2走を白石選手から永田駿斗選手(住友電工)に変更して臨んだ決勝では、南アフリカ、ドイツ、アメリカが早い段階で上位争いを繰り広げる展開となりました。優勝したのはアメリカで1分20秒12をマーク。日本はアンカーの藤光選手が4位への浮上を目指してホームストレートで先行するケニアを猛追したもののわずかに及ばず1分22秒67で5位となりました。

 

 

◎男女総合はアメリカが4連勝。日本は、2位・ジャマイカと同得点で3位に!

このほか、男女混合女子4×100mRはアメリカが3分16秒43で優勝。女子4×100mRは、3番手からドイツをかわして猛追してきたジャマイカから逃げ切ったアメリカが43秒27で先着。男子4×100mRは、2・3走の謝震業選手と蘇炳添選手でリードを奪いトップに立った中国を、ブラジルとイギリスが追う形でホームストレートを迎える展開となったなか、アメリカのノア・ライルズ選手が猛烈な追い上げで先頭に立ったブラジルに迫ったもののわずかに届かず、38秒05の今季世界最高記録でブラジルが初優勝。0.02秒差でアメリカが続き、イギリスが38秒15で3位、中国が38秒16で4位という結果になりました。

 

全9種目の決勝において順位に応じて与えられる得点によって競われる国別対抗成績では、5種目で1位、2種目で2位となったアメリカが54点を獲得して圧勝。第1回大会から続く連勝回数を「4」に増やしました。2位は27点を獲得したジャマイカ。アメリカ同様に第1回大会から4大会連続でこの位置に収まっています。これらの「上位常連国」に続いたのが、日本。ジャマイカと同じ27点を獲得しましたが、上位となった数の差により、過去最高となる3位の成績を収めました。

 

文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真提供:フォート・キシモト

IAAF世界リレー2019横浜大会
https://iaafworldrelays.com/yokohama2019/ja/home-3/


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