男子短距離のトップ選手たちが、7月5日から、マドリッド(スペイン)を拠点としながら、ヨーロッパ各地で開催される競技会を転戦しています。今回の欧州転戦では、ロンドンDLも含めて全部で10の国際競技会に8選手が出場します。まず、転戦がスタートした7月5日からの模様を、2回に分けてダイジェストでご報告しましょう。

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この大会では、飯塚選手は100mに、小池選手は100mと200mに出場の予定でしたが、飯塚選手は現地に着いて初めて、100mではなく200mにエントリーされていることが判明! 到着後は、現地で前日練習を実施。飯塚選手はスタート練習を 、小池選手はスタートダッシュと流しを行いました。
一方で、マドリッド滞在の原選手と山下選手は、7月11日にバルセロナで行われるMíting Internacional de Atletismo Ciudad de Barcelonaに向けたトレーニングを行いました。両選手は、ともに200mに出場します。原選手は、タイムトライアルを1本、山下選手は、流しを行いました。

一方、ルツェルンでは、飯塚選手と小池選手がレースに出場。100mに出場した小池選手は、4位となった日本選手権決勝時にマークした自己記録に並ぶ10秒17(+0.5)の自己タイ記録でフィニッシュ(5着)。小池・飯塚選手が出場した200m(+0.9)は、小池選手が0.03秒先着して20秒44で5着に、飯塚選手が20秒47で6着となりました。
<ルツェルン男子200mレース映像>

ルツェルンのレースを終えた飯塚選手と小池選手は、7月14日にコルトレイク(ベルギー)で開催されるGuldensporenmeetingに出場すべく、現地へそのまま向かいました。チューリッヒ(スイス)からブリュッセル国際空港へ飛び、ベルギーに入るルートです。
マドリッド滞在中の桐生選手は、スタートダッシュを行いました。



飯塚選手と原選手はコルトレイクで、桐生選手はマドリッドで、それぞれ練習を行いました。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:日本陸連男子短距離スタッフ、児玉育美
◎7月5日(金)
飯塚・小池がマドリッド入り
飯塚翔太選手(ミズノ)と小池祐貴選手(ANA)が、転戦のベースキャンプとしたマドリッド(スペイン)に到着しました。飯塚選手は、それまで滞在してきたヘルシンキ(フィンランド)からの、小池選手は東京からのフライトです。マドリッド・バラハス国際空港は、ヨーロッパのハブ空港として知られており、多くのエアラインが入って各地を結ぶ便を離発着させています。このため、ヨーロッパの主要都市の多くの主要都市に、直行便での移動が可能という利便性を備えています。◎7月6日(土)
飯塚・小池、マドリッドで練習開始
飯塚選手と小池選手は、この日から、マドリッド市内にあるINEF (Facultad de Ciencias de la Actividad Física y Deporte)を、滞在中のトレーニングの拠点として、練習を開始しました。ここは、日本でいうナショナルトレーニングセンター(NTC)のような施設。今回の利用は、スペイン陸連が、日本陸連からの依頼に快く応じてくれたことにより実現しました。屋外の陸上競技場はもちろんのこと、室内走路やウエイトトレーニング場といった屋内施設も非常に充実しています。
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◎7月7日(日)
原、山下がマドリッド入り
原翔太選手(スズキ浜松AC)と、山下潤選手(筑波大、ダイヤモンドアスリート修了生)の2人が東京からマドリッド入り。今回、両選手は、2大会の出場を予定しています。◎7月8日(月)
飯塚・小池が、ルツェルンへ出発
飯塚選手と小池選手が、7月9日にルツェルン(スイス)で行われるSpitzen Leichtathletikに出場するため、出発しました。飛行機でマドリッドからチューリッヒ(スイス)を移動し、そこから陸路で会場に入るルートです。この大会では、飯塚選手は100mに、小池選手は100mと200mに出場の予定でしたが、飯塚選手は現地に着いて初めて、100mではなく200mにエントリーされていることが判明! 到着後は、現地で前日練習を実施。飯塚選手はスタート練習を 、小池選手はスタートダッシュと流しを行いました。
一方で、マドリッド滞在の原選手と山下選手は、7月11日にバルセロナで行われるMíting Internacional de Atletismo Ciudad de Barcelonaに向けたトレーニングを行いました。両選手は、ともに200mに出場します。原選手は、タイムトライアルを1本、山下選手は、流しを行いました。

◎7月9日(火)
桐生、マドリッド入り。飯塚・小池、ルツェルン出場
桐生祥秀選手(日本生命)が、東京を出発して、フランクフルト(ドイツ)経由で、深夜、マドリッドに到着しました。マドリッド滞在中の山下選手と原選手は、翌10日にバルセロナへ出発というスケジュール。この日は、山下選手はハードルドリルと流しを実施。原選手はレスト(休養日)でした。一方、ルツェルンでは、飯塚選手と小池選手がレースに出場。100mに出場した小池選手は、4位となった日本選手権決勝時にマークした自己記録に並ぶ10秒17(+0.5)の自己タイ記録でフィニッシュ(5着)。小池・飯塚選手が出場した200m(+0.9)は、小池選手が0.03秒先着して20秒44で5着に、飯塚選手が20秒47で6着となりました。
<ルツェルン男子200mレース映像>

◎7月10日(水)
原・山下、バルセロナへ。飯塚・小池はルツェルンからコルトレイクへ移動
原選手と山下選手は、翌11日に迫ったMíting Internacional de Atletismo Ciudad de Barcelonaの200mに出場するため、バルセロナに移動。わずか1時間15分のフライトです。到着後には会場で前日練習を行いました。ルツェルンのレースを終えた飯塚選手と小池選手は、7月14日にコルトレイク(ベルギー)で開催されるGuldensporenmeetingに出場すべく、現地へそのまま向かいました。チューリッヒ(スイス)からブリュッセル国際空港へ飛び、ベルギーに入るルートです。
マドリッド滞在中の桐生選手は、スタートダッシュを行いました。



◎7月11日(木 )
原・山下がバルセロナ200mに出場
原選手と山下選手が、バルセロナで行われたMíting Internacional de Atletismo Ciudad de Barcelonaの200mに出場しました。2人はA組に入り、追い風0.8mの条件のなか、山下選手が20秒81(5着)、原選手は21秒01(7着)をマークしています。飯塚選手と原選手はコルトレイクで、桐生選手はマドリッドで、それぞれ練習を行いました。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:日本陸連男子短距離スタッフ、児玉育美
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