2018年日本グランプリシリーズのグランプリプレミア「広島大会」となる第52回織田記念陸上が4月28~29日の日程で、ジャカルタ・アジア大会の日本代表選考会を兼ねて開催されていますが、4月29日に実施されるグランプリ種目の注目選手5名が28日、会場の広島広域公園陸上競技場(エディオンスタジアム広島)において会見に臨み、大会に向けての抱負をそれぞれに語りました。
▼織田記念陸上インターネットライブ配信実施! 4月29日9時30~15時
http://www.jaaf.or.jp/gp-series/
【各選手コメント(記載は会見実施順)】
■山縣亮太選手(セイコー)
前回、織田記念に出場したのが2016年。2017年はケガの影響で出られなかったということもあり、(前日練習で)動いてみて、(織田記念の)雰囲気を久しぶりだなと実感し、忘れかけていた緊張感みたいなものが出てきた。
昨年は喜びと悔しさの起伏の激しい1年だった。ケガで試合に出られない時期が長かったし、日本選手権も負けたし、ずっと目指していた9秒台も先に出されてすごく悔しい思いもした。しかし、その悔しさや思いを糧にして最後に自己ベスト(10秒00)を出せたことは、自分のなかで非常に大きな収穫だったと思う。
この冬季練習で大きく変えたことはないが、去年の自己記録を出したときに走りの面でよい感覚を得ていたので、そこを忘れないようスピードを落とさずに取り組んできた。(初戦となった)オーストラリアのレース(10秒15、風不明)は、得意とするスタートがあまりうまくいかなかったので、この大会までの1カ月はその課題と向き合ってきた。明日は2本走る予定だが、スタートからゴールまで納得のいくレースができれば…。強い選手が国内外から集まるので、そのなかでまずは勝ちたい。記録は、自己ベストが出せればいいなとは思うが、まずは優勝を狙いたい。
■福島千里選手(セイコー)
コンディションはまずます。明日は、まずは気持ちよく走れたらいいかなと思っている。
(今季に向けては)環境が変わって、新たな気持ちでスタートラインに立てている。チームメイトや仲間がいることがとても心の支えになっていて、楽しみな気持ちでシーズンを迎えることができた。
環境自体はがらりと大きく変わっているが、走ることに変わりはない。これまでもたくさんの方に支えてもらってきたが、さらに今年、新たに大切な仲間が増えたという感じ。それはとても心強いことで、私にとってはすごくいいことだと思う。
今年の目標となるのはアジア大会。アジア大会は過去に出場した2大会とも自分にとってとてもきっかけとなる大会だった。(同様に)今回も金メダルを目指し、来年の世界選手権、そして、さらにその先へとつながるようなアジア大会にできればいいなと思う。
今回が国内初戦。この先の日本選手権、アジア大会に向けて、いいスタートを切ることができたらいいなと思っている。織田記念では良い結果を出したこともあるが、ここ数年は今一つの結果が続いている。今年で再びいい印象のある競技場になればいいなと思う。
■ケンブリッジ飛鳥選手(ナイキ)
冬場は、アリゾナで4カ月間、メダリストやハイレベルなチームメイトたちと一緒にトレーニングを積んできた。(そうした相手と)練習で勝ったり負けたりを繰り返すなかで自信がついたと思っている。
アリゾナでは、特にドリルと、スタートの前半部分を直された。まだまだ完璧ではないが、少しずつ自分のものになってきている。練習ではそれなりに形になっているので、あとはレースでどれだけ出せるか。今回教わった前半の部分と、自分の持ち味の部分がどこまで出せるかにかかっているかなと思う。
4月に入って、3月のころよりも状態も良くなってきている。初戦(テキサスリレー、10秒22、+4.1)はあまり良くなかったが、練習でいい走りはできているので特に心配はしていないし、そのころよりもキレが出てきている。明日は自己ベスト(10秒08)に近いタイムで走ればいいなと思う。
今シーズンは日本選手権の優勝とアジア大会出場を目指していきたい。東京オリンピックで結果を出そうと思ったら、来年の世界選手権でそれなりの結果が求められる。まずは今年のアジア大会に出場して、そこで優勝争いができるようにしたい。
■木村文子選手(エディオン)
毎年、この織田記念で国内初戦を迎えている。今日も、「これから国内のレースが始まるな」という気持ちで前日練習を行った。
今年の冬も、大きなケガをすることなく、順調に練習を積めてきている。あとはいい感覚を、試合(を重ねるなか)でつくっていくことが大事。すでに海外のレースは数回走っているが、国内の競技場とは(感触が)また違う。明日は、そのあたりの身体の感覚をうまく合わせていきたい。
明日は、自己ベスト(自己記録13秒03、2013年)を出せればそれがベストだが、去年(のこの大会で)、海外の選手に競り負けるレースになってしまったので、まずは、中盤から後半にかけて競り勝っていくことに課題にして、レースに臨みたい。
今年の目標は、アジア大会。世界大会ではないが、そこで金メダルを取ることが、世界の舞台に立ったときの自信になる。アジアのレベルも上がっているので、そのなかでしっかり戦えるよう、金メダルを目指して走りたい。
■市川華菜選手(ミズノ)
シンガポールで1戦(シンガポールオープン、予選11秒76、決勝11秒78、ともに±0)しているが、国内では今回が初戦。どれくらいの走りができるか楽しみに思っている。練習と試合とでは走りのキレなどに違いが出てくるが、シンガポールオープンでは、そういったものが足りなかったように思う。(そのレースを走ったことで)いい刺激が入ったといえるだろうし、また、日本の環境が良いなかで走れるので非常に楽しみ。
この大会に向けては、試合後だったので少し休みつつ、ただ、感覚を忘れないようにスピード練習を多く入れてきた。昨シーズンは、春先は調子があまり良くはなく、日本選手権に向けて徐々に調子を上げていく形だったが、今年は冬場にいい状態で練習を積めている。日本選手権を目標にしているのでピークはまだ。徐々に状態を上げていけたらなと思う。
今年の一番の目標は、2011年のこの大会でマークした11秒43(自己記録)の更新。明日、それを塗り替えるような走りがしたい。アジア大会に向けてしっかり力をつけて優勝できるようになりたい。
大会第2日となる4月29日は午前9時40分より競技が開始。グランプリ種目のほか、U20世界選手権選考種目、SEIKOチャレンジ種目、パラ陸上競技種目、広島県内種目等が行われます。タイムテーブルやエントリーリスト等の詳細は、日本グランプリシリーズの特設ページ(http://www.jaaf.or.jp/gp-series/)をご参照ください。
文:児玉育美/JAAFメディアチーム
▼織田記念陸上インターネットライブ配信実施! 4月29日9時30~15時
http://www.jaaf.or.jp/gp-series/
【各選手コメント(記載は会見実施順)】
■山縣亮太選手(セイコー)
前回、織田記念に出場したのが2016年。2017年はケガの影響で出られなかったということもあり、(前日練習で)動いてみて、(織田記念の)雰囲気を久しぶりだなと実感し、忘れかけていた緊張感みたいなものが出てきた。
昨年は喜びと悔しさの起伏の激しい1年だった。ケガで試合に出られない時期が長かったし、日本選手権も負けたし、ずっと目指していた9秒台も先に出されてすごく悔しい思いもした。しかし、その悔しさや思いを糧にして最後に自己ベスト(10秒00)を出せたことは、自分のなかで非常に大きな収穫だったと思う。
この冬季練習で大きく変えたことはないが、去年の自己記録を出したときに走りの面でよい感覚を得ていたので、そこを忘れないようスピードを落とさずに取り組んできた。(初戦となった)オーストラリアのレース(10秒15、風不明)は、得意とするスタートがあまりうまくいかなかったので、この大会までの1カ月はその課題と向き合ってきた。明日は2本走る予定だが、スタートからゴールまで納得のいくレースができれば…。強い選手が国内外から集まるので、そのなかでまずは勝ちたい。記録は、自己ベストが出せればいいなとは思うが、まずは優勝を狙いたい。
■福島千里選手(セイコー)
コンディションはまずます。明日は、まずは気持ちよく走れたらいいかなと思っている。
(今季に向けては)環境が変わって、新たな気持ちでスタートラインに立てている。チームメイトや仲間がいることがとても心の支えになっていて、楽しみな気持ちでシーズンを迎えることができた。
環境自体はがらりと大きく変わっているが、走ることに変わりはない。これまでもたくさんの方に支えてもらってきたが、さらに今年、新たに大切な仲間が増えたという感じ。それはとても心強いことで、私にとってはすごくいいことだと思う。
今年の目標となるのはアジア大会。アジア大会は過去に出場した2大会とも自分にとってとてもきっかけとなる大会だった。(同様に)今回も金メダルを目指し、来年の世界選手権、そして、さらにその先へとつながるようなアジア大会にできればいいなと思う。
今回が国内初戦。この先の日本選手権、アジア大会に向けて、いいスタートを切ることができたらいいなと思っている。織田記念では良い結果を出したこともあるが、ここ数年は今一つの結果が続いている。今年で再びいい印象のある競技場になればいいなと思う。
■ケンブリッジ飛鳥選手(ナイキ)
冬場は、アリゾナで4カ月間、メダリストやハイレベルなチームメイトたちと一緒にトレーニングを積んできた。(そうした相手と)練習で勝ったり負けたりを繰り返すなかで自信がついたと思っている。
アリゾナでは、特にドリルと、スタートの前半部分を直された。まだまだ完璧ではないが、少しずつ自分のものになってきている。練習ではそれなりに形になっているので、あとはレースでどれだけ出せるか。今回教わった前半の部分と、自分の持ち味の部分がどこまで出せるかにかかっているかなと思う。
4月に入って、3月のころよりも状態も良くなってきている。初戦(テキサスリレー、10秒22、+4.1)はあまり良くなかったが、練習でいい走りはできているので特に心配はしていないし、そのころよりもキレが出てきている。明日は自己ベスト(10秒08)に近いタイムで走ればいいなと思う。
今シーズンは日本選手権の優勝とアジア大会出場を目指していきたい。東京オリンピックで結果を出そうと思ったら、来年の世界選手権でそれなりの結果が求められる。まずは今年のアジア大会に出場して、そこで優勝争いができるようにしたい。
■木村文子選手(エディオン)
毎年、この織田記念で国内初戦を迎えている。今日も、「これから国内のレースが始まるな」という気持ちで前日練習を行った。
今年の冬も、大きなケガをすることなく、順調に練習を積めてきている。あとはいい感覚を、試合(を重ねるなか)でつくっていくことが大事。すでに海外のレースは数回走っているが、国内の競技場とは(感触が)また違う。明日は、そのあたりの身体の感覚をうまく合わせていきたい。
明日は、自己ベスト(自己記録13秒03、2013年)を出せればそれがベストだが、去年(のこの大会で)、海外の選手に競り負けるレースになってしまったので、まずは、中盤から後半にかけて競り勝っていくことに課題にして、レースに臨みたい。
今年の目標は、アジア大会。世界大会ではないが、そこで金メダルを取ることが、世界の舞台に立ったときの自信になる。アジアのレベルも上がっているので、そのなかでしっかり戦えるよう、金メダルを目指して走りたい。
■市川華菜選手(ミズノ)
シンガポールで1戦(シンガポールオープン、予選11秒76、決勝11秒78、ともに±0)しているが、国内では今回が初戦。どれくらいの走りができるか楽しみに思っている。練習と試合とでは走りのキレなどに違いが出てくるが、シンガポールオープンでは、そういったものが足りなかったように思う。(そのレースを走ったことで)いい刺激が入ったといえるだろうし、また、日本の環境が良いなかで走れるので非常に楽しみ。
この大会に向けては、試合後だったので少し休みつつ、ただ、感覚を忘れないようにスピード練習を多く入れてきた。昨シーズンは、春先は調子があまり良くはなく、日本選手権に向けて徐々に調子を上げていく形だったが、今年は冬場にいい状態で練習を積めている。日本選手権を目標にしているのでピークはまだ。徐々に状態を上げていけたらなと思う。
今年の一番の目標は、2011年のこの大会でマークした11秒43(自己記録)の更新。明日、それを塗り替えるような走りがしたい。アジア大会に向けてしっかり力をつけて優勝できるようになりたい。
大会第2日となる4月29日は午前9時40分より競技が開始。グランプリ種目のほか、U20世界選手権選考種目、SEIKOチャレンジ種目、パラ陸上競技種目、広島県内種目等が行われます。タイムテーブルやエントリーリスト等の詳細は、日本グランプリシリーズの特設ページ(http://www.jaaf.or.jp/gp-series/)をご参照ください。
文:児玉育美/JAAFメディアチーム
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