2017.12.05(火)大会

【MGCファイナリスト コメント】大迫傑選手、上門大祐選手、竹ノ内佳樹選手/MGCシリーズ「福岡国際マラソン」


12月3日、福岡県福岡市で開催された第71回福岡国際マラソンで、MGC出場権を獲得、MGCファイナリストに決定した3選手の大会後のコメントをご紹介します。

MGCファイナリスト コメント】

大迫傑選手(Nike ORPJT)
3位 2時間07秒19秒 =日本人1位
 自己ベストが出て非常に嬉しいが、もうちょっとトップ争いに絡めればよかったと思う。我慢のレースとなり、特に30kmを過ぎて前(のペース)が上がって離されてからは一人旅となったが、しっかりと自分のリズムを刻めたので、そこまで落ち幅が大きくなることなく走りきることができた。
 フィニッシュタイムについては、ラスト400mまではあまり意識していなかった。2時間07分19秒と、結果的にもう20秒早ければ(2時間)6分台という記録ではあったが、前に選手がいたので、(レース中は)とにかく少しでも差を詰めようと思いながら走っていた。
 今日は、自分の力は100%出せたと思うが、1番・2番の選手が僕の100%を超えていたということ。これから先、「自分の100%」というものを少しずつトレーニングによって上げていきたい。また、今回(のレースに臨むに当たって)は、日本の(レースの)雰囲気を味わっておきたいという思いもあったのだが、非常にいい緊張感のなか、後半の1~2kmは沿道の応援に背中を押されながら走ることができた。これはこれで次につながる経験になったと思う。
(2回目のマラソンを終えて)自分のやっていることは間違っていないと認識することができた。まだまだ力をつけていく必要はあるけれど、今後も地道に1歩1歩、地味な練習を繰り返していけたらと思う。もちろん2020年東京五輪のマラソンは、僕にとって大きなものだが、今の段階で3年後のそれを意識するには先が長い。1つ1つの大会、1つ1つの練習を大事にしていった結果として、東京オリンピックを迎えられるようにしたいと思っているので、今から東京五輪を目指して何かをするというよりは、まずは次のマラソンを目指し、ベストを尽くしていきたい。 

◎上門大祐選手(大塚製薬)
6位 2時間09分27秒 =日本人2位
 この大会では、一番高い目標としては2時間10分切りを、最低でも自己ベスト更新を狙っていた。自分でも出来すぎと思う結果。とても嬉しい。
 今回は、夏からずっと質の高い練習や量もこなせてきたし、調整もほとんど完璧にこなすことができていた。3週間前に走った駅伝の結果が、少し自分の想定とは外れていたが、そこでまた修正して、このマラソンにしっかり合わせて臨むことができていた。
 前回のびわ湖(毎日マラソン、2時間12分58秒)では、13km前後で先頭集団から離れて、残りの30kmは単独走になるという、けっこう難しい、厳しいマラソンになってしまったが、今回は中間点過ぎまで先頭集団につくことができ、「もう残り20kmを切っている」と思うことができたので、前回より楽に感じた。また、自分はノーマークの状態での参加で、レース前に(注目されていた)ほかの選手たちの様子を見ていると、すごく緊張している様子が伝わってきた。自由にやらせてもらって、のびのびと走れたことも、この結果につながったのではないか。
(強豪校の出身ではないが、エリート選手たちをどう見てきたか、との問いに対して)高校のころは(いわゆる強豪校ではないチームで)楽しくやってきたが、大学は京都産業大学で伊東輝雄監督の指導のもと泥臭い練習に4年間取り組み、大塚製薬に入ってからも、それに磨きをかけてきた。そのことが自分の根底にあると信じているし、この成果に結びついていると思う。
 東京五輪に対しては、チャンスをもらったからにはもちろん狙っていく。(五輪を迎える)3年後はちょうど26歳前後と、(競技者として)一番乗っている年齢だと思うので、そこで戦えるように準備していきたい。

◎竹ノ内佳樹選手(NTT西日本)
7位 2時間10分01秒 =日本人3位
 この大会に向けては、夏からここまでの期間、しっかり練習することができていた。(注目選手は多数出場していていたが)マラソンは何が起きるかわからないという思いがあったし、しっかりと練習ができていたので、それを自信として、スタートラインについた。
 これが2回目のマラソン。初めは(1km)3分という、いいペースで引っ張ってもらって、ハーフも自己ベスト(1時間03分21秒)で通過できたので、そこまではすごくよかった。しかし、30kmを過ぎてからきつくなり、35km以降は今までに(感じたことが)ないくらいきつくて、最後の登り坂では脚がつりそうになってしまった。
 2時間11分台を目標にしていたが、結果は2時間10分01秒。タイム的にはよかったが、最後の最後で10分を切れなかったというのは自分の甘さ。(30km以降のペースダウンを含めて)次は、そこを埋められるようにきちんと練習していきたい。
 今回、マラソンを走るに当たっては、ポイント練習以外でのジョグの部分をしっかりと、距離を多く走るように心がけてきた。例えば、40km走をやる日でも、朝と夕方に15kmずつ走ってトータルで70kmくらいになることを意識したし、その翌日のジョグの日でも40kmは絶対に超えるよう心がけていた。また、ポイント練習の際でも、つなぎのジョグがメインといっても過言ではないくらいに、つなぎを意識してきた。こうした取り組みが今日の結果につながったのかなと感じている。
(MGCファイナリストになったが)東京五輪に向けては、まずは、(2時間)10分を切って、次に(2時間)9分を切って…というふうに、1つずつクリアしていきたい。その先にオリンピックはあると思うので、まずは自分の目標を少しずつクリアしていきたい。


文:児玉育美/JAAFメディアチーム
写真提供:フォート・キシモト

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