
4月のボストン・マラソンで3位という上々のマラソンデビューを飾った5000mの日本記録保持者・大迫傑(Nike ORPJT)がついに国内マラソンに初挑戦する。レースを1ヵ月後に控えた近況を明かしてくれた。
――福岡国際マラソンでの目標は?
大迫:トップ争いをすることです。
――なぜ福岡を選んだのですか?
大迫:ボストン・マラソン、トラックシーズンの後に走るには時期的に良く、次にチャレンジするレースとしてはちょうどいいレベルと考えたからです。国内のレースでしっかりと優勝争いをすることで次のステップに近づけると考えています。
また、東京オリンピックは地元で開催されるので、今から日本のレースに出場して、海外とは違った緊張感に慣らし始めたいという狙いもあります。
――10月上旬にはボストン・ハーフに出場して1時間4分42秒で2位。11秒差で優勝したダニエル・サレル(ケニア)は2007年の世界ユース選手権3000m金メダリストで、10000mでも27分07秒85(2010年)を持つ選手でした。展開はスローペースだったそうですが、この結果についてはどう考えていますか?
大迫:練習の一環で走りました。詳しいことは言えませんが、結果としてはまずまずでした。
――対決が予想される川内優輝選手(埼玉県庁)をどう思いますか?
大迫:非常に難しい質問です(笑)。回答としては「どうも思わない」。マラソンという競技は現時点で僕の中では〝対他人〟ではなく、対自分という認識です。いかに自分との戦いの中に身を置けるかが自分の中ではキーポイント。その結果、いい結果でゴールできればうれしいと思っています。(自分の力を)80%出せたらそれは僕の中で80%の出来であるし、100%出せたらそれは僕の中で100%の出来になる。そして、その自分の中での価値は誰かに勝ったとか負けたで変わるものではありません。
もちろん、川内選手に限らず、終わってみて勝った、負けたはあると思います。しかし、それは川内選手に限らず、他の出場選手にも言えること。だから、誰かを意識するというのは今のところありません。
1つ感情があるとしたら、出場に至るまで激しいトレーニングを懸命にこなしてきて、スタートラインにたどり着いた選手全員をリスペクトしているという気持ちです。このため、特定の個人を意識するというのは僕の中でナンセンスです。
――福岡国際マラソン以降の現時点でのプランは?
大迫:未定です。練習の出来次第ですね。

記事:月刊陸上競技12月号
第71回福岡国際マラソン展望
「大迫、川内ら有力日本勢が集結 東京五輪も見据えた注目の一戦」より
写真提供:月刊陸上競技
>>国内マラソン初挑戦となる第71回福岡マラソン(MGCシリーズ)はこちら
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