8月1日、日本陸上競技連盟理事・山澤文裕医事委員長(60歳)が、国際陸上競技連盟(IAAF)より、功労章(プラーク・オブ・メリット/Plaque of Merit)を受章いたしましたのでお知らせいたします。
山澤理事・医事委員長の陸上競技の発展に対する永年の貢献に、アジア陸上競技連盟の推薦を受け、同章が授与されました。
【IAAF功労章について】
IAAF功労章は、地域陸上競技連盟(6地域陸上競技連盟:アフリカ、アジア、ヨーロッパ、北・中央アメリカ・カリブ海、オセアニア、南アメリカ)傘下において、世界の陸上競技活動に永年貢献し、地域陸連から推挙された者、1名ずつに、2年に1度、授与されるものです。
なお、日本人による同章の受章は、1995年に受章した故・安田誠克氏(元日本陸上競技連盟名誉副会長)以来二人目です。

この度、世界陸上ロンドン大会直前の8月1日に開催されたIAAFコングレスディナー席上において、IAAFセバスチャン・コー会長よりIAAF Plaque of Meritをいただきました。これは陸上競技の発展に対して永年の貢献があったとする功労章で、2年に1度、6地域陸上競技連盟から1名ずつIAAFより表彰されるものです。当方のこれまでの国際的な活動を評価し、アジア陸連がIAAFに対して推薦した、とアジア陸連関係者より伺いましたが、日本を含めアジア各国に諸先輩が多数おられるなかで、横川会長よりご連絡を受けた際は、章そのものの意義、受章理由がなかなか理解できず、まさしく青天の霹靂でありました。
振り返れば、確かに長い間、国内外の陸上競技の医事およびアンチ・ドーピングにかかわってまいりました。1997年に浅野 眞先生の後任として日本陸連医事委員長を委嘱され、2001年からアジア陸連医事委員、委員長代行、そして2003年からIAAF医事アンチ・ドーピングコミッション委員に任命され、IAAFのルール作り、メディカルマニュアル作成、アンチ・ドーピング活動、そして世界ジュニア陸上、世界クロスカントリー、世界競歩、世界ハーフマラソン、アジア大会、アジア陸上、ダイアモンドリーグなど数多くの国際競技会で医事代表、アンチ・ドーピング代表を務めてきました。また、2007年世界陸上大阪大会の医事アンチ・ドーピング委員長をはじめ、1991年世界陸上東京大会医務委員、2006年世界クロスカントリー福岡大会アンチ・ドーピング委員長、2011年アジア陸上兵庫大会医事アンチ・ドーピング委員長、東京マラソン医療救護委員長などとして大会運営にかかわってまいりました。そのような活動を通して、IAAFおよびアジア各国の陸上競技関係者とのつながりが深まり、お互いの信頼も強くなりました。現在は、IAAFヘルス&サイエンスコミッション委員(以前の医事アンチ・ドーピングコミッション委員)に任命され、IAAF委員として15年目を迎えました。
しかし、今回の受章の栄誉は何といっても日本陸連および諸先輩が築き上げてこられたIAAFおよびアジア陸連との良好な関係があってのことであり、日本陸連および陸上競技界関係の皆様、医事およびアンチ・ドーピング関係の皆様、そして永年にわたり支えてくださった皆様とともに受章させていただいたと思っております。どうぞ、一緒に喜んでいただきたいと思います。
今後とも、世界における日本陸上のプレゼンスを高めていけるように努めてまいります。引き続き、ご協力いただければ幸いです。
公益財団法人日本陸上競技連盟
理事・医事委員長 山澤 文裕
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