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2019.06.28(金)

【第103回日本選手権】1日目ハイライト

第103回日本選手権が、6月27日に開幕。同日午後から、福岡市(福岡県)の博多の森陸上競技場において、1日目の競技が行われました。

初日は、4種目の決勝と、8種目の予選、2種目の準決勝が行われるタイムテーブル。大会最初の決勝種目となった女子円盤投では、第101回大会覇者の辻川美乃利選手(筑波大・茨城)が51m42をマークして、2年ぶり2回目の優勝を果たしました。

2m24に7選手が、2m27に4選手が挑むレベルの高さとなったのは男子走高跳決勝。2m15から試技を始めて、2m20、2m24をともに1回失敗して2回目で成功と、やや苦戦気味の印象があった戸邉直人選手(JAL)は、バーが2m27に上がると、この高さを1回で鮮やかにクリア。2m24までの試技をすべて1回で成功して、そこまで首位に立っていた衛藤昂選手(味の素AGF)を含め、ほかにこの高さをクリアできる選手がいなかったため、ここで戸邉選手の4年ぶり3回目の優勝が決定しました。戸邉選手は、続いてバーを2m30に上げて、2回目には非常に良い跳躍を見せたものの、この高さはクリアならず。優勝記録は2m27となりました。戸邉選手はすでに世界選手権の参加標準録を突破しているため、優勝により条件を満たし、ドーハ世界選手権の代表に内定。この日本選手権における内定第1号となりました。

男子走高跳とほぼ同時刻に佳境を迎えた男子円盤投決勝は、1回目の試技から60m69の好投を見せた前日本記録保持者の堤雄司選手(群馬綜合ガード)が2回目に日本歴代2位となる61m64の自己新記録をマーク。4・6回目はファウルながら60mラインを越える投てきを見せるなど、昨年秋に行った椎間板ヘルニアの手術から完全に復活。2年ぶり6回目の選手権獲得者となりました。トラック種目唯一の決勝として行われた男子5000mでは、前々回覇者の松枝博輝選手(富士通)が13分41秒27で優勝。松枝選手は、このあと、中1日空けて、大会3・4日目に行われる1500mで、2つめのタイトルに挑戦します。

新記録が誕生したのは、男子3000mSC予選。1組目では、6月15日の近畿インターハイで8分39秒49の高校記録、U18日本記録をマークしたばかりの三浦龍司選手(洛南高・京都)が、8分39秒37・5着でフィニッシュして記録を更新するとともに、3日目に行われる決勝へ駒を進めました。続いて行われた予選2組では、前回覇者の塩尻和也選手(富士通)が予選から果敢なレースを展開し、ドーハ世界選手権参加標準記録(8分29秒00)を突破する8分27秒25(日本歴代6位)の自己新記録をマークして、1着通過を果たしています。このほか、男子800m予選では、高校記録保持者のクレイ・アーロン竜波選手(相洋高・神奈川、ダイヤモンドアスリート)が自己記録に0.03秒と迫る1分47秒54の好記録をマークして、全体のトップ記録で予選を通過しました。この種目6連覇中の川元奨選手(スズキ浜松AC)も、3組目を走って1分49秒25をマークして1着で通過。順当に決勝へ進出しています。

この日、準決勝までが行われた男子100mは、予選から大きな注目を集めるなかでのレースとなりました。持ち記録上位選手は、ほぼ順当に準決勝へ進出。最終種目として行われた準決勝は、2組3着+2の条件で行われ、1組目は、予選でトップタイム(1組1着、10秒22、-0.9)をマークしていた小池祐貴選手(住友電工)が10秒09(+0.2)で、桐生祥秀選手(日本生命、10秒22)を抑えて1着でフィニッシュ。3着には飯塚翔太選手(ミズノ)が10秒27で続きました。追い風0.1mの条件で行われた2組目では、サニブラウン・アブデルハキーム選手(フロリダ大)が昨年、山縣亮太選手(セイコー)がマークした大会記録に並ぶ10秒05をマークして、全体トップの記録で先着。ケンブリッジ飛鳥選手(Nike、10秒20)、多田修平選手(住友電工、10秒21)と続く結果になりました。これら6選手に加えて、2組4着の川上拓也選手(大阪ガス、10秒24)、1組4着の坂井隆一郎選手(関西大、10秒28)と、ともに準決勝で自己新記録をマークした2選手がプラスで拾われることに。決勝は、この8選手によって競われることとなりました。

大会2日目となる6月28日(金)は、15時00分から行われる女子やり投決勝で競技がスタート。このほか男子やり投、女子棒高跳、女子走幅跳の決勝がフィールドで行われるほか、トラックでは、女子1500m、男子800m、男女400m、そして男女100mの決勝が行われるタイムテーブルとなっています。注目の男子100m決勝は、2日目の最終種目として20時30分スタートの予定。競技日程や出場選手、テレビ放映およびライブ配信スケジュール、結果・速報など、大会に関連する情報は、公式ホームページをご参照ください。

文:児玉育美(JAAFメディアチーム)

   
   
   
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