第109回日本陸上競技選手権大会一覧

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2025.07.01(火)

【記録と数字で楽しむ第109回日本選手権】女子やり投:世界選手権代表切符3枚を目指しての投げ合いに注目!!





9月13日~21日に開催される世界選手権の代表選手選考会を兼ねて行われる「第109回日本選手権」。その舞台は、同じ国立競技場だ。日本選手権が国立競技場で行われるのは、2005年の第89回大会以来20年ぶり。新しい国立競技場ではもちろん初めての開催だ。

国立競技場のスタンドでの現地観戦、あるいはテレビやライブ配信での観戦のお供に、「記録と数字で楽しむ第109回日本選手権」をお届けしよう。
・記録やデータは、エントリー締め切り時の6月12日判明分
・現役選手の敬称は略

テレビの中継予定は以下のとおり(ライブ配信の予定は、後日発表)
【NHK BS・総合】
・第1日:7月4日(金)
BS 18:30~19:30/総合 19:30~20:42
・第2日:7月5日(土)
総合 16:30~18:43 ※17:59~18:05はサブチャンネル
・第3日:7月6日(日)
総合 16:30~18:43 ※17:59~18:05はサブチャンネル


【女子やり投】世界選手権代表切符3枚を目指しての投げ合いに注目!!

・決勝/7月4日 18:45


北口が不出場も、世界選手権を目指す60mスローワー5名が集結!!日本の層の厚さは世界一!

北口榛花(JAL)の不出場が6月27日に発表されたが、それに続く選手も充実している。9月の世界選手権に北口は前回優勝者のワイルドカードで出場するので、日本からあと3名が出場可能である。その3枚の切符を目指しての日本選手権となる。

日本歴代で60m以上を投げているのは、北口を筆頭に10名。うち現役選手は6名だが北口以外の5名全員が出場する。

世界選手権参加標準記録は「64m00」で24年8月1日から25年8月24日が有効期間。ターゲットナンバー(出場枠)は「36名」。参加標準記録突破者は6月24日現在で北口を含めて世界で9名。1国3名以内でカウントした「Road to Tokyo」の順位は以下の通りだ。


<「Road to Tokyo」の順位/6月24日現在>
・日本人5番目以下の「*位相当」は、他国の3番目以内のみをカウントした順位。
・「実際順位」は、各国4番目以下もカウントした順位。
・ポイントは5試合の平均。カッコ内は、個人の1番目と5番目のポイント。
・氏名の前の「×」は、今回の日本選手権不出場者。
・所属の後ろは、自己ベストと日本歴代での順位。
1位(前回優勝者枠で出場)×北口榛花(JAL)67.3823年=1位
15位(実際13位)1198pt(1228~1144pt)上田百寧(ゼンリン)61.7521年=6位
22位(実際22位)1148pt(1188~1129pt)武本紗栄(オリコ)62.3921年=4位
28位(実際30位)1070pt(1111~1012pt)斉藤真理菜(スズキ)62.3717年=5位
以下、各国3人目まででカウントした「相当順位」
30位相当(実際32位)1067pt(1102~1049pt)山元祐季(高田工業所)59.5724年=12位
39位相当(実際42位)1048pt(1104~1010pt)倉田紗優加(慶大/3年)60.5725年=10位
47位相当(実際57位)1021pt(1051~1006pt)村上碧海(日体大/4年)57.7225年=22位
51位相当(実際63位)1012pt(1039~966pt)篠田佳奈(京大/院1)57.6324年=24位
59位相当(実際83位)976pt(1008~921pt)辻萌々子(九共大/4年)57.8622年=20位
70位相当(実際96位)964pt(1009~943pt)長麻尋(宮崎県スポ協)61.1023年=8位
74位相当(実際100位)947pt(973~932pt)小田まゆ(ヒュースター)54.3324年=59位
76位相当(実際104位)939pt(1004~882pt)兵藤秋穂(関彰商事)56.1623年=36位
79位相当(実際109位)935pt(951~912pt)×田中友梨(スズキ)53.7124年=73位
81位相当(実際114位)929pt(987~900pt)曽野雅(国士大/2年)54.7925年=51位
87位相当(実際126位)922pt(950~902pt)櫻井希美(中京大/2年)57.1722年=28位
上記の「Road to Tokyo」では、北口1位、上田15位、武本22位、斉藤28位、山元30位相当の5名が「ターゲットナンバー36名」の圏内で39位相当の倉田もあとひと息の位置につけている。北口が「前回優勝者」のワイルドカードで出場するので、日本は北口の他にあと3名がエントリーできる。
「36位以内」の他国の人数は、3名がチェコ・中国・南アフリカ・オーストラリアの4国。2名がドイツのみ。5名が圏内にいて6人目もあとひと息の日本が断トツの層の厚さを誇る。

現段階でのランキングでは、上田・武本の順位とポイントが高く2枚目と3枚目の世界選手権出場権を獲得できる可能性が高そうだ。それに続く斉藤・山元は、日本選手権の結果によって順位がどうなるかわからない。倉田・村上・篠田も日本選手権で3位以内に入れればその後にポイントを上乗せできるかどうかによって代表切符獲得の可能性が僅かに残っている。が、現在のポイントからすると「36位以内」に入るためには7~8月の試合でかなりのポイントを上乗せする必要がある。

上田・武本は、「安全圏内」であろうと思われるが、より確実なものにするために日本選手権で少しでもポイントを稼いでおきたいところ。この2人を含めて斉藤・山元以下の選手も「参加標準記録64m00」を突破するのが世界選手権代表への最短ルートではある。とはいえ日本歴代でこれを上回ったことがあるのは北口しかいないのだから、そのハードルは非常に高い。

日本陸連の選考基準からすると、「WAランキング(Road to Tokyo)でターゲットナンバー圏内(36位以内)」の人数が北口を除いて複数いた場合、代表選手選考にあたっては、WAランキングの順位よりも「日本選手権での順位が優先」される。よって、日本選手権では、「3位以内」に入ることが最も重要だ。

25年6月24日時点の「Road to Tokyo」の「36位」は、5試合平均で「1056pt」。記録ポイントのみであれば「58m79」がこれに相当する。
が、7~8月にかけて世界中で多くの競技会が開催されるので、ボーダーラインのポイントは「1110~1120pt前後」くらいにアップする可能性がある。記録ポイントのみならば、「61m71~62m25」のレベルだ。

58m~64mレベルでの記録ポイントは、
64.00 1152pt
63.00 1134pt
62.00 1115pt
61.00 1097pt
60.00 1078pt
59.00 1059pt
58.00 1041pt

日本選手権での順位ポイントは、
1位 100pt
2位 80pt
3位 70pt
4位 60pt
5位 55pt
6位 50pt
7位 45pt
8位 40pt
である。

現時点での「Road to Tokyo」から「36位以内」に入れる可能性がありそうなのは、上田・武本・斉藤・山元・倉田まで。
最終的なボーダーラインは「1110~1120pt前後」と予想されるので、上田(1198pt)と武本(1148pt)は、ほぼ安全圏であろうと思われる。
5試合平均ポイントでランキングが作成されているので、ポイントを伸ばすには、現在の自身の5番目のポイントを日本選手権で超える必要がある。

各選手の現在のポイントと5番目のポイントは、
 平均pt5位pt
上田1198pt1144pt
武本1148pt1129pt
斉藤1070pt1012pt
山元1067pt1049pt
36位1052pt---
倉田1048pt1010pt
村上1021pt1006pt
篠田1012pt966pt
日本選手権で現在の5試合平均ポイントに「10pt上乗せ」するには、それぞれの現在の5番目のポイントに「プラス50pt」を、「20pt上乗せ」ならば「プラス100pt」、「30pt上乗せ」ならば、「プラス150pt」、「40pt上乗せ」ならば「プラス200pt」を稼がなければならない。

優勝して順位ポイント「100pt」を加算するとして、それぞれに必要な記録ポイントによる具体的に要求される記録は、以下の通りだ。
また、最終的なボーダーラインと予想される「1110~1120pt」に日本選手権のみ(1位=100ptが加算されるとして)で到達するための記録も示した。
 現在ptプラス10ptプラス20ptプラス30ptプラス40pt1110pt1120pt
上田1198pt1208pt=60m841218pt=63m541228pt=66m231238pt=68m92
武本1148pt1158pt=60m031168pt=62m731178pt=65m421188pt=68m11
斉藤1070pt1080pt=53m711090pt=56m421100pt=59m121110pt=61m8161m8164m51
山元1067pt1077pt=55m711087pt=58m411097pt=61m111107pt=63m8164m6267m31
倉田1048pt1058pt=53m601068pt=56m311078pt=59m011088pt=61m7167m6370m32
村上1021pt1031pt=53m391041pt=56m091051pt=58m791061pt=61m4974m6677m29以上
篠田1012pt1022pt=51m221032pt=53m931042pt=56m631052pt=59m3374m9377m29以上
ターゲットナンバー36名の「安全圏内」と思われる上田・武本以外の選手が5試合平均で「1110~1120pt」に日本選手権のみで到達するには、斉藤の1110ptを除くと参加標準記録の64m00を上回るような記録を残さなければならない。まずは、日本選手権で「3位以内」に入って、8月24日までの試合でポイントを上乗せしていくのが現実的な目標になりそうだ。


60m00以上のベストを持つ6名と22~24年入賞者の日本選手権入賞歴

<参加資格記録or自己ベストが60m以上と22~24年に入賞した選手の日本選手権入賞歴>
・カテゴリー内での掲載順は、今回の資格記録順
 資格記録15161718192021222324
北口榛花66.13536121121
以上、今回は不出場           
上田百寧61.6434233
武本紗栄61.4173382
倉田紗優加60.577
以上、参加資格記録60m00以上           
斉藤真理菜59.07362162415
長麻尋55.48647
以上、自己ベスト60m00以上           
山元祐季59.5764
村上碧海57.726
以上、24年入賞者           
篠田佳奈57.636
以上、23年入賞者           
石垣綾香54.37
以上、22年入賞者           
60m以上の選手は、全員が22年以降に入賞している。ただし、22年の段階では長は59m台がベスト、倉田は23年は55m台、24年は57m台がベストだった。

斉藤が優勝すれば2年ぶり3回目。
それ以外の選手ならばいずれも初優勝となる。

自己ベスト60m以上の6名のうち25年に60mスローワーの仲間入りを果たした倉田以外の5名は24年まで連続入賞を継続中。北口が19年から6年連続だったが今回でストップ。上田・武本・斉藤が5年連続、長が3年連続だ。


日本選手権での60m台

日本選手権における「60m台」は以下の通り。

<日本選手権での60m00以上の記録>
・「★」は当時の日本新。「◎」は大会新
記録氏名
1989年63.44張麗=外国籍。旧規格のやり
2001年60.12三宅貴子
2011年60.08宮下梨沙
2012年62.36★海老原有希
2013年60.41海老原有希
2017年60.64海老原有希
2018年60.79斉藤真理菜
2019年63.68◎北口榛花
62.88佐藤友佳
2021年61.49北口榛花
2022年62.25北口榛花
61.20上田百寧
60.84武本紗栄
2023年61.14斉藤真理菜奈
2024年62.87北口榛花
61.41武本紗栄
60.72上田百寧
日本選手権で「60m00以上」がマークされたのは上記の通りで、1999年に現在の規格になってからは8人が計16回。
複数選手が60mを超えたのは19年・22年・24年で3人が最多。今回、北口は出場しないが4人以上が超えればすべての競技会を含めて史上初となる。


日本選手権での「順位別最高記録」

1)63.682019年
2)62.882019年
3)60.842022年
4)59.572024年
5)58.672017年
6)58.042022年
7)56.822017年
8)55.342017年
今回は、60m以上のベスト記録を保持する選手が21・23・24年の6人に続き5人が揃う。
北口が不在でも60mを投げても表彰台に立てないようなハイレベルな投げ合いを期待したい。


野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)
写真提供:アフロスポーツ


【チケット販売中】第109回日本選手権

日程:7月4日(金)~6日(日)
会場:国立競技場(東京)
種目:男子17種目、女子17種目
時間:https://www.jaaf.or.jp/jch/109/timetable/
・1日目(7月4日):競技開始 14時頃/競技終了21時頃
・2日目(7月5日):競技開始 11時30分頃/競技終了19時頃
・3日目(7月6日):競技開始 14時頃/競技終了19時頃

▼チケット詳細はこちら
 https://www.jaaf.or.jp/jch/109/ticket/
▼大会情報はこちら
 https://www.jaaf.or.jp/jch/109/


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・ホスピタリティ:5枚以上(3日間合算)※ホスピタリティ7/4(金)および7/5(土)は完売※
・S席/A席:各日13枚以上から
※申込は6月26日(木)12:00まで
申込方法:https://www.jaaf.or.jp/jch/109/ticket/


国立満員プロジェクト



2025年、日本選手権は国立競技場で開催されます。
このプロジェクトは、その会場を“満員”にし、
選手と観客が一体となって熱く盛り上がる空間をつくるためのキャンペーンです。

現地で応援できる方は、ぜひ国立競技場へ!
来場が難しい方も、キャンペーンに参加登録することで“気持ちで”参加可能です。

★特設サイト (https://www.jaaf.or.jp/2025/ns/) では★
➀「国立満員リレー」:選手・関係者・ファンのX(旧Twitter)投稿がつながる応援企画
➁「みんなの一歩」:賛同者数が可視化されるカウンター
(※回答いただいたGoogleフォームで人数がカウントされます!)
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